お弁当づくりによる食中毒を予防するために
更新日:令和4年10月18日
お弁当を安全に美味しく食べるために
食中毒の大原則は「つけない」「ふやさない」「やっつける」
食品安全クイズ |
つくるまえ~「つけない」~
手をきれいに洗いましょう!
- 調理の前はもちろん、調理中に生の肉・魚介類・卵をさわったとき、トイレに行った後は必ず手をきれいに洗いましょう。
- 手や指に傷がある場合は、調理用の手袋などで手を覆いましょう。
手や指に傷がある場合:手や指には食中毒菌の1つである黄色ブドウ球菌がついています。傷があるところにはこの菌が多くついているので、そのまま調理すると食材を汚染する恐れがあります。
お弁当箱
- 清潔なものを使いましょう!
- 洗うときは、ふたのパッキンは外しましょう。外したふたの細かい部分は、泡スプレータイプの洗剤やブラシ等を利用して、すみずみまで洗いましょう。
- 洗った後は、十分乾かしましょう。どうしても洗った直後に詰める必要があるときは、清潔なふきんで水分をしっかりと拭き取りましょう。


調理器具
- 洗剤できれいに洗い、きちんと乾燥させたものを使いましょう。
- 盛りつけるための、清潔な菜箸や使い捨て手袋を用意しましょう。
食材
- 野菜や果実、魚介類は流水で良く洗いましょう。
- 肉は食中毒菌が飛び散るので洗ってはいけません。

盛りつけるカップ
- シリコン製のカップは、お弁当と同様にきれいに洗いましょう。
- 特に梅雨時期や夏場は、使い捨てカップを利用しましょう。

つくるとき~「やっつける」~
しっかり加熱しましょう!
- おかずは、しっかり中心部まで加熱することが大事です。清潔な調理用温度計を用いて確認することをおすすめします。
- 卵焼きやゆで卵などの卵料理は、半熟ではなく、完全に固まるまでしっかり加熱するようにしましょう。
- 火を通さなくても食べられるハムやかまぼこなども、できるだけ加熱料理をするようにしましょう。
食中毒の原因微生物 | 菌が死滅する中心温度と時間の目安 |
ノロウイルス | 85~90℃で90秒(以上)加熱 |
腸管出血性大腸菌 カンピロバクター サルモネラ属菌 |
75℃で60秒(以上)加熱 |
リステリア | 65℃で数分加熱 |


つめるとき・保存するとき~ふやさない~
水分は大敵
- 水分が多いと細菌がふえやすくなりますので、おかずの汁気はよく切りましょう。
- 食品からの水漏れを防いだり、他の食品に細菌が移るのを防ぐために、仕切りや盛りつけカップを活用しましょう。
- 生野菜や果物はよく洗い、水気を切ってから詰めましょう。別の容器に入れるとより安全です。
- 揚げ物や焼き物など、お弁当には水分がもともと少ないものを利用するとより安全です。


冷やしてから詰めましょう
- ごはんやおかずが温かいうちに盛りつけてしまうと、蒸気がこもって水分となり、傷みの原因となってしまいます。
作り置きのおかず
- 当日調理が基本ですが、前日に調理するときや昨晩の残り物を詰めるときは、お弁当箱に詰める直前に必ず十分に再加熱しましょう。


保存も大事です
- 温かいところに置いておくと、細菌が増えてしまいます。冷蔵庫やなるべく涼しいところに保管して、早めに食べるようにしましょう。
- 長時間持ち歩くときは、保冷剤や保冷バッグを利用しましょう。
- フタの部分に保冷剤を入れるスペースがついたお弁当箱も、とても便利で効果が期待できます。


食べる前に……
- 食べる前には、手をきれいにしましょう。
- もし、お弁当の味やにおいがおかしかったら、食べるのはやめましょう。

おまけ
- お弁当箱にご飯やおかずを詰めるときは、キッチリ、すき間なく詰めると、持ち運んでも中身が動かず、食べるときもきれいです。
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課
担当者:情報発信企画・評価班
代表:03-3502-8111(内線4474)
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