登山漫画を読んで山の恐ろしさを思い知るもののそれでも山に行ってみたくなる
月初のゴールデンウィーク時期は観光シーズンということもあり、登山絡みの事故報道を何件か耳にしました。芸能人のイモトアヤコさんがエベレストに登れなくなって云々等のニュースもありました。
それらのニュースとは直接関係ないのですが、昨年末辺りから読んでいて面白かった登山漫画「岳」や「神々の山嶺」を紹介します。とは言え新しい漫画でもない上に超有名作なので今更感ありすぎですが。
面白過ぎて人が死にかねないレベルなので禁書にするべき「岳」(全18巻)
※Kindle版アフィカスリンクなので環境が揃っていれば秒速で読めます。
「山岳救助ボランティアのヒューマンドラマ」というと聞こえは良いが助けられなかったケースも多数描いているので容赦なく人が死ぬ。音も無く滑落してバカスカ人が死に、一冊あたりの死亡者数が下手するとミステリーものやバトル漫画より余程多い。それくらい山は危険なところなのだということがよく分かる。
それでも人々は山に登る。なんで。そんなに楽しいの?爽快?
っていうことが気になり過ぎて山に登ってみたくなるので禁書にするべきではないかと思うくらい面白いです。既にうちの婿はこの漫画のせいで冬期槍ヶ岳に登りたいとか言い始めてるので法律で登山を禁止するか免許制になってほしいものです。
※追記:ブコメ見て気付きましたがそういえば「岳」は最後まで読んでないです。すいません……。 最後の展開はヤバいらしいので読まずにこのまま良作として心に留め置きたいと思います。
最早別世界の英雄譚なので「岳」より安心して読めるけど勿論面白い「神々の山嶺」(文庫だと全5巻)
※Kindle版リンク貼りたかったのに原作小説しかKindle版ありませんでした
こちらは「岳」とは異なり、すごい登山家の人たちが最終的にエベレストを目指すみたいな話です。「岳」は自分みたいな市井の民草が趣味で山に行ってバカスカ死ぬので他人事と思えずかなりビビらされることになりますが、こちらはすごい人ばっか出て来て最早別世界の英雄譚に感じられるので「岳」と違い、ある意味安心して読めます。
とはいえ中盤以降に登場する「極限状況で寒さと飢えに震えながら幻覚を見る」描写等からは登山の危険性が十分に伝わって来て、ほんとなんでここまでして山なんて登るんやと思わなくもない。それでも登る……ビカール・サンにはそれしか無いから。終盤でブドウ出てくるところ泣ける。
あとこんな余計なこと書かない方がいいんですが「岳」と違って腐女子的に滅茶苦茶オイシいです。
その他関連して見た登山映画等
突っ込みどころは多数あるものの、三歩役小栗くんは悪くない(上から目線)長澤まさみちゃんもすごいことやらされる羽目になってるけどがんばってるし、映画化するにあたり妙な恋愛路線を追加しなかったところが滅茶苦茶評価出来る。しかしナオタのエピソードがカッ飛ばし過ぎで全然感動出来ない。映画じゃなくて連続TVドラマシリーズでじっくりやってほしかった。
劇場版「岳」と違ってちゃんと空撮で人間のちっぽけさを映してたりもするすげー良い映画だったけどすげー地味。書かないけどスタッフもキャストもウルトラ豪華でこんなこと言うと怒られそうだけどとにかく地味。聞いたところでは原作小説が素晴らしいそうなのでいつかちゃんと読みたいです。
その他今後見る予定の登山映画等
映画『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』予告編 - YouTube
自分は山関連では、大人になってからは高尾山2回とボルダリング5回くらいしか経験無いので、その内死なない程度のもうちょっと高度な山に行ってみたいものです。