忘年会などで飲酒の機会が増える12月に入り、県内で飲酒運転の逮捕者が急増している。県警によると、12月の飲酒運転の逮捕者数は22日時点で98人(速報値)となった。前年同期と比べると、約1・6倍(38人増)だ。23日以降も酒気帯び運転容疑などで少なくとも9人が逮捕されており、今月だけで逮捕者が100人を超える。県警は「飲酒運転は重大事故を招く可能性があることを改めて認識してほしい」と強く注意喚起している。
今月22日までの逮捕者98人を分析すると、摘発された時間帯は「二日酔い運転」とみられる午前6~8時が26人で、全体のおよそ4分の1を占める。
免許取り消しになる呼気1リットル当たり0・25ミリグラム以上のアルコールが検知された逮捕者は、全体の6割を超える63人だった。「アルコールは抜けたと思った」などと供述する逮捕者も多いという。
今年1月から12月22日までの累計逮捕者数は速報値で533人。11月末までに発生した人身事故2509件のうち飲酒絡みの事故は60件で、全体の約2・39%を占め全国ワーストとなっている。飲酒絡みの事故のうち7件が死亡事故につながっている。
県警は12月を「飲酒運転取り締まり強化月間」、人の動きが活発化する1月4日までを「年末年始の交通安全県民運動」の実施期間として、飲酒運転や危険運転の取り締まりを強化している。
(西田悠)