今年の2作目 好日日記 森下典子 著
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黒木華さんと樹木希林さんで映画化もされた 「日日是好日」の続編的な本。
茶道をたしなむ著者「私」と茶道と、それにかかわる人たちのお話である。
今の時代、忙しなく時間に追われる日々を送っている人がほとんどだろうと思う。私も、この本の著者もそうだ。そして世の中はそのニーズに合わせて時短、効率的、タイパがクールでクレバーだと思い込まされている。
ただ、時短やタイパは手段であって目的でも本質でもない。
この本は「私たちはこの高速で回る地球にしがみついてどう生きていくか」ということのヒント、というか本質に絶妙な角度で迫っている気がした。
年の始めに読む本としてはふさわしかったなあと思う。
一章が短いのでするする読める。
疲れている人に、一息つきたいときに、ぜひ。