カレー南せいろ
この日は仕事を終えて真っ直ぐに家へ。JR側の最寄りの千駄ヶ谷で降りて、この蕎麦屋で軽く夕食をと思い入店。店は空いていた。店にはカウンター席、2人掛けのテーブルが無いので4人掛けを1人で占めることになるが、この際は相席もなくありがたかった。
冷たい蕎麦を所望すると、もうやってないのですとの返事。10月に入り季節替わりということだろう。だが、ざる蕎麦を提供しない蕎麦屋はあるまい。要するに「冷やし何某」という様な蕎麦は止したということである。この時には冷たい蕎麦が食べたいと思っていたので壁に貼ってある品書きを眺め、「カレー南せいろ」を頼んだ。カレーのつゆは当然に温かいものであり、それに冷たい蕎麦を潜らせるということになる。うどんで言うと冷あつというやつか。酒は頼まなかった。猛暑も流石に10月を過ぎるとその形を顰め涼しく過ごしやすい。だが、こうなると同僚他との外食でないと、1人で店でビールを飲むことは急速に減る。部屋でもそうで、飲むのは専らウィスキーになる。もっと寒くなると日本酒の燗になるが。
久し振りに蕎麦にカレーという組み合わせだが美味かった。鶏肉も4つ程入っており後は葱。シンプルな構成である。カレーは然程辛くない。餡の掛かり方は緩やかである。服に跳ねて掛からない様に、幾分、気を付けながら食べたが、七味を少し振ったせいか、後で躰がほかほかした。格別の食事というものではないが、何か食後に安堵する様であった。
夜も昭和の雰囲気で。
仕事を終え、最寄の駅で降りて此処で食事。以前、休日に昼間に出向いて以来で二度目である。千駄ヶ谷では古参になるのだろう。半年ほど前だかに「アド街ック天国」で北参道の特集をしていた際に取り上げられ、かなりの賑わいだった様子だが、今はどうか知らぬ。蕎麦屋なのに中華そばとカレーライスが有名な奇体な店だが、店の中は本当に昔の蕎麦屋、定食屋という懐かしい雰囲気で、何だか焼酎の「二階堂」のCMなんぞに出て来そうである。今でも休日の昼間には人が並んでいるのかも知れない。
この日は、仕事を終え直ぐに家へ戻ったので未だ7時前。店内は先客が数名居たが、空いていた。二人掛けのテーブルが無いのが難点だが、空いていたので4人掛けの其れを1人で利用。壁の品書きを見て「冷やし力蕎麦」を頼む。1,100円である。
餅は好きであるが、やはり正月の雑煮を除くと殆ど食べない。カップ麺でも昔は幾種かあった様だが、今はマルちゃんの「白い力もちうどん」以外に見たことがないし、其れ自体もあまり見ない。結構、好きなのだが・・・
この「冷やし力蕎麦」は美味かった。餅に揚げ玉がくっつくのが気になるが仕方がない。胡瓜、葱、かいわれ大根。これに細切りの蒲鉾である。餅は比較的大きい。餅は焼いていない。大阪では餅の入ったうどんは、力うどんとも言うがかちんうどんと呼ぶことも多い。この際は焼いた餅の方が多い様だが・・・
当方は焼いてあってもそのままでも畢竟構わぬ。蕎麦の甘辛いつゆが餅に浸透し何だか小さな幸せである。蕎麦の量も居阿木に多く誠に結構。この昔ながらの蕎麦屋はご近所さんなのでもっと利用しても良さそうだ。今度はかつ丼でも食べよう。
蕎麦屋だから蕎麦を頼んだ
TVの影響というのはやはり大きい様だ。今や有料で視聴する媒体も非常に多いが、当方はあまりよく判らないし、映像は受動的になるばかりなので選んでしか観ない。WOWOWとAMAZON PRIMEのみ加入しているが、いずれも映画とスポーツ中継のみの為である。TV東京のアド街ック天国は、長寿番組で今は気になる街の場合しか見ないが、偶々、今住んでいる北参道をやっていたので、それは観た。殆ど知っている内容であるのは当然として、この蕎麦屋も店の前を何度か歩いているが、未訪問。
一度、訪れたら2時頃だったが既に閉店していた。捲土重来で再訪。ところが店の前に10人程の人が列を為している。休日なので新宿御苑或いは国立競技場、将又、東京都体育館で何かイベントでもあるか知らぬが、恐らく、約2週間前に放映された其の影響があるのだと確信する。将棋会館が近いのでその勝負飯としてよく利用されることもあり、そうした映像での紹介が人を引き付けたに違いあるまい。
特段、その後に用向きも無いので大人しく待っていた。蕎麦は回転率が良い方だとの判断に基づく。
店に入ると、存外狭く、昭和の街角にある様な昔ながらの蕎麦屋である。但し、この店、風変わりで蕎麦屋にも関わらず「中華そばとカレー」のセットが非常に人気の様で、訪れる多くの客が其れを注文する様で、この日もそうであった。では、当方はそうするかと言えば、元来が捻媚びた天邪鬼で、世の流れに身を安易に任せることを良しとしない気骨(いや、偏屈なだけだろうが)故、蕎麦屋でらーめんを頼む気が知れぬ。其れにカレーも昭和にあった様なもので、どうにもそう美味しく見えない(勿論、食べてないのでその実を知らない)こともあり、蕎麦屋なのだから蕎麦を頼まぬのは少々失礼に当たらぬかという気もして、天ざるを頼んだ。未だ連休前であり冷たい蕎麦の種類は限定されていたので、王道の天ざるである。
