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流されない自分でありたい
日本人は「トレンド」や「流行」という言葉に弱い。パリに留学したことがある筆者は、そう感じます。
「みんながしてるから」とか「みんなそう言ってるから」といった具合で、良いふうに捉えれば、素晴らしい協調性を持った民族。一方、ひとたびそれがおかしな方向に作用すると、ある種の同調圧力となり、周りの目を異常に気にしてしまうのです。
これは国民性であり、長い歴史の中で培われてきた智慧(ちえ)。ですので、もちろんこの気質が一概に悪いと言えるものではありません。
たしかに、「周りと一歩差がつくおしゃれを楽しみたい」という気持ちと、「でも浮きたくない」という想いが混在しているわ。
フランスは、パリコレの本場でありトレンドの発信地。ですので、もちろんトレンドファッションといったものは存在します。ですが、リアルなパリジェンヌたちは日本人が想像するほどトレンドを意識していません。むしろ、無頓着だといっても言い過ぎではないほどなんです!(驚)
ステレオタイプかもしれませんが、パリジェンヌときくと、私たちの中で共通のイメージが浮かびませんか?そのイメージは、時代の潮流に流されない彼女たちの芯の強さを象徴していると思えてならないのです。
自分らしくいられる達人になる!
かくいう筆者もそんなに大口を叩くことはできません。ですが、洋服を選ぶ際に気をつけていることがあります。それは、着ていて自分が心地よくいられるかということ。
着ていて心地よいということは、無理せず等身大の自分でいられる証だと感じています。このエフォートレスな感覚は、パリジェンヌのアティチュードと相通ずるものがあると思うのです。
パリジェンヌの定番アイテムが知りたい!
そこで知りたいのが、パリジェンヌがリアルに身につけている定番のアイテムですよね。
オートクチュール発祥の地であり、オードリー・ヘプバーンなどシネマスターもパリのファッションがなければスターダムにのし上がることはできなかったはず。
だからこそ、いつの世も憧れの対象であるパリジェンヌは、「実際いつもどんなファッションを楽しんでいるの?」「彼女たちのファッションステープルは?」と、気になりますよね。
そこで今回は、パリジェンヌのクローゼットに1年中欠かせないアイテムとして5つのアイテムをピックアップ。トレンドやシーズンを選ばない定番アイテムは必見です。
「自分らしさ」という主体性に重きを置きながら、同時に昔から愛されるスタイルも大切にする彼女たちのしなやかさを学んで。
⒈白シャツ
白いコットンシャツは、いつ振り返ってみてもクリーンで素敵。トレンドに流されないスタイルでいるためのキーワードの一つは、「タイムレス」であるかということ。
フランスを代表するモデル、カロリーヌ・ド・メグレやイネス・ドゥ・ラ・フレサンジュも白シャツスタイルで爽やかに決めて。まさに1年中着るにふさわしいアイテムです。
Editor's Pick!
⒉ステートメントアクセ
パリジェンヌのスタイリングをドレスアップし魔法をかけるのが大ぶりのジュエリー。装いはシンプルでも顔まわりや露出した部分をアクセサライズするのが大好きで、特に大ぶりのフープピアスは彼女たちの定番です。
Editor's Pick!
パリ発一押しアクセブランド「LOUISE DAMAS」!
パリジェンヌを虜にするフランス発のジュエリーブランド、LOUISE DAMAS(ルイーズ ダマス)。古典文学やヒロインからインスピレーションを得て創造されるジュエリーは、シンプルさの中に女性らしさと品の良さが溢れます。1万円台前半で買えるお手頃感も推せるポイント!
⒊ボーダートップス
マリンルックも、パリジェンヌにとって欠かせないスタイル。普遍的なボーダーTシャツやデニムでカジュアルにスタイリングするからこそ、洋服より自分という人間性が際立つのかもしれません。
ただ、もはや「制服」と化しているボーダートップスは、デザイン性でちょっとした差別化を測りたい。カットソーはもちろん、ニットやカーディガンで自分らしさを演出して。
Editor'sPick!
⒋ステートメントバッグ
何と言ってもお出かけに欠かせないのがブランドのステートメントバッグ。フランス人は、あまりブランドを主張しすぎない、あくまで装いに馴染む控えめなテイストを好む印象があります。
基本的に、気取らないナチュラルなテイストのものをチョイスする傾向があり、ブランドにこだわらないという女性も多いのが事実。ハイブランドのバッグだと、クロエやセリーヌ、ロエベあたりが人気で、街中でも所有率高め!
Editor's Pick!
⒌チャンキー&レザーシューズ
Y2Kの流れもあり、今世界中で厚底シューズがトレンドですが、パリジェンヌにとっては昔から今も変わらない定番アイテム。なぜなら、パヴェ(石畳)が多く靴が傷みやすいからです。だからこそ、必然的に丈夫なレザーシューズもお出かけのステープルになっています。
凸凹な石畳でも疲れにくく歩きやすい厚底プラットフォームや革靴は、日々をサバイブするために欠かせません。ブーツでもサンダルでも、ちょっぴり厚底や丈夫な素材を選んで少しでも足元を快適に保つのが彼女たちの鉄則なのです。
Editor's Pick!
「心地よい」装いで自分を主役に♡
今回は、パリジェンヌから学んだ装いに対する哲学と、彼女たちの日々の定番アイテムをご紹介しました。エフォートレスでいるということは、自分らしくいることと同義。そんな姿勢を体現する彼女たちは、いつだって世界中の女性を虜にしてやみません。何歳になっても「自分が主役!」という芯の強さとアティチュードを、パリジェンヌに倣いたい。