栄養学び日記

栄養について学んだことを記録していきます!

健康食品と機能性食品の違いとは?効果と賢い選び方を解説

 

健康食品と機能性食品

現代の忙しい生活の中で、健康維持に対する関心が高まっています。

そして手軽で健康的な食べ物として健康食品、機能性食品があります。

しかし、この二つの言葉の違いについてあなたは理解しているでしょうか?

この記事では、これらの違いを解説し、それぞれの効果や賢い選び方についてもご紹介します。

 


 

 


 

健康食品とは?

健康食品とは、日々の食生活に取り入れることで、体調維持や病気予防に役立つ食品を指します。

特別な医薬品の効果を持つわけではなく、あくまで栄養補助や健康サポートを目的としています。

そのためメインの食事は食べたうえでその補助として食べるものという認識を徹底してください。

健康食品は、特定の成分が健康に良い影響を与えることが期待されていますが、必ずしも科学的に証明されているわけではないため、過信は禁物です。

 


 

機能性食品とは?

一方、機能性食品は、特定の健康効果が科学的に証明された食品です。

消費者庁が認めた「特定保健用食品(トクホ)」が代表的な例で、消費者に対して効果を明示した製品です。

機能性食品の特徴

研究例として、ポリフェノールが豊富な食品は抗酸化作用が強く、健康増進に役立つことが分かっています。

また、ヨーグルトの摂取が腸内環境の改善に寄与することが多くの報告で確認されています。

 


 

選び方と注意点

健康食品と機能性食品を取り入れる際は、以下の点に注意して選びましょう。

  • 自分の健康状態に合った選び方
    自分の体調や生活習慣に合った食品を選びましょう。例えば、腸内環境を改善したい場合はプロバイオティクスを、抗酸化作用を期待するならポリフェノールを含む食品を選ぶと良いでしょう。
  • 過剰摂取に注意
    健康食品や機能性食品でも、過剰摂取は逆効果を招くことがあります。摂取量を守り、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
  • 信頼できる製品を選ぶ
    トクホなどの認証がある製品や、信頼できるメーカーのものを選ぶことが重要です。
  • 食生活全体の見直し
    健康食品や機能性食品はあくまで補助的な役割を果たすものであり、基本的な栄養バランスを意識した食事が大切です。

 


 

まとめ

健康食品や機能性食品は、日々の食生活をサポートする強力な味方です。

しかし、選び方や使い方を誤ると、期待通りの効果が得られない場合もあります。

健康効果を実感するためには、個々の目的に合った食品を選び、適切な摂取方法を守ることが大切です。

最後に、健康食品や機能性食品だけに頼るのではなく、栄養バランスの取れた食事と、適度な運動、十分な睡眠といった基本的な生活習慣を整えることが、健康維持の最も重要なポイントです。

 

腸内環境が与える健康とダイエットの秘密!

最近、腸内環境という言葉を耳にする機会が増えていませんか?

健康や美容分野で注目される背景には、さまざまな研究が関係しています。

例えば、腸内環境を改善することで免疫力が約30%向上するという研究結果があるのをご存じでしょうか。

また、腸内環境が乱れると肌荒れや体調不良を引き起こす可能性も指摘されています。

腸内環境とストレス、免疫力、ダイエットの関連性は非常に深いものがあります。

本記事では、腸内環境が私たちの健康や美容、さらにはダイエットに与える影響を掘り下げていきます。

 


 

 


 

腸内環境ってなに?

腸内環境とは?

腸内環境とは、腸内に存在する微生物の集合体である「腸内フローラ(腸内細菌叢ともいう)」がどのようなバランスで存在しているかを指します。

この微生物たちは善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌に分かれ、それぞれが腸内で重要な役割を担っています。

腸内環境が体全体に与える影響

腸内環境が良好であると、消化や吸収の効率が上がるだけでなく、免疫力やホルモンバランスの調整にも寄与します。

逆に、腸内環境が乱れると便秘や肌荒れ、慢性的な疲労感が現れることがあります。

腸内環境とダイエットの関係

腸内環境は、代謝や脂肪燃焼にも大きく影響を与えます。

例えば、食物繊維や発酵食品を摂取すると、腸内の善玉菌が活性化し、代謝が促進されることが研究で明らかになっています。

 


 

腸内環境を整えるための方法

良い習慣

  • 発酵食品を摂る

    • ヨーグルト、味噌、キムチ、納豆などが挙げられます。

  • 食物繊維を意識した食事

    • 野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂取することで、腸内環境の改善が期待できます。
      例えば、2020年にハーバード大学の研究チームが行った調査では、食物繊維の摂取量が多い人ほど、腸内フローラの多様性が高い傾向があることが明らかになりました。
      この多様性は、健康な腸内環境を維持する上で非常に重要な要素です。

避けたい習慣

  • 加工食品や高脂肪食の摂りすぎ。

  • 不規則な生活習慣やストレス。

 


 

よくある疑問

Q: 腸内環境が悪いと、具体的にどんな影響がありますか?

