やっぱり美味しい田中そば : 田中そば店 ららぽーと名古屋みなとアクルス店

私にはどうしても必要不可欠な食べ物がある。それはサーティーワンのアイスクリームだ。それを手に入れるためには「ららぽーと」まで来る必要がある。そして、来た以上は「ららぽーと」で昼食を食べることになる。この建物に入っている飲食店のほとんどは訪問済みだが、その中からの選択として、どうしても選んでしまうのが、ここラーメンだ。家内は料理好きで、日常的な料理はプロの料理と遜色無いレベルで作るのだが、このラーメンという分野はどうしても家庭でチャレンジすることはハードルが高い。ここの店のラーメンは「流石プロ！」という陶酔の境地を案内できる幸せを提供してくれる。唯一の問題はフードコートなので水は自分で汲んでくるのだが、用意してある紙コップの容量が極端に小さくて、私だと一人で4杯必要だ。フツーサイズの紙コップは問題があるのだろうか？

人にはマイブームというものがある。音楽や服装など、一時はハマっていたことでも、現在は全く興味が無くなってしまうということも一般的な事柄だ。食においては御飯と味噌汁など幼児の頃から毎日のように食べてきた料理や果物などでは、いきなり苦手になるということは滅多にないが、私の場合、食べ物では意外とそのようなことがある。実は、過去にもハマったラーメンがあったが、ある日突然体が拒否反応を示すようになったことがあった。今回の田中そばも拒否反応という程では無いのだが、体が喜びを感じなくなっていた。多分、味は変わっていないと思うが、私の味覚が「イマイチ」という反応をしたのだ。このまま半年間食べなければこの感覚は元に戻る可能性もあり、その日を期待したい。

寒くなってきたのでららぽーとに冬物衣料を揃えに出かけた。昼食は何処で食べよう？ららぽーとは1階にレストラン街があり、3階にフードコートがある。この処、ここで食べるのは何時も田中そば店だ。私はこの店の虜なのだ。という訳で、何時ものラーメンなのだが、カウンターにニンニクと唐辛子が置いてある。これをどのタイミングで投入するかが悩みどころだ。元々、何も入れなくても十分美味しい完成されたラーメンなのだ。ところが、ニンニクと唐辛子を投入すると全く別のワイルドな表情が出て来て、それもまた素晴らしいのだ。結果7割食べた時点で投入したが、これもまた非常に素晴らしい！しかし、一旦ニンニクと唐辛子を投入するともう元には戻れない。離婚した夫婦が元に戻ることは難しいのと同様で、後悔しないように決断する前に十分考えることが重要だ。

今日はららぽーと名古屋みなとアクルス店に行く用事があり、昼食はフードコートでお気に入りのラーメンを食べた。料理というのは洋服選びや好きな音楽などと同じ絶対的に上下は無く、自分が気に入っているか？どうかが全てだ。私は変わり者だと言われるが、実際のところ人気店と言われる店にあまり興味が無い。ランキング上位だったり、行列が出来る店でも、そこまで素晴らしいと感じることが少ないのだ。それどころか、皆が激褒めしている店の料理が「ダメだ！」と感じることが少なく無いのだ。そんな訳で私の評価は全く参考にならないが、現在の私には、ここのラーメンの味が非常に気に入っている！何と言ってもスープの味が私好みなのだ！

現在、世界中はコロナウイルスでパニック状態だ。多くの国が国内外の人の出入りを禁止し、国内でも戒厳令が敷かれているのか？という見たこともない風景が日常的になっている。ここ「ららぽーと」の風景も唖然とするばかりだ。普段はまさに人が溢れかえっているフードコートに人がいない。こんな時は自分を取り戻す為にお気に入りのラーメンをいただく。汁を啜る。うん。美味しい。なんて美味しいんだろう！懐かしい、そして滋味深い、人をホットさせる味わいだ。麺を啜る。この啜るという動作は西洋人は好まないようだが、空気と一緒に汁の香り、そして麺の表面の食感と弾力と滑らかさが舌と口腔粘膜を優しく刺激する。う〜ん。う〜ん。優しいな〜。美味しいなぁ〜。幸せだなぁ〜。うん。￥1,000円で手に入る幸せ。うん。なんか元気が出てきたぞ！

