ディスニーシー・ホテルミラコスタの地中海レストラン。秀逸なバッフェが超おすすめ。デザートもスゴイ。 : オチェーアノ

東京ディスニーシー、ホテルミラコスタ２Ｆにある地中海風料理レストラン。昼料金は、大人（13歳以上）3500円、中人（7～12歳）2800円、小人（4～6歳）1800円です。（ちなみに夜料金は、大人（13歳以上）4800円、中人（7～12歳）3300円、小人（4～6歳）2700円です。）

訪れたのは平日月曜日の昼前ですが、バッフェコーナーはほぼ満席、コース料理コーナーは2割くらいのお客さんの入りです。しかし、11：50からのショーがあるのでほとんどのお客さんは外のバルコニーに出ていたので、ゆったりと料理を選ぶとことができました。

席につくと、子供の名前がひらがなで書かれたシールをスタッフの女性にもらいました。胸につけるのですね。子供は恥ずかしがってつけませんでしたが、記念に持ち帰りました。こうしたことは流石に心憎い演出です。（その秘密は後述の「蛇足」参照）

お料理は東京ディスニーシーという観光地価格を考えると、正直言ってそれほど期待していなかったのですが、出てくる内容はびっくり仰天の超良心的な内容です。私たち夫婦でこれが都内のホテルのディナーバッフェなら6000円以下はありえない内容だね。いや8000円程度の内容だねと感心しあってしまいました。

いままでの、このテーマパークはファミリーレストラン程度しかの店しかないんだ、という先入観が打ち砕かれました。料理は季節によって変わるらしいので、個別の料理をあげても参考にならないので、大づかみに言うと、元卓がメイン、オードブル、デザートの3コーナーに別れ、それぞれ10-15種類くらい、合計で40種類くらいの料理があります。

料理はいずれも丁寧につくられ、フレンチともイタリアンとも両方の要素がありフュージョンという感じなのでしょう。しかしどちらかというとフレンチの要素が強いように思いました。一部オードブル・デザートの容器にアクリルなどの素材があったりして、若干質感を損なっていますが、料理はちゃんと作られています。メインにはローストビーフのコーナーでは要望に応じてカットしてくれます。どの料理も素直に美味しく感じました。

秀逸なのはデザートコーナー。きれいなホテルメイドのケーキやデザートが並びます。グラス・ソルベのコーナーはひとつひとつ丁寧に、銅製の小さな（フライ）パンに、コンポートしたフルーツにリキュールを掛け、火をつけて演出をしてくれます。デザートは別腹ともいいますが、もう私はお腹が膨れて全部を食べつくすことができませんでした。

さて、良かった話ばかりなのですが、残念なのはドリンクの価格設定。コーヒー・ジュースがお替わり自由で500円はいいのですが、ビール950円、グラスワイン1600円というのは、昼の料理価格を考えるとちょっと外れている気がします。さらにワインリストを見せてもらうと、シャンパン・ドンペリニヨン31500円からずらっと一流どころのワインが並ぶ様はあまりにかけ離れた感じがしました。多分夜のフルコースの設定に合わせているんでしょう。料理価格にあう設定だったらというのが改善ポイントです。

さて、また訪問したいのは間違いないのですが、このホテルの質の高さが気に入ったので、次回は別のホテルレストランを訪ねてみようと思います。

（蛇足　いかにしてこのレストランを予約したか？）
東京ディスニーリゾート訪問は年に1回の当家の大行事で、毎年シーとランドを交代交代に行っています。今までに何度か東京ディスニーシーを訪ねましたが、ファミリーレストランタイプの食事に嫌気が差し、また気に入っていた「セイリングデイブッフェ」も2回連続行くと、飽きが来て困っていたところ、TDRに詳しい知人からホテルミラコスタの食事は美味しいですよ、というのを聞きました。

しかし、ホテルミラコスタと東京ディスニーシーの位置関係はいいのですが、宿泊者でもないのに、どうやったらホテルのレストランに入れるのかTDRのHPを見てもよくわかりません。食べログを見ても、美味しかったとか良かったとかいう話はあっても、こうやって入るんですとか、予約するんですということが良くわからず、当日行くまでは「入れないかも」と思っていました。

少ないインターネット情報から、ホテルは予約がなくても入れそうだ。ホテルとシーの間には何らかのゲートがあるらしい。ミラコスタのHPを見るとレストランは3店舗ある。館内マップを見ると、中華レストランは窓がないららしい。地中海料理はメディタレーニアンハーバーに面して眺めが良さそうだ。レストランにはバッフェスタイルとコース料理がある。ロビーラウンジという名前の店舗はあるが、喫茶店ではなく、普通のレストランみたいだ、などの情報がインプットされます。どんな料理が出るかはまだまだよくわかりません。めったなことでは行けない東京ディスニーシーなので、家族の手前失敗も許されません。そうこうしている内に、あっという間に訪問の前日となってしまいました。

さて、駄目もとで家族を、ゲート前での順番待ち班、レストラン予約班の2班に分け、東京ディスニーシー駅のホームで開場60分前に分かれました。モノレールの進行方向からみてホテルは前方、パークは後方です。レストラン予約成功を期して別れます。万が一、予約が取れなかったら、少し高そうだけど「マゼラン」に行けば、昼からコースを食べたいお客さんも少ないだろうから、食べられるかもと最悪のケースも考えました。

私は責任が重いレストラン予約班。もしここで予約が取れなければ大変なことになってしまいます。ドキドキしながら、駅から続く長い連絡通路を渡り、ホテルの玄関にやってきました。もしホテル前にゲートがあって、宿泊予約やレストラン予約のない方は入れませんと言われたらどうしようと考えながら不安感いっぱいでホテルの玄関を入りました。

玄関前に立つベルスタッフはにこやかに挨拶をしてくれ、普通に入れました。インターネットの館内図でみていたので、レストランの位置はロビーを入って右側だなと見当をつけながら吹き抜け天井のロビーを横断します。パークオープンのずいぶん前のはずですが、ロビーはチェックアウトのお客さんとパークに入る専用ゲートへの階段に降りるところに順番待ちのお客さんが何十人かならんでいました。

幸運なことに、朝食時間が終わりかけのレストランは閑散な感じでした。これは大丈夫そうな予感がしてな、レストランの予約をしたいのですが、というと、かしこまりました、とまたまた意外に普通に受け付けてくれました。今を思えばなんでもないのですが、この時はなんてラッキーなんだろうと思いました。

予約の時間は11：40か13：30からの時間しかありませんといわれ、流石に繁盛店だなと感心しながら11：40の回を予約しました。あとあと考えるとバッフェの食事時間は120分なので、11：30に予約を取ったら次は13：30になってしまうのですね。

さて、ディスニーリゾートではレストラン予約のことを「プライオリティシーティング」というのだそう。
時間、人数、食事内容を予約し、コンピュータから出力された予約伝票をもらいます。不思議なのは同行者子供の年齢・名前を聞かれたこと、きっと何かがあるんでしょうと少し期待感がありました。なんとか予約に成功し、「プライオリティシーティング」の予約伝票を持ち、ゲート前での順番待ち班と合流しました。

さて、１時間半後、ホテルとのゲートに来ると、自動改札のような機械とスタンプを持った係員がいます。パークに戻るにはパークの入場券と手につけた目に見えないスタンプが必要とのことでした。いよいよ待ちに待った食事です。