A: 便秘や肌荒れ、疲労感が続くことがあります。また、ダイエットの効果が出にくくなる可能性も。

Q: 善玉菌はサプリメントで摂取すればいいですか?

A: サプリメントも効果的ですが、食事から摂ることで栄養バランスも整いやすくなります。

Q: 腸内環境の改善はどれくらいの期間で効果が出ますか?

A: 個人差はありますが、一般的には発酵食品や食物繊維を意識した食事を1~2週間続けることで便通や体調に変化を感じる方が多いです。

Q: 流行りのプロバイオティクスを摂るメリットは?

A: プロバイオティクスは便秘や下痢の改善に一時的な効果があります。ただし、腸内細菌が定着するわけではないため、飲んでいる期間しか効果を実感することは難しいです。

 


 

まとめ

腸内環境を整えることで、美容、健康、ダイエットに良い影響を与えることを解説しました。

食生活や生活習慣を少し変えるだけで、腸内環境は改善に向かいます。

まずは毎日の食事に発酵食品を取り入れてみましょう。

キムチや納豆など単体でも食べられるものを1品取り入れるだけでも腸内環境の改善には効果があります。

そしてなによりも長く続けることが大切です。

ぜひコメントや質問をしていただけると嬉しいです。

 

活性酸素・抗酸化物質とは?老化の原因や若返りの秘訣!?

 

活性酸素」や「抗酸化物質」という言葉は健康に気を使っている方なら聞いたことがあるかもしれません。

この二つは病気や老化などにかかわっているものです。

聞いたことがある方もない方も是非この記事で活性酸素と抗酸化物質について知っていってください。

 


 

 


 

活性酸素とは?

 

1. 活性酸素の正体

私たちの体内では、呼吸によって酸素を取り込むと、酸素が細胞内でエネルギーを作り出す過程で「活性酸素」という物質が発生します。

この活性酸素は、非常に強い酸化作用を持ち、病原菌を攻撃するなどの役割を果たしています。

2. 増えすぎるとどうなる?

活性酸素が過剰になると、健康に悪影響を及ぼします。

体内で過剰に発生した活性酸素は、細胞やDNA、たんぱく質を攻撃し、老化やさまざまな病気の原因となることがあります。

 

ストレスや生活習慣が活性酸素を増やす?

ストレスや過度な喫煙、飲酒、運動不足などの生活習慣が、活性酸素を増やす要因になります。

これらの要因が重なることで、体内のバランスが崩れ、活性酸素の害を受けやすくなります。

 

 


 

抗酸化物質とは?

 

活性酸素を減らすために必要なのが「抗酸化物質」です。抗酸化物質は、文字通り「酸化を防ぐ」物質で、体内の過剰な活性酸素を取り除いてくれる役割を担っています。

主な抗酸化物質

  • ビタミンC:免疫力を高め、肌の健康に良い
  • ビタミンE:細胞を守り、老化を防ぐ
  • ポリフェノール:強力な抗酸化作用があり、赤ワインやチョコレートに含まれる
  • カロチノイド:β-カロテンなどが含まれ、視力や免疫機能をサポート
  • 硫黄化合物:にんにくや玉ねぎに含まれ、抗炎症や免疫機能の改善に役立つ

 


 

日常生活で取り入れやすい抗酸化物質

 

活性酸素の害を防ぐためには、抗酸化物質を積極的に摂取することが大切です。以下は、抗酸化物質を多く含む食品の一部です。

食事の工夫で抗酸化力アップ!

  • 食事の中で色とりどりの野菜や果物を取り入れることで、さまざまな抗酸化物質をバランスよく摂取できます。
  • オリーブオイルや魚(特にサーモン)に含まれるオメガ3脂肪酸も抗酸化作用を高めます。

 


 

よくある疑問

 

Q: サプリメントで抗酸化物質を摂取するのは効果的?

