皆様、本当にありがとうございました。これは「開催しました」ではなく「していただきました」と書くしかないやつです。
発端
2024年10月に開催された YAPC::Hakodate、懇親会後の Findy さん主催ビアバッシュ会場でのことです。@moznion が突然、「fujiwara tech conference というのをやりたいんですけどいいですか?」と言ってきて、なんだそれはと思いつつも面白そうなので「ど、どうぞ」と応えました。
その場に人もいっぱいいたし、Findy さんも会場を提供できそうと盛り上がってしまい、これは冗談では済まないなと思っていたら早速一週間後に連絡が来て、あれよあれよと開催が決まってしまいました。
12月に募集開始したときは、最初は50人だったのが1時間ほどで埋まってしまい、70→90人(会場の限界)までその日のうちに埋まってしまって慄きましたね…
これはいったい何なのか
Amazon ECSのデプロイツールであるecspressoや、AWS Lambdaのデプロイツールであるlambroll、また軽量なAWS CLIのバリエーションであるawslimなど、開発者のためのツールを様々作成されている @fujiwara さんが作るソフトウェア、いわゆるfujiwara-wareの祭典です。
ということで、要するに私(fujiwara)が作った OSS についての技術カンファレンス、です。
自分は「隙間家具OSS」と称して(自分が言い始めた呼称)、小さい OSS をいくつも公開しています。代表作は Amazon ECS デプロイツールの ecspresso、Lambda デプロイツールの lambroll など、細かいものを含めれば数十作品あります。ありがたいことに勤務先以外でも使っていただける方が多くなり、特に ecspresso は日本の ECS 利用界隈ではそこそこの定番ツール扱いをされたりもしています1。
ということで、利用者の方々を集めて作者個人名を冠した技術カンファレンスを開こう、となったわけです(……なんで?)
当日の様子
あまりに嬉しかったので、自分で Togetter にまとめて何回も見返しています。
発表は OSS プロダクトの技術そのものというよりは、それぞれの方の fujiwara-ware (私が作った OSS の呼称) との関わりや思想、精神性についてのものが多かった気がします。発表者も元同僚や現同僚だけではなく、一度も同じ会社で働いたことはなくても OSS を通して繋がった関わりがあり、技術を通しての縁で遠路駆けつけてくれたかたもいて、本当にありがたいことです。
自分は基本的には好きにコードを書いてOSSとして公開し、自分やその勤務先のために使っていただけなのですが (いろいろ発表もしましたが)、それを10数年続けることによって、多少なりとも他の人のエンジニア人生にもよい影響を与えることができたのかなあと思うと、感慨深いですね。
自分が2018年に勝手に言いだした「隙間家具OSS」がいつの間にかミームとなって、他社でも一般名詞的に通用するものになっているのも面白いですね。一人が言い出した単語も5年ぐらい言い続けると一般化することもある。
キーノート、最後の「個人の力も重要」というのは(お気づきの方も多いと思いますが)、この会を企画してくれた @moznion の YAPC::Hakodate キーノートへの返歌です。やっていきましょう。
来年にむけて
#fujiwara_tech_conf 2025、これにて完全閉会です。2026にまたお会いしましょう。
— moznion (@moznion) 2025年1月17日
……やるの??
今回のキーノート、個人的にはちょっとエモ成分が多かったなという気もするので、もし来年もやるならもうちょっとテクい話も入れたいですね。"Tech Conference" なので。
あらためまして、企画した @moznion、発表者の皆さま、会場を提供してくださった Findy さま、参加していただいた全ての皆さまにお礼を申し上げます。このような会を開けるのはエンジニア冥利に尽きますね。本当に楽しかったです!
発表一覧
(スライドは公開され次第更新します)
カヤックのアプリエンジニアから見たfujiwara-wareの思い出 @mackee_w
OSSエコシステムにおける自律・分散・協調 @songmu
キーノート
LT
- 大きなところではニンテンドーアカウントでも使われていたりします。https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/11/news048_2.html↩