NHKの放送受信契約を解約する
海外に転居することになったので NHK を解約することにした。
NHK の番組は好きなので (特にEテレの番組は VOD や YouTube でも見かけることが少なく、子育てに重宝している) 契約を継続したかったが、日本国外での視聴は想定されていないのでやむなく解約することに。
海外転居に伴う解約のしかた
解約の条件は以下の通り。
- 転居時に家族が残る場合は解約できない (残る人に契約者を変更する)
- テレビを廃棄する必要はない (テレビを残置して立ち去ってよい)
- 解約手続きには3週間ぐらいかかる
- 解約手続きは転居日 (出国日) の前月1日から可能
この手続き、インターネットからではできず、NHKふれあいセンター (0120-151515) に電話をして転居の旨を伝えて書類を手に入れ、NHK の営業センターに返送する必要があるが、
- 契約はインターネットで可能なのに、解約は電話をする必要がある
- 解約に必要な書類は NHK から送ってもらう必要があり、国内への郵送しか受け付けていない (出国後に手続きをしようとすると詰む)
- コールセンターが混雑していて繋がりにくい
という問題がある。「放送受信契約解約届」を Web サイトからダウンロードできるようにしておくだけでよいと思うのだが、そういった対応もない。
幸いなことに、申込書などの書式には著作権がないとのことなので、NHKの放送受信契約解約届を公開することにした。
PDF はこちらからダウンロードできる。
この「放送受信契約解約届」に必要事項を記載し (事由欄には「xx年xx月xx日に世帯全員が国外転居する」と書く)、管轄の営業拠点に普通郵便で郵送すればよい。
※ 営業拠点は「営業センター」または「放送局営業部」で地域によって異なる。北海道、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県は行政区内に複数の営業拠点がある。管轄がわからない場合は電話で確認したほうがよい。
契約残余の返金について
前納している場合、残金は返ってくる。
口座引落で支払をしていて、引落口座と同じ口座で返金を受け取れる場合は特に追加の手続きはいらないが、クレジットカードやコンビニで払っている場合、あるいは口座引落であっても出国のタイミングで銀行口座を閉鎖する場合は返金方法を指示する必要がある。
- 受信契約者の氏名、住所、電話番号
- 記入者の氏名、電話番号、受信契約者との続柄 (本人、息子など)
- NHK のお客様番号
- 返金方法 (銀行振込と郵便為替が選べる)
- 銀行振込の場合: 振込先の金融機関名、支店名、科目 (普通or当座)、口座番号、名義 (ゆうちょ銀行の場合は記号番号)
- 郵便為替の場合: 郵便為替の送付先と、郵便局に出向いてお金を受け取る人の氏名
上記を記入したメモを放送受信契約解約届に同封して送ればよい。
解約時に立会や廃棄証明は必要?
国外転居が理由の場合、自己申告だけで手続きが完了する。廃棄証明はいらないし、そもそも廃棄する必要もない (テレビを残置して出国してもよい) からテレビの廃棄状況を確認しに来ることもない。
NHKを見ないから解約したい。この紙に「国外転居」と書いて郵送しちゃえばOK?
国外転居を偽って解約することはオススメしない。
手続き上は解約できてしまうと思うが、NHKの地域スタッフが定期的に巡回しており、当該居室に灯りがついているのを確認されると訪問が来るとおもう。
解約書面にも「虚偽がある場合は届出時に遡って解約を無効にすることがある」と書いてある。
国外ではないけど住まなくなったので解約したい、この書類でOK?
全員が引っ越して別の世帯に合併する場合 (元の家を引き払って同居/同棲する場合、実家に帰る場合) は、引っ越し先に NHK の契約があればこの書類で解約できる。
住宅以外の場所で生活することで長期間不在になる場合 (例: 入院、長旅) は国外転居と同じ方法で解約でき、テレビを残置していても特に問題ないと思われる。珍しいケースでは罪を犯して収監された場合も視聴料は不要となる。
まとめ
海外から引っ越してきて住み始めるひと、海外に帰る人、留学のために出国する人。。。国内外の往来が増えている現状にあわせて、NHKもオンラインでの手続きを充実してほしいしと思う。
NHKのWebサイトで「海外にいくんですか? 出国予定日を教えてくれれば解約できるよ。海外で NHK の番組を見たい? それなら渡航者向けのVODに契約しませんか?」という案内ができれば、事務手続きがスムーズになるだけでなく海外事業も展開できて一石二鳥だと思うのだが、いかがだろうか? > NHKさん