食品から抗酸化物質を摂ることが最も理想的ですが、忙しい日々の中でサプリメントを使うのも一つの方法です。

ただし、サプリメントに頼りすぎず、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。

 

Q: 活性酸素は完全に無くすべき?

活性酸素は免疫機能に必要な役割も持っていますので、完全に無くすことは望ましくありません。

適度な量であれば、体を守るために必要な存在です。

過剰な活性酸素を抑えることが大切です。

 


 

まとめ

活性酸素と抗酸化物質の関係について理解できたでしょうか?

ストレスが溜まっている方が老けやすいのような話はこの活性酸素からきている部分もあるんですね。個人的に活性酸素について知ってから一番最初にそういうことだったのか……となった内容でした。

読者の方も健康でありたいのであれば活性酸素を増やしすぎない、抗酸化物質を意識的に摂取するということを意識して生活をしてみてはどうでしょうか?

ファイトケミカルとは?美容やアンチエイジング、免疫力UPにも効果的な万能栄養素!?

あなたは野菜や果物が体に良い理由を知っていますか?

例えば、便通改善、血管系の病気を防ぐ、免疫力向上、血圧を下げる、ダイエット効果、アンチエイジング、がん細胞の増殖を抑える、糖尿病改善など、これら全てに関連する成分が「ファイトケミカル」です。

この記事では、ファイトケミカルの基本知識と、その驚くべき健康効果、さらに日常で簡単に取り入れる方法を解説します。

 


 

 


 

ファイトケミカルの基礎知識と健康効果

1.ファイトケミカルの定義と特徴

ファイトケミカルとは、植物由来の化学成分のことを指します。

これらの成分は人間にとって必須栄養素ではありませんが、健康に多大な恩恵をもたらすことが多くの研究で明らかにされています。

主な種類として、次のようなものがあります。

それぞれ異なるメカニズムで体の機能を助けています。

2.ファイトケミカルが体に与える影響

ファイトケミカルの効果は多岐にわたります。具体的には

  • 便通改善: 植物由来成分が腸内環境を整えます。

  • 血管系の病気を防ぐ: 血液の流れを良くし、動脈硬化を防止します。

  • 免疫力向上、血圧を下げる: 抗酸化作用で体を守り、血圧を安定させます。

  • ダイエット効果: 脂肪蓄積を抑える成分が含まれています。

  • アンチエイジング: 肌の老化を遅らせる働きがあります。

  • がん細胞の増殖を抑える: 細胞の異常増殖を抑制する研究結果があります。

  • 糖尿病改善: 血糖値を安定させる効果も期待されています。

3.実践編: 食生活で取り入れる方法

取り入れやすい食材リスト

ファイトケミカルは特定の野菜や果物に多く含まれています。

  • 赤い食材: トマト、パプリカ

  • 緑の食材: ブロッコリー、ケール

  • 紫の食材: ブルーベリー、茄子

調理法のポイント

  • トマトをオリーブオイルで加熱すると、リコピンの吸収率が大幅にアップします。リコピン脂溶性のため、油と一緒に摂取することで体内での吸収が効率的になります。

  • ゆで汁は捨てずに利用しましょう。スープにすると、溶け出したファイトケミカルやその他の栄養素を無駄にせず摂取できます。

  • 調理中に出る湯気にも水溶性や揮発性の栄養素が含まれるため、湯気が逃げにくい鍋を使うことで栄養を最大限に摂取できます。

  • コーヒーにもファイトケミカルが含まれています。インスタントよりもレギュラーコーヒーの方が含有量が多いので、できれば豆から淹れる方法をおすすめします。

 


 

ファイトケミカルに関するよくある疑問

Q1: ファイトケミカルは加熱しても効果があるの?

加熱によって一部の成分は失われることがありますが、リコピンのように加熱することで吸収率が高まる成分もあります。

Q2: 冷凍食品ではどうなの?

冷凍によって野菜の細胞膜が壊れることで、ファイトケミカルがスープなどに溶け出しやすくなります。そのため、適切に調理すれば十分に栄養を摂取できます。

Q3: 作り置きはどうなの?

