こんにちは! 生まれも育ちも富山県という雪国生まれ雪国育ちのちずるです。
雪がこんこんと降り、モリッと積もる富山の冬。
私の住む山沿いの地域では、雪で木が折れないよう縄で枝などを支える「雪吊り」をしたり、水で道路の雪を溶かす「融雪装置(消雪パイプ)」が整備されていたり、雪かき用の共用スコップが設置されていたり……と、さまざまな雪対策が施されています。
しかし、備えがあっても一晩で車が埋まる日や、屋根から地面まで「つらら」が伸びる日や、全ての物がバリバリに凍る日があります。
雪国の人々は、朝から汗をかきつつスコップで除雪をするのが日課ですが、4歳の娘は大人のそんな苦労もつゆ知らず雪に目を輝かせて、遊んでいます。楽しい気持ちも分かるけれど、親としては厳しい寒さの中で子供が体を冷やさないだろうか、風邪を引かないだろうか、という不安もあったり。
そこで今回は、富山で暮らす中で身に付けた雪や寒さへの対策を、子供の寒さ対策に悩んでいる人や、子供の初めての雪遊びが心配な人に向けて、主にご紹介します!
雪の質にも種類がある! 雪質に合わせて服装を選ぼう
【雪の日の格好】
地域差がありますが、富山は水分を含んだベタッとした雪が多いので衣類が濡れやすいといわれています。そのため、防寒着を選ぶときは濡れても大丈夫な防水性のものを選びます。ちなみに長野へ行ったとき、コートに雪がついても叩くだけで落ちるほどサラサラの雪で、お隣なのにこんなに違うのかと驚きました。
雪遊びが大好きな子供のために、寒さ対策はしっかりと
【雪遊びは「足カバー」必須!】
雪の上で転がったり、雪でできた山を滑ったりと、雪の日も変わらずアクティブな娘。
大事なのは「とにかく靴の中に雪が入らないようにすること」。我が家では足カバーを愛用しています。長靴やスノトレ(スノートレーニングシューズ)にゴム式の「足カバー」を付け、モコモコの中敷きをするのがベスト。毎日濡れて毎日干すので、取り外しが簡単な足カバーは重宝しています。
ちなみに長靴に短いカバーのようなものが付いたタイプもありますが、カバーのひもを娘がうまく絞れず雪が入ってきたことがありました。
加えてスノトレであれば、雪が積もった道を歩くときも安心。娘が履いているブーツ丈のスノトレは、靴底に折り畳み式のスパイクが付いており、凍結した道路でも転びにくいです。
服は、すぐ濡れちゃうので少しの時間でもスキーウエアを着せて完全防備します。おすすめは、袖の手首部分をマジックテープで閉められるタイプ。雪が入りにくくなります。雪遊びに必須の手袋は、毛糸だとすぐに濡れるのでこちらも防水のテカテカなものを愛用。
これだけ完全防備をしていると、激しい雪遊びでは逆に汗をかいてしまいます。冷やさないために完全防備したのに、汗をかいて体を冷やしては本末転倒なので、長く遊ぶときは「汗取りパッド」を下着の下にセットしておきます。タオル地のものもありますが、私はガーゼタイプのものを愛用。ガーゼなので汗を吸い取りやすいですし、汗をかいたら首からスッと抜くだけでまた遊べて便利です。
お風呂のあとや夏場のドライブなど、「汗をかくとき」であれば一年中使えます。
雪国での子育てに「車」は欠かせない!
【雪国の車対策】
最寄り駅まで車で数十分かかる&バスの本数が少ないので冬も車は必須。風邪の季節でもあるので、毎月車で娘のかかりつけ医院に通っています。
と、冬も大活躍のマイカーですが、雪国では買い物中の少しの間にフロントガラスが真っ白になるほど積もることもあるため、車には常にゴムベラとブラシがついたスノーブラシを積んでいます。ブラシはフロントガラスにキズがつきにくく、しっかりと雪を下ろせます。屋根の雪は走行中に落ちると後続車の迷惑になるので、ブラシの柄を長くしてしっかりと下ろします。もちろん、タイヤはスノータイヤで。
朝出かけるときなど、ブラシと暖気運転で太刀打ちできないほど氷っているときはゆっくりとお湯をかけます。お湯が熱すぎたり、急いでかけるとフロントガラスを傷めることがあるそうなので要注意。
愛用しているのが「わく子」という電子ケトル。沸くのが早いので忙しい朝に重宝するほか、なんと沸騰時に湯気が出ないのです。娘が乳児の頃、湯気が出るタイプより安全かなと思い買いました。とは言っても沸きたては熱湯なので、取り扱いには気を付けています。
家の中ではセラミックファンヒーターが大活躍
【セラミックファンヒーターで安心あったか】
石油ストーブはやけどが怖いし、ニオイも気になる。ということで、娘が乳児の頃買ったのがシャープの「加湿セラミックファンヒーター」です。暖房&加湿&空気浄化ができる優等生で、真冬はエアコンと併用してます。
現在は娘も大きくなったので、近付けないよう柵で囲いつつ、石油ストーブも使っています。セラミックファンヒーターももちろん優秀で愛用していますが、おでんを煮たり、みかんを焼いたり、水を入れたヤカンで加湿したり、石油ストーブならではの良さも満喫しています。
寝冷えも寝汗も防ぎたい! 雪国は夜も一苦労
【寝汗対策と子供のパジャマ】
雪遊びやおでかけももちろん寒いですが、やはり寒さが一番厳しいのは夜から朝にかけた就寝時。
「腹巻き付きのパジャマ」や「トップスとズボンをボタンでとめられるパジャマ」で、とにかく子供のお腹が出ないようにしています。しかし何を着せても結局はコロコロ転がって布団からはみ出るので、真冬はさらにロングスリーパーを着せています。
これだけ着せていると、今度は「寝汗」が心配になります。
お風呂の後すぐ寝た日は特に寝汗をかくので、先ほど紹介した汗取りパッドをセットすることがあります。風邪を引かないように温かくしたいけど、日によっては汗をかく。なんとも難しいものですね……。
ちなみに娘が湯たんぽ代わりなので、私は普通の長袖パジャマで寝ています。
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……と、こんな感じで寒いわ雪は降るわで、ちょっと大変な面もある雪国。子育てをするようになって、特に雪国暮らしの大変さが身にしみるようになりました。でも、やっぱり雪化粧をみるときれいだなぁとジーンとくるし、集められた雪が山になっているのを見ると私もワクワクしてしまうので、娘が雪を見てはしゃぐ気持ちがよく分かります。
それに、娘と一緒にこんなに冬を満喫できるのも、雪国ならではだと思います。
最近はあまり雪が降らない地域でも急に大雪になることがありますし、雪が多い地域に遊びに行くこともあるかと思います。そんなとき、今回紹介したことが参考になるとうれしいです!
※2018年1月12日14:05ごろ、車のフロントガラスにお湯をかける説明について、記事の一部を修正・補足しました。ご指摘ありがとうございました。
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