昨日は東京のホテルで目覚めた。ホテルは朝食付きのプランを選んであったのだが、家内が体調が悪く朝食を摂れるような状態で無かったので、一刻も早く名古屋の自宅まで帰ることとなった。さて、名古屋では日本口腔インプラント学会の支部大会が開催されており、専門医更新の為には大会への出席ポイントを稼ぐ必要もあったので、体調の悪い家内をタクシーの運転手さんにお願いした後、ウインク愛知に出かけた。すると、会場には息子がいたので出席カードをリーダーに通した後、自宅に帰った。幸い、家内の体調は改善しており、腹が減ったというので、ららぽーとに食事に出かけた。何か体に優しい料理？をと考え、中華そばにした。この店の中華そばのスープの味は昔懐かしい味で、非常に気持ちが安らぐからだ。美味しさには色々なジャンルがあるが、慣れ親しんだ、安心感のある味というのは、体調が悪い場合には未知の美味しさより、上位に位置することになる。さて、混んでいて、なかなかベルが鳴らなかったが、ようやく手に入れた中華そばの味は期待を裏切らない美味しさで、体調の悪かった家内の顔色も良くなり、最終には買い物に付き合うことになってしまった。

私は糖尿病では無いが非常に太っている。高血圧で薬も飲んでいるので痩せた方が良いことは理解している。本来であれば消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せる筈だが、運動が苦手て、食べることと呑むことが好きな私は、常に消費カロリーが摂取カロリーを下回っている状態で、その余剰分は脂肪として身体中に蓄積されている。この余剰分を脂肪として蓄えるのにはインシュリンが関与しているので、血糖値の上昇を抑えることが出来れば、太ることを抑制することができる。血糖値は炭水化物を食べると上昇するので、炭水化物からカロリーを摂取するのでは無く、たんぱく質を食べて、ケトン体代謝で血糖値を維持するようにすれば痩せていくという理論も理解している。

でも、食事の幸福感は血糖値の上昇と大きく関与しているというのが実感だ。炭水化物を腹一杯食べて、血糖値が一気に上昇し、インシュリンがドバッと放出され、その反応で血糖値は一気に下がり低血糖状態に陥り、睡魔が襲い、眠りこけるというのが人の最大の幸せのような気もする。

そんな訳で、私を幸せにしてくれるのが、ここのラーメンだ。まず、スープが美味しい。麺は少々太めだが、スープと絡んだ感じが最高だ！そして、半分ほど食べたらニンニクと唐辛子を追加すると、一気に攻撃的な味になって、これまた私を虜にしてしまう。あ〜幸せ！でも、この幸せを楽しんでいる内は私は痩せることが出来ないというのが、難点だ。

今日の昼はららぽーとに出かけた。まあ、家内の口からららぽーとという単語が出たので、服でも見たいのか？と邪推したが、そうでも無いようで、まあ、先日はデニーズに出かけたし、お店が思い浮かばなかったのだと思う。食べログを書いていると、私の周囲には食にこだわる人が集まってくる。しかし、彼らと話していると、私などの存在はグルメというジャンルから程遠いことが分かる。私の場合、料理の味自体には、食にハマっている人種と比較すると、あまり興味が無い集団に属していることが分かる。反面、その料理を食べる環境、すなわち店内の雰囲気とか窓の外に見える風景の方が私を感激させることが多く、料理の美味しさというでは、そこまで感激することは滅多に無いのだ。

その食の中でも、私がそれほど好きでは無い分野がラーメンだ。ラーメンが嫌いな訳では無いが、人気ラーメン店の前では長蛇の列が出来ていて1時間程度待っているのはフツーだという現実を見ると、並んでまでラーメンを食べたく無い、私自身はそれほどラーメンが好きでは無い人種ということになる。

私は何事にも飽きっぽい性格で、ラーメンも単体で食べていると、食べている途中で飽きてくる。そんな訳で、通常はラーメンを食べる時も餃子その他の別の料理を注文する。そして、ラーメン自体は半分以上食べ残す場合が一般的だ。まあ、太りすぎたので、カロリーを控えているという一面もあるが、そこまでラーメンが好きでは無いのだ。

ところが、今日のラーメンは美味しくて、麺もスープも残さず食べきってしまった。客観的にはスープは少々塩多めだが、チャーシューの肉と脂肪の割合やメンマのバランスなどが良く、それ以上にスープが美味しく、麺自体も美味しく、残すことが出来なかったラーメンだ。