時間が経つと一部の栄養素は減少します。ただしスープや煮物として保存すると、ファイトケミカルを無駄にせず活用できます。

 


 

おわりに

ファイトケミカルの重要性を振り返ると、以下の点が挙げられます。

  • 健康維持や美容、病気予防に役立つ。

  • 食材や調理法を工夫することで手軽に取り入れられる。

私も健康に気を使って生野菜や野菜スープを取り入れていますが、一番の問題は続かないことです。

無理なく続けるためにも、続けることのメリットを知り、レシピのレパートリーを増やしておいしく食べることが重要です。

ぜひこの記事を読んだ皆さんも、将来の健康のために少しずつファイトケミカルの摂取を含む健康習慣を取り入れてみてください。

コメントや質問もお待ちしています!

朝食を抜くのは良い?悪い?プチ断食の効果とデメリットを徹底解説

 

朝食を抜くことについて、さまざまな意見があります。

もともと朝食を食べない方や、プチ断食を知っていて意識的に朝食を抜いている方など、その背景や理由はさまざまです。

しかし、朝食を抜くことは本当に健康に良いのでしょうか?また、その影響にはどのようなものがあるのでしょうか?この記事では、その真実について解説していきます。

 


 

 


 

 

朝食を抜くメリット・デメリットとは?健康とダイエットの影響

メリット

  • 時間を有効活用できる 朝食を準備して食べる時間を省くことで、朝の時間を他のことに使えます。

  • 胃腸を休める 食事の間隔を長くすることで、消化器官に休息を与えることができます。

  • オートファジーの促進 16時間以上の空腹状態が続くと、細胞内の老廃物が分解・再利用される仕組み(オートファジー)が活性化します。これにより、体の修復や老化防止が期待されます。

デメリット

  • エネルギー不足 朝食を抜くことでエネルギーが不足し、集中力や作業効率が低下する可能性があります。

  • 栄養バランスの偏り 朝食を抜くと、1日の栄養摂取量が不足しがちになります。

  • 空腹によるストレス 特に朝型の方にとっては、空腹がストレスとなり体調を崩す原因になることもあります。

 


 

プチ断食(16時間断食)のやり方と健康効果

プチ断食は「16時間断食」とも呼ばれ、1日のうち16時間を絶食状態にする方法です。

例えば、夜の20時に夕食を終えた場合、翌日の昼12時まで食事を取らない形です。

オートファジーと健康効果

  • 細胞の修復が促進される。

  • 体脂肪が効率よく燃焼される。

  • インスリン感受性が向上し、血糖値が安定する。

注意点

  • 空腹時に無理をしないこと。

  • バランスの良い食事を心がけること。

  • 健康状態に不安がある場合は、医師に相談すること。

 


 

年齢・性別別の朝食抜きの影響

年齢層 男性への主な影響 女性への主な影響
20–30代 若い男性は活動量が多い一方、朝食を抜いても日中の集中力を保ちやすい場合がある ホルモンバランスの乱れに注意が必要
40–50代 メタボ予防や体脂肪燃焼に効果的 女性は特に40代以降、骨密度を維持するために乳製品や豆類を意識的に摂取する必要がある
60代以上 消化器官の負担軽減が期待される 栄養不足に注意し、軽めの朝食を取り入れると良い

プチ断食はダイエットに効果的?成功のコツと注意点

プチ断食は体脂肪の燃焼を助ける効果があるため、ダイエットに取り入れられることが多いです。

例えば、ある30代男性は16時間断食を3ヶ月間続けた結果、体脂肪率が3%減少し、体調も良好になったという報告があります。

ただし、断食期間中に栄養バランスを考えた食事を摂ることが重要です。

 


 

まとめ

朝食を抜くことやプチ断食には、メリットとデメリットの両方があります。

このブログを書いている私もプチ断食を半年ほど続けていますが、体重は2kgほど落ちました。

また、心なしか肌がきれいになったのと口内炎ができにくくなったような気がします。

ただ慣れるまでの期間は空腹を感じるのでそこで挫折挫折してしまいそうになることは何度かありました。

メリットもある反面デメリットや慣れるまでの期間が少しつらく感じるかもしれません。

もし興味があれば無理のない範囲で朝食を抜いてみてください。

 

水分は栄養素?その役割と摂り方のポイントを解説!

