住宅街のディープなうどん屋で「どきどき朝うどん」 : Hisano Udon

[2012.4 初訪問]
小倉競馬場にほど近い国道322号線北方三丁目交差点を南丘の方に折れ、約150メートル先の小さな交差点を左に入った場所にある永万寺というお寺の門前、住宅地の狭い路地裏のうどん屋さんです。
お寺の門前のうどん屋さんなので、地元では「寺前うどん」とも呼ばれているようです。
この辺りには、人気の「今浪」や閉店中の「宮浦」など、どきどき系うどん店が密集しています。

午前5時から営業しているお店のようで、土曜の朝9:20ごろ訪問しました。
農家の納屋のような簡素な建物の側面の看板と入り口の青い暖簾に「手打ちうどん」と書かれているだけで、どこにも屋号の「久野」の表記はありません。

開け広げられた入り口から中に入ると、ちょうど先客2人が店を出られ、他にお客さんはいませんでした。
こじんまりとした質素な店内の中央に8人掛けられるテーブルがあり、右の壁際と奥の小上がりに4人用のテーブル1卓と2人用のテーブル1卓あります。
中では、おばちゃん3人が仕事をされて、アットホームな雰囲気で迎えられました。

メニューは、右の壁に短冊に書かれて貼られています。
「かけうどん（小）」300円・「肉うどん（小）」500円・「肉々うどん（小）」700円・「玉ネギうどん（小）」400円・「玉子うどん（小）」400円・「ゴボ天うどん（小）」420円・「丸天うどん」400円などで、いずれも（大）は100円増しです。

中央のテーブルに着き、「肉うどん（小）」を注文しました。
うどん屋さんでは珍しく、麺の堅さを訊かれたので「カタメ」でお願いしました。
また、生姜とネギを入れていいか訊かれたので、もちろんお願いしました。

テーブルには、タッパーに入った漬物が置かれ、「ご自由に取ってください」とおばちゃんに勧められました。
漬物は切り干しダイコン・キャベツ・昆布の糠漬けで、キャベツと昆布を頂いてみると少し酸味のある独特の味わいでした。

注文して僅か2分で運ばれてきました。
脂が浮いた濃い色合いのつゆに牛ほほ肉の塊がごろごろと乗り、青ネギとおろし生姜がトッピングされていました。
つゆは、見た目ほど醤油濃くはなく、肉汁の旨みが溶け出た円やかでコクのある味わいで、生姜とのコンビネーションもいい感じでした。

卓上には、醤油やソース、それに鷹の爪、生姜とおろし金も置かれていました。
鷹の爪をふり、おろし金で生姜をすって追加投入しました。

うどんの麺は、手打ちらしく太さのバラツキや捻れが入った太麺で、程よいコシがあり美味しくいただけました。
ほほ肉は、口の中でとろけるほど柔らかく煮込まれ、肉の旨みもたっぷりで、とても美味しかったです。


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｢2013.5 再訪｣
4月の「朝どき3連食オフ」が好評で、引き続き第2弾となる「朝どき修行オフ」を5月に開催しました。
土曜の朝6時半、小倉南区石田の久留米ラーメン店「一龍」の駐車場にレビュアー8人が集合しました。
早朝から狭いどきどき系のお店に8人ものレビュアーが押しかけると、お店にもお客さんにも迷惑を掛けそうなので、許可を貰って「一龍」の駐車場に車を置き、A班とY班の2グループに別れて修行に向かいました。

A班の1軒目はこちらの「久野」で、Y班は「いわき」でした。
6:45ごろ到着して店に入ると、予想外にお客さんが多くて混み合っていました。
8人がけの相席用テーブルに何とか4人着席することができました。

4人とも「肉うどん（小）」500円を注文しました。
1年前と値段は変わってないようです。
麺の堅さを訊かれたので、「普通」でお願いしました。
「普通」はちょうど茹で上がったところのようでした。
生姜とネギのトッピングも訊かれたので、「生姜マシマシ」でお願いしました。

注文して程なく運ばれてきました。
醤油色に澄んだつゆが波々と注がれ、青ネギとたっぷりのおろし生姜がトッピングされていました。

付いてきたレンゲでつゆを啜ると、醤油辛さは控えめで、すっきりとした上品な味わいです。
おろしたての生姜のキレのある風味もいい感じで、つゆとの相性も良かったです。
手打らしく捻れが入り、太さが不揃いの太麺は、「普通」でも柔らかすぎるほどではなく、程よいコシがあり、つゆと絡ませて美味しくいただけました。
牛ほほ肉は脂身が多めでしたが、柔らかくて旨味のある味わいでした。
この後に2軒控えているのですが、つゆが美味かったので、つゆも一緒に完食しました。

卓上に置かれた漬物類も気になったのですが、まだ次があるので手を付けず、長居をすることなく「朝どき修行」の2軒目に向かいました。