1,300円だったかで非常に安い。海老は一尾だが、茄子や南瓜等定番の組み合わせである。蕎麦の量はまずまず。香気に富んだものでないがきちんとしている。海苔が相当量上に乗せてあるのも良い。バランスが取れたものだった。
沢山の人が訪れるので相席であったが、下を向いて手繰って食べるので気にならぬ。下品な食べ方をする向きとそうなった場合には不運を慨嘆するだけである。蕎麦なのであっという間に食べて店を後にして、その後は散歩である。又、行こう。
Restaurant name |
Hoso Shimaya(Hoso Shimaya)
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Categories | Soba (Buckwheat noodles) |
03-3404-0921 |
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Reservation availability |
Reservations unavailable |
Address |
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-29-8 さかえビル1F |
Transportation |
7 minutes walk from National Stadium Station 556 meters from Kokuritsu Kyogijo. |
Opening hours |
Hours and closed days may change, so please check with the restaurant before visiting. |
Average price |
JPY 1,000 - JPY 1,999 JPY 1,000 - JPY 1,999 |
Average price(Based on reviews) |
JPY 1,000 - JPY 1,999JPY 1,000 - JPY 1,999
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Payment methods |
Credit cards not accepted Electronic money not accepted QR code payments not accepted |
Number of seats |
26 Seats ( 5 4-seater tables, 1 6-seater table) |
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Private rooms |
Unavailable |
Private use |
Unavailable |
Non-smoking/smoking |
Non smoking |
Parking |
Unavailable |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Remarks |
Delivery available |
この日は在宅勤務。父親は三週間程前に亡くなったが、生きていれば90歳である。生前、闘病生活をしていた折に毎週どころかその前を通れば、治癒を願って必ず参拝していた鳩森神社に、昼休みにそう言えば、父親の誕生日だったなと思い、お参りに出向いた。その後、近くにある此処で久し振りに食事をした。此れ迄、三回訪れているがいずれも蕎麦である。丼の類は未経験であったが、久し振りにかつ丼が食べたいと思い注文をした。1,200円だったか。
かつ丼は勿論、とんかつ屋でも食べることが出来るが、とんかつ屋では九分九厘とんかつを頼む。一転して、蕎麦屋で頼むことは結構ある。蕎麦の返しをとんかつの露に使用しているかどうかは店にもよるだろうが、蕎麦屋の店の雰囲気にかつ丼は結構似合う。甘辛いつゆにかつが少し浸って柔らかくなっている部分実に美味い。玉葱に関しては勿論甘くくたくたになっているものはアクセントになるが、個人的には然程重要視していない。無くとも玉子の加減が良い按配であれば、三つ葉がかつの上で彩りを添えていればそれで充分である。玉葱が入っているものの方が多い様子だが・・・
立派なかつの量である。極々、普通のかつ丼だが、この昭和の雰囲気が其の儘残る庶民的な店には似合いの一品。相席で眼の前に若い女性が正面に座り、距離が近いので些か食べ辛い感じがしたが、其れもこの店の一つ。