 

毎日「水を2L飲もう!」といった話を聞いたことがある人は多いかもしれません。

水についてなんとなく「人間の体に必要なもの」「飲むことで健康に良い効果がある」といった漠然としたイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、水分についての基本的な知識から具体的な役割、摂り方のコツまでをわかりやすく解説します。

日々の健康管理に役立ててください。

 


 

 

そもそも水分とは?

水分は「栄養素」としての三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)には含まれませんが、生命維持に欠かせない重要な要素です。

私たちが摂取する水分は、飲み物だけでなく、食べ物にも多く含まれています。

例えば、果物や野菜には約80–90%の水分が含まれており、食事を通じて体に取り入れられています。

 


 

人間の体における水分の役割

人間の体の約60%は水分で構成されています。

この水分は、以下のような重要な役割を担っています。

  • 血液やリンパ液の循環を助ける 水分は血液の主成分であり、酸素や栄養素を体中に運ぶ働きをします。

  • 体温調節 発汗によって体温を調整し、暑い環境でも体を守ります。

  • 老廃物の排出 尿や汗を通じて不要な物質を体外に排出します。

  • 関節の潤滑 関節の動きを滑らかにするための潤滑剤としても機能します。

 


 

水分を摂ることで得られるメリット

十分な水分を摂取することで、以下のような健康効果が期待できます。

  • 代謝の促進 体内の代謝がスムーズに行われるようになります。

  • 肌の健康維持 肌の潤いを保ち、乾燥を防ぐ効果があります。

  • 疲労感の軽減 水分不足による倦怠感を予防し、集中力がアップします。

  • 便秘の予防 消化を助け、便秘の改善に寄与します。

 


 

水分を摂らないとどうなるのか

水分不足は、さまざまな不調を引き起こします。

  • 脱水症状 めまいや頭痛、倦怠感が現れることがあります。

  • 長期的な健康リスク 腎臓や膀胱に負担がかかり、疾患のリスクが高まる可能性があります。

 


 

逆に摂りすぎるとどうなるのか

水分は摂りすぎても問題が生じます。

特に注意が必要なのが「水中毒(低ナトリウム血症)」です。

短時間に大量の水を摂取すると、血液中のナトリウム濃度が急激に低下し、体調不良や意識障害を引き起こすことがあります。

水中毒は、健康な人が普通に水を飲んでいるだけでは起こりにくい現象ですが、マラソンなどの激しい運動後や腎臓に疾患がある人など、特定の状況下で発生しやすいことも覚えておきましょう。

目安として、1時間あたりに吸収できる水分量は約800–1,000mLとされています。

この範囲を大きく超えないように注意しましょう。

 


 

水道水は飲んでも大丈夫か

日本の水道水は、厳しい基準をクリアしており、基本的には安全に飲むことができます。

ただし、地域によっては水道水の成分が異なる場合があります。

例えば、ミネラル成分が多い地域もあれば、古い建物では配管の材質によって水質が変化することもあります。

塩素処理による独特の匂いが気になる場合は、以下の方法で改善できます。

  • 浄水器を使用する

  • 一度沸騰させてから冷ます

 


 

ミネラルウォーターの特徴

ミネラルウォーターには、水道水には含まれないミネラル成分が含まれている種類もあります。

これらのミネラル成分は、骨や歯の健康維持、筋肉の機能サポートなどに良い影響を与える可能性があります。

種類によって成分が異なるため、目的に応じた選び方が大切です。

 


 

個人の状況による水分摂取量

水分摂取量は、年齢、性別、活動量、気候など、個人の状況によって異なります。以下は、一般的な目安です。

 

年齢層 性別 推奨摂取量(1日)
子ども(6–12歳) 男性/女性 約1.6–2.0L
青年(13–18歳) 男性 約2.4L
  女性 約2.0L
成人(19–59歳) 男性 約2.5L
  女性 約2.0L
高齢者(60歳以上) 男性/女性 約1.6–2.0L

 

これらはあくまで目安であり、暑い日や運動量が多い日には、さらに多くの水分補給が必要になります。

 


 

おわりに

水分は、栄養素そのものではありませんが、健康を維持するために欠かせない存在です。

適切な量の水分を日々意識して摂ることで、体調管理がスムーズになります。

まずはコップ1杯の水から始めてみませんか?

今日から少しずつ、水分との付き合い方を見直してみましょう!

 

腸内環境を整えて美活!食物繊維の驚くべき効果!

