Restaurant name |
Fukuya(Fukuya)
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Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
076-461-3589 |
Reservation availability |
Reservations available
Online reservations can be made 24 hours a day via Pocket Concierge. |
Address |
富山県富山市白銀町7-7 2F |
Transportation |
6-7 minutes from Aramachi Station or Nishimachi Station on the Toyama City Tram, 4-5 minutes from Nakamachi Station 183 meters from Nakamachi. |
Opening hours |
Hours and closed days may change, so please check with the restaurant before visiting. |
Average price |
JPY 10,000 - JPY 14,999 |
Average price(Based on reviews) |
JPY 10,000 - JPY 14,999
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Payment methods |
Credit card accepted (JCB, AMEX) Electronic money not accepted |
Number of seats |
20 Seats ( 10 seats at the counter, 3 tables with 4 seats each, accommodating a maximum of 20 people.) |
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Private rooms |
Unavailable |
Private use |
Unavailable |
Non-smoking/smoking |
Non smoking |
Parking |
Unavailable |
Space/facilities |
Relaxing space,Counter seating |
Drink |
Sake (Nihonshu),Wine,Particular about Sake (Nihonshu),Particular about wine |
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Food |
Particular about fish |
Occasion |
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Location |
Hideout |
Website | |
The opening day |
2015.9.10 |
[富山市]
2024/7/6(土)
富山駅の南方、白銀町にある日本料理店。
ミシュランガイド北陸2021で 1つ星を獲得。
場所は… 荒町交差点で路面電車を下り、東へ進む。
3つ目の小道を右へ入り、寺田皮膚科を通り過ぎ、次の四つ角を越えて右手。
とても料理屋とは思えないような、平凡なビルだが…
柿色の暖簾をくぐり、階段を上ったところに その店はある。
完全予約制。Webから予約可能。
3種類のコースがあり、せっかく富山まで来たので一番上のコースでお願いした。
客席はカウンター9席、2~4人掛けテーブル×4卓程度。
カウンター右手に個室あり。全席禁煙。
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■おまかせ(¥18,150)
地元の美酒を嗜みながら、おまかせ15品の流れを愛でる。
趣深い器とのペアリングは、まるで魯山人の世界。
最も驚かされたのは「長良川上流 吉田川の鮎」
地元漁師と懇ろになり、直接仕入れる以外に方法が無いという。
初夏、この季節に旬を迎えるプレミア品だ。
まずは塩焼きで現れ、これだけで普通に美味しそうだが、
頭・中骨・尻尾が取り外されて、再度供される。
残った身の部分は… ふわりと半レアの火入れで、
口に入れた瞬間、キュウリの香りを感じる!
香りを捉えるセンスが鈍めな私だが、この「瓜感」ははっきり感じられた。
そして別の料理が続き、20分ほど経ったところで、
カリッと焼き上げた 頭・中骨・尻尾が再登場。
これだけの時間差をつけなければ、ベストな焼き加減にならないそう、
先ほどの半レアな身を味わってから聞けば、説得力十分である。
シメは「鮎雑炊」鮎が持つ吟醸香に合う コメを厳選。
一口目でキュウリ… いやスイカが香る。
塩はかなり強めだと感じるが、そうでないと鮎の持ち味が出ないという。
一杯、二杯、美味しすぎて 三杯目まで…
鮎は 生臭さを避けるため、焼いてから雑炊にするのがセオリーだが、
なんと生のままで 炊き込んでいるというから恐れ入る。
写真的には決して映えないが(笑)妥協なしに突き詰めた味だと感じる。
鮎の話だけで、こんなにも長くなってしまった。
全15品、逸品揃いだったので、ぜひ写真とキャプションもご覧になっていただきたい。
1. 富山湾の毛蟹
2. お凌ぎ スッポン雑炊 あとから海苔を入れて
3. 赤穂 坂越の生牡蠣
4. じゅんさい 真鯛の出汁
5. 甘鯛の唐揚げ
6. 焼き椎茸 大根おろしにカラスミ
7. 白海老 赤烏賊にカラスミ
8. 小鯛の吸物
9. お造り 氷見の本鮪 新湊のキジハタ
10. 水茄子の煮物
11. 天然スッポン鍋
12. 郡上八幡 吉田川の焼鮎
13. フルーツトマト 岩塩 加減酢ジュレ
14. 鮎雑炊
15. 自家製水ようかん
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お代は¥23,474(お酒含む)
カウンターで店主とちょこちょこ話すうちに、
なんと店主が、沼津に3年間お住まいだったことが発覚!
店主は東京出身なのだが、初めて日本料理に感動し、この道を学びたいと感じたのが
20年ほど前、沼津市白銀町にあった割烹料理店なのだとか。
そこで修業したことが、いまに至る原点というから驚きだ。
現在のお店も、なんと富山市「白銀町」にあるのだから、縁とは不思議なもの。
この話を聞いて、美味しい食事がさらに旨味を増したように感じる。
個の感覚だけに頼らず、吸物などは塩分センサーを用いて、
ブレない理想の味を追求する…
その姿から愚直なまでの丁寧さ、研究熱心さが伝わってくる、
まさに納得のご馳走であった。