6年8か月の時を経て名誉挽回。 : とんかつ 三太

家族みんなで松戸神社で初詣を済ませた後、久々に「とんかつ 三太」でランチ。

名店に数えられるとんかつ屋とはいえ、前回訪問時の悪い印象を引きずって早6年8か月が経過してしまった。
そういう意味で、今回はリベンジなるかといったところ。

人気店だけに早めに向かうに越したことはないと思い、開店15分前に到着。
広い駐車場にはすでに数台の車が停まってる。
店先の順番待ちリストに4組目の客として名を連ね、他の客と同じように車内でのんびりと待つ。

開店時刻になると、先頭の客から順々に声がかかる。
ただ、なかなか順番が回ってこない。
前の客からも「中に入れてくれてもいいのにね」という声が上がるほど。
この寒空の下でこれ以上は待てないと、結局、こちらから催促するような形で入店させてもらう。

中に入って数分後、案内されたのは奥の座敷席。
そこには子どもの分も含め、お膳や箸などがちゃんとセットされてる。
なんだ、ちゃんと準備されてるじゃん、と思ってしまう。

気を取り直して席につき、さっそくメニューに目を通す。
定食メニューは2本立てで、それほど選ぶ余地はない。
いちおう店員さんに改めて説明してもらったけど、「ロースカツ定食」（1,580円）を大盛り（110円）にして、「ソース用半熟卵」（100円）を付けるという、結果的には前回とまったく同じ注文内容になった。
とはいえ、値段は200円増し。

妻とお母さんは「一口カツ定食）（1,550円）、子どもたちには「一口カツ定食」1人前をシェアしてもらうことにする。

緑茶をすすり、すり鉢に入った胡麻をすりながら待つ。

相変わらずのゆっくりとした配膳ペースにしびれを切らしかけたころに配膳される。
けっこう待った気がしたけど、15分なら妥当かもしれない。

ご飯、カツ、味噌汁と、間を置いて運ばれてくるから、お膳に漬け物を乗せるのを忘れて食べ始めちゃったけど、まあいいだろう。

てんこ盛りのキャベツと山盛りのご飯に勢いを感じつつ、まずは味噌汁から。
具は豆腐と三つ葉だけとシンプルながら、出汁がしっかりきいてておいしい味噌汁。

次はキャベツ。
ドレッシングがないから、卓上の甘口ソースと辛口ソースをかける。
スライサーを使ったせいか極細。
サラサラで食べやすい。
おかわりを見越したような盛りの大きさがうれしい。

カツは厚みのある豚肉がほどよく揚がってる。
衣のサクサク感がいいし、ロースに求める肉の脂身もあるし、言うことなし。

一方、子どもにカツを食べさせようという段で気づいたのは、長男には箸、次男にはスプーンとフォークがセットされてること。
どうやら入店時に子どもたちの背格好を見て、こういうふうに気を利かせてくれたようだ。
そのせいで席の準備が整うのが遅くなったのかと思うと、なんとなく許せる気がしてきた。

ただ、下の子も箸を使うんで、箸はもう一膳持ってきてもらう。

カツは甘口ソース、辛口ソース、半熟卵ソース、塩といろんなパターンで食べてみる。
いろいろやってると150gは少ないような気がしてくる。

目の前の山盛りご飯はなかなか減らない。
そこで半熟卵ソースの力を借りて、卵かけご飯にしてみる。
これに漬け物もあれば、なんとかいけそうだ。

ソースは普通に甘口ソースがいいと思う。
いわゆる中濃ソースみたいな感じで子どもが食べられる甘さだけど、辛さもそれなりにあって大人向けとしても十分通用する。

妻の一口カツを1個分けてもらうと、脂身が少なく、上品な味わい。
子どもは一口では食べられないけど、次男は「おいしすぎる」と言って頬張ってる。
豚肉をここまでおいしそうに食べるのは珍しい。

山盛りご飯と、妻から少しもらった山盛りご飯と、子どもの分のキャベツのほぼ全部を平らげると満腹。
ご飯は並盛りでよかったと少し後悔する。

とはいえ、ご飯にしてもキャベツにしても、気前がいいのはいいことだ。

入店時にはどうなることかと思ったけど、今回で印象がガラッと変わった「とんかつ三太」。

カウンター席ならほとんど待たずに座れそうに見えたから、近くに用事があったら、また足を運んでもいいかなと思う。
願わくば、次回までこれ以上の値上げはなしで。

[2024.1.7訪問]

日曜のランチ。
妻とお義母さんと3人で向かうは松戸で人気のとんかつ屋「三太」。
事前予約はできず、12時過ぎに混雑覚悟で入店。

並ばずにすぐに入れたものの、ちょうどいい席が空いてないらしく、入口近くの3人掛けスペースに座って待つことに。

渡されたメニューを見ると単品が中心でセットが少ない。
ほとんど考えるまでもなく、「ロースカツ定食」（1,350円）の大盛り（110円）で半熟卵（100円）をつけることにした。

10分ほどで真ん中あたりの4人掛けテーブルが空いた。
あらかじめお膳に用意されたすり鉢で炒りごまをすりながら待つ。
久々のごますり。

厨房で油がパチパチはねる音と香りが食欲をそそる。

10分おきくらいに揚げ上がってるけど、なかなかこちらの席には回ってこない。
結局、席についてから30分以上待って配膳。

しっかりと揚げ色のついたカツに大盛りのキャベツ、味噌汁、小鉢の漬物、それから半熟卵。

すり鉢に辛口ソースを入れ、混ぜ合わせてカツの上へ。
カリッと香ばしい衣、厚めで食べ応えのある肉、口に広がる油の香り。
オーソドックスながらうまい。

普通にソースで食べた後は、半熟卵ソースを作る。
店員さんおすすめの甘口ソースと混ぜ合わせたところにカツをつけて食べると、なるほど、まろやかなソースになってまた違った味わいが生まれた。

ただ、ソースとしてはまろやかなすぎるきらいもある。
これは辛口ソースのほうがいいだろう。

余ったソースはご飯にかける。
おいしいけど、これはなおさら辛口のほうがいい。
大盛りのご飯は、このソースがあってちょうどいいくらいの量だ。

店の雰囲気は明るく、人気なのもなんとなくわかる。
とにかく客層が幅広い。
棚にグルメや観光ガイドのほかに絵本もあるし、子連れが多いのだろう。
小さな子供がいる家族は奥の小上がり席、1人客か2人組は厨房前のカウンター席と使い分けられてるようだ。

店員さんの対応もよく好印象なんだけど、なにせ待ち時間が長い。
わりと若いご主人が1人で全部のカツを揚げてるから仕方ないとはいえ、もう少し早く料理を提供してくれるとうれしい。
あと、値段もちょっと高いかな。

次はできれば空いてるときに来たい。

[2017.5.7訪問]