シャカスのメモ

生きてると色々思う事もあるんですよ~

真面目な馬鹿が一番仕事を覚えるのが遅い

皆さんは以下の4つの人間パターンから

新入社員として面倒を見るのが嫌な人は誰ですか?

 

1:真面目で頭が良い人

2:真面目で頭が悪い人

3:不真面目で頭がいい人

4:不真面目で頭が悪い人

 

まぁ価値観は人それぞれなんですが、

経営者の中では「2」が一番厄介だという人もいます。

 

勿論仕事内容にもよると思いますし、

見極めの期間にもよると思います。

 

実は私はタイプとしては「2」の人でして。

あながちこの評価は間違っていないと思っています。

 

 

今回はそんな「2:真面目で頭が悪い人」の思考が

どのようなものなのかご紹介しましょう。

 

これを読んで「2」に当てはまる人は自覚を。

それ以外の方はそんな「2」の接し方を知ってもらいたい。

 

 

結論、「真面目な馬鹿」は

理想が高い割に能力が低い為

見合った行動が出来ない。

 

これに尽きる。

 

 

以下、私の実際の経験談です。

 

歴史のテスト。

テスト範囲は教科書の1-20ページまで。

 

そうするとそれぞれのパターンの人は

どういった勉強をするでしょうか?

 

 

1:真面目で頭が良い人(夜神月タイプ)

「しっかりスケジュールを組みコツコツと暗記、理解する」

 

3:不真面目で頭がいい人(Lタイプ)

「ギリギリまで勉強を始めないが要領よく暗記、理解する」

 

4:不真面目で頭が悪い人(弥海砂タイプ)

「ある程度割り切ってメジャーな所だけ読んでおく」

 

そして

 

2:真面目で頭が悪い人(松田桃太タイプ)

「要領悪いし頭のメモリも無いのに、全ての内容を理解しようとする」

 

という感じで勉強を進めるのです。

(なんとなくDEATHNOTEのキャラを当てはめてみました。

 

 

つまり、4パターンの人間の中で

唯一自分のスペックに見合ってない学習方法を行うのが

我らが「2」の人。

器用貧乏の劣化版みたいな感じです。

 

私も

「よーし今度のテストは頑張るぞ!」

「1週間前からスケジュールを組んでっと」

「学校終わって6時間」

「土日は12時間のスケジュールでバッチリだ!」

「歴史の教科書は端から端まで読み倒して全部覚えるぞ!」

 

と意気込むものの、

自分のスペックに不釣り合いな詰め込みを行おうとする為

テスト範囲序盤の

絶対にテストに出ないであろう単語も

一生懸命覚えようとしてしまう。

 

結果的に時間が足りず全部勉強できないし。

かけた時間の割に覚えてない。

 

そんな事態に陥るわけです。

 

 

昔バーで3年ほどバイトをしていました。

 

真面目なので

お客様にしっかりウィスキーの特徴を伝えれるよう

ボトルの勉強をしないとなと、入ってすぐに決めた。

 

勿論この感情はすごく良い事です。

いたって健全。はたから見れば真面目で良い子。

 

ただ、何十、何百とあるお酒の種類や特徴を

直ぐに覚えられる能力には私にはありません。

 

地道に覚えていくしかない。

 

そう考えた私は、

バーにあるウィスキーを1日1本勉強しようと試みます。

 

ここまではまぁ、

そんなに違和感がないと思います。

 

ただ、ここから

「真面目で頭が悪い人」の真骨頂。

 

馬鹿に合わせ真面目という奇跡の組み合わせにより…

 

「よし!頑張ってお酒の種類を覚えるぞ!」

「店長に褒めてもらう為にこっそり勉強だ!」

「アルファベットのA~Zの順で覚えていこう!」

「そのためにはまずお酒の名前を書きだして」

「順番に並び替えて~」

 

となったわけです。

 

覚えるまでに書き出しやら

わけのわからん几帳面さを発揮し

おまけに人に頼る事は怠けていると考え

大変な労力をかけてしまうわけです。

 

 

では、同じ馬鹿属性の「4:不真面目で頭が悪い人」

このパターンの人はどうなんでしょうか?

 

「店長~よく出るこのラフロイグって酒は何ですか?」

「これ、旨いんですか?」

「へ~そうなんだ」

 

自分の労力をいかに削って業務を行うか。

 

人に頼るという行為に対しなんら躊躇いはなく

全部を覚えようとせず、よく出るお酒から聞いていく。

 

結果同じ馬鹿属性の「真面目な馬鹿」よりも

最短ルートで重要度の高い「よく出るお酒」から

勉強し始めるので実践に活かしやすい。

 

 

こういったように、

「2:真面目で頭が悪い人」が

最も教育するにあたって厄介なのです。

 

 

ではそんな「2」の人はどう自分に向き合っていくのか。

 

それは「自分の中のハードルを下げる」

これしかありません。

 

仕事をする以上

全てを把握して100%で挑むもの。

 

間違っていませんがまだそのフェーズではないこと。

不完全であることの恐れを捨てる事が大切なのです。

 

 

教育する側、

あなたの仕事はそんな「真面目で頭が悪い人」を

一人前にすること。

 

負担になるのは重々承知していますが

できれば

「重要度が高くよく使う内容」

「後から覚えればいい内容」

などを改めて伝え直してあげると良いかもしれません。

 

 

勿論「真面目で頭が悪い人」も捨てたものではありません。

 

真面目ですから、

覚えてしまえば仕事はサボりませんし

人情に熱く、面倒見も良かったりする。

 

そういった姿勢は取引先にも伝わり

育て上げれば「使える人材」になると

私もこれまでの経験上感じている。

 

 

不器用ながら懸命に咲こうとしている路上の華。

皆で咲かせてみませんか?