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安倍昭恵さん、なぜ首相より先にトランプ氏と面会したの? “石破おろし” 企む「大物政治家」の影を識者が指摘

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.20 15:20 最終更新日:2024.12.20 15:20

安倍昭恵さん、なぜ首相より先にトランプ氏と面会したの? “石破おろし” 企む「大物政治家」の影を識者が指摘

 

 

 なぜ、首相より先だったのか──。故・安倍晋三元首相の妻・昭恵さんが、ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領と面会したというニュースが日本を駆けめぐった。

 

「12月15日、昭恵さんは、フロリダ州パームビーチにあるトランプ氏の私邸『マール・ア・ラーゴ』での夕食会に招かれました。この会には、トランプ氏のほか、妻・メラニア夫人も参加。昭恵さんは、17日に『私はメラニアの大ファン!』のコメントとともに、Xでメラニア夫人が投稿した夕食会での3ショットをリポストしています」(政治部記者)

 

 安倍元首相が存命のころから、トランプ氏と親交があった昭恵さん。とくに疑問視されているのは、いまだトランプ氏との面会を果たしていない石破茂首相に先んじて昭恵さんが面会したことだ。

 

「石破首相は11月、就任前のトランプ氏との会談を目指しましたが、『就任前に外国首脳と会談する予定はない』として拒否されました。

 

 ところがその後、トランプ氏はカナダ首相やフランス大統領と相次いで面会しています。石破首相はトランプ氏が大統領選に当選した直後に電話で祝意を伝えましたが、この電話会談もたったの5分で終了しています。

 

 一連の対応で、トランプ氏が石破首相を軽んじていることが鮮明になったのです。その後、トランプ氏は『日本を非常に重視している』と述べ、会談に意欲を見せましたが、優先順位が低いことに変わりはありません」(同)

 

 今回の “ひいき事件” を独自の視点で語るのは、元朝日新聞政治部デスクの鮫島浩氏だ。

 

 

「昭恵さんがメラニアさんと仲がいいことが夕食会に招かれた理由とされていますが、それだけではちょっと不自然です。何かほかの力が働いた可能性が高い。

 

 林芳正官房長官は会見で『政府が渡航費を支出したり、外務省の職員が同行したということはありません』と政府の関与を否定していますが、昭恵さんが1人でアポイントを取ってアメリカに行けるとは思えない。

 

 外交に精通している人のサポートが必要です。今回の訪問の裏では、外務省が一枚噛んでいると思います」(以下「」内は鮫島氏)

 

 石破首相よりも昭恵さんとの夕食会を優先したトランプ氏。じつは、トランプ氏は石破首相とは会いたくないはずだという。

 

「石破首相は、バイデン前大統領といい関係にある岸田文雄前首相の経済・外交政策を受け継ぐと言っています。ところが、トランプ氏はウクライナ戦争や外交、経済政策など、バイデン路線をすべて否定したいと考えている。2人は政策的にも正反対なんです。

 

 さらに、性格においても2人の相性は悪い。トランプ氏はトップ同士のディール(取引)を好む。プーチンや金正恩といった独裁者と仲がいいのは、彼らと交渉すればその場で決めてくれるからです。

 

 ところが、石破首相は少数与党で政権基盤が弱いから、自分じゃ何も決められない。即断即決ができない。それに石破首相は回りくどい話し方で、国会でも話がダラダラ長くて何を言っているのかわかりにくい。もっともトランプ氏が嫌いなタイプなんです」

 

 そして、トランプ氏には政治的狙いがあるというのだ。

 

「石破首相との会談を拒否したにもかかわらず、昭恵さんを招待したのは “あてつけ” としか見えません。トランプ氏が石破首相を軽視する姿勢をあえてアピールしたことは誰の目にも明らかです。

 

 それには理由がある。いま、自民党内では、総選挙で惨敗した石破首相では来夏の参院選は戦えないとの声がある。自公少数与党のもとで来年度予算案を成立させるまでは、石破首相を国会審議の矢面に立たせ、来春の予算成立後に首相を差し替えてイメージを一新する。参院選に向け、そんなシナリオが描かれています。

 

 トランプ氏が、石破首相が来春に退陣するかもしれないとわかれば、そんな人物と就任前から信頼関係をつくっても無駄に終わりかねないと考えるでしょう。トランプ氏が信頼する誰かが、石破首相を相手にしても意味はなく、遠ざけておいたほうがいいと入れ知恵した可能性は十分にあります」

 

 トランプ氏に入れ知恵したのは誰か。鮫島氏は “あの人物” の名をあげた。

 

「外務省が石破首相に不利な情報をトランプ氏に伝えるとは考えられない。もちろん、今回、面会した昭恵さんが日本の政局について教えることも考えられない。

 

 思い浮かぶのが、もともと石破首相とは犬猿の仲で、安倍氏の盟友だった麻生太郎元首相です。

 

 麻生氏は今春、『もしトラ』に備えてニューヨークのトランプタワーでトランプ氏と会談しています。麻生氏は、安倍氏亡きいま、日本政界でトランプ氏との直接ルートを持つ唯一の政治家です。トランプ氏とのホットラインがあるのは間違いない。

 

 麻生氏が、トランプ氏に『石破首相は相手にしなくていい。来年春には退陣する』『安倍氏は石破首相が嫌いだった』などと吹き込んだ可能性は高いのではないか。

 

 麻生氏自身がそれをやったか、あるいは麻生氏の息のかかった外務省の職員が隠密行動として伝えたかもしれない。トランプ氏はその情報を受けて、石破氏より前に昭恵さんと会った。このシナリオは十分描けると思います」

 

 麻生氏には動くだけの理由があるという。

 

「麻生氏は総裁選で高市早苗氏を支援して敗北。石破政権で自民党副総裁を外され、名誉職の最高顧問に祭り上げられ、非主流派に転落しました。石破首相には恨み骨髄でしょう。同じく無役となった茂木敏充前幹事長と連携し、“石破おろし” のタイミングをはかっているはずです。

 

 石破首相は、国会では日本維新の会と国民民主党の協力を得て補正予算案を可決し、少数与党政権としてなんとか政権を運営している状態ですが、年明けの通常国会では野党の追及にボロボロにされるでしょう。

 

 その先にあるのは石破おろしです。今回、麻生氏は、まずは海外から石破政権を揺さぶる最初の一手を放ったのではないでしょうか」

 

 安倍昭恵さんとトランプ氏の面会の背後には麻生氏の影がちらつく。それは石破おろしの “号砲” でもあるという。

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