皆さんは「第6の栄養素」と呼ばれる食物繊維をご存じでしょうか。

ビタミンやミネラルといった他の栄養素と並んで、健康を支える重要な存在として注目されています。

食物繊維は単なる「便秘解消のための成分」ではありません。今回はその役割や効果、そして日々の生活に取り入れるコツをご紹介します。
最後は食物繊維がが多く含まれている食品TOP10も紹介しているのでぜひ見ていってください。

 

 

食物繊維とは?

食物繊維は、私たちの体内では消化されない成分で、主に植物性の食品に含まれています。その役割は大きく2つに分けられます。

 

  1. 水溶性食物繊維
     - 水に溶けるタイプで、腸内環境の改善や血糖値の安定に貢献します。
     - 例:海藻類(わかめ、昆布)、果物(リンゴ、柑橘類)のペクチン
     - 注意点:調理方法に気をつけてください
    水溶性食物繊維はゆでると流れ出てしまうことがあります。
    特に野菜をゆでた後、そのゆで汁を捨ててしまうと、せっかくの栄養を無駄にしてしまいます。
    おすすめは、スープや味噌汁にして液体も飲み干す方法です。
    これなら流れ出た食物繊維も摂取できますし、スープにすることで別記事で詳しく紹介するファイトケミカルも効率よく摂ることができます。
    また、灰汁の強いホウレンソウなどは調理する前に茎を水に5分ほどつけて灰汁を抜くなどの工夫をすることで、水溶性の栄養素を逃がさないようにする対策も効果的です。

  2. 不溶性食物繊維
     - 水に溶けず、腸の動きを活発にして便通をサポートします。
     - 例:ごぼう、大豆、全粒粉の食品

 

加工食品やカット野菜の食物繊維はどうなる?

最近では、忙しい人向けにシリアルやカット野菜など、手軽に使える加工食品が多く出回っています。
ただし、これらの食品では次のようなことに注意が必要です。

 

  • シリアルなど加工食品
    加工の過程で食物繊維の一部が失われることがありますが、全粒穀物を使用したシリアルやグラノーラには比較的多くの食物繊維が含まれています。
    選ぶ際はパッケージの栄養成分表示を確認し、1食あたりの食物繊維量が多いものを選ぶと良いでしょう。

  • カット野菜
    洗浄やカットの工程で食物繊維が極端に減ることはありません。
    ただし、長時間保存すると栄養素が少しずつ失われる可能性があるため、できるだけ新鮮なうちに使うのがおすすめです。
    特に袋を開けた後は、早めに食べきることを意識しましょう。

食物繊維が多く含まれている食材ランキングTOP10

 

  1. ごぼう

    • 食物繊維量:5.1g/100g
    • 不溶性食物繊維が豊富で、腸内の動きを活発にします。

  2. 枝豆

    • 食物繊維量:4.6g/100g
    • 高タンパク質で、ダイエットにも適した食品です。

  3. 大豆(乾燥)

    • 食物繊維量:15.7g/100g
    • 豊富なタンパク質と食物繊維を同時に摂取できます。

  4. さつまいも

    • 食物繊維量:3.4g/100g
    • 甘みがあり、食物繊維とビタミンCを一度に摂れる優れた食品。

  5. アボカド

    • 食物繊維量:6.7g/100g
    • 水溶性食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果があります。

  6. キノコ類(しいたけ、まいたけ、しめじなど)

    • 食物繊維量:3.6g/100g
    • 食物繊維のほか、ビタミンDやミネラルも含まれています。

  7. オートミール

    • 食物繊維量:8.0g/100g
    • 朝食にぴったり、消化を助ける水溶性食物繊維が豊富です。

  8. ブロッコリー

    • 食物繊維量:2.6g/100g
    • ビタミンCやカロテノイドも豊富で、抗酸化作用もあります。

  9. 納豆

    • 食物繊維量:4.3g/100g
    • 発酵食品として腸内フローラに良い影響を与える納豆も優れた食物繊維源です。

  10. 柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ)

    • 食物繊維量:2.4g/100g
    • ビタミンCと一緒に摂れる水溶性食物繊維が特徴です。

 

おわりに

厚生労働省では、1日あたり男性21g、女性18g以上の食物繊維摂取を目標としています。

また、「野菜は食べれば食べるほど幸せになる」という研究もあるほど、野菜は優れた食材です。

ぜひ、食物繊維を積極的に生活に取り入れて、心も体も健康で幸せな毎日を目指してみませんか?