【名護】葉野菜の価格が全国的に高騰する中、名護市伊差川の畑で17日、出荷目前のキャベツ約400個が盗まれているのを農家の男性らが発見した。
男性によると、キャベツ収穫用の特殊な包丁を使ったとみられ、商品になる部分を丁寧に切り取るなど、農業やキャベツ栽培に詳しい者が盗んだ可能性がある。通報を受けた名護署の警察官らが現場を確認し、今後はパトロールを強化する、
キャベツの盗難があったのは名護市伊差川仲嵩で、畑などが集中し普段は人通りが少ない。農家の男性によると、15日に畑で作業をした際には異常はなかったが、17日に収穫のために訪れたところ、盗まれているのが確認された。畑では、切られた後の根の部分がいくつも残されていた。
キャベツは10月に植え付けて、葉に養分を吸収させる葉面散布を頻繁にするなど大切に育ててきたという。取引価格が高騰しており、被害額は20万円以上に上る。農家の男性は「収穫目前で持って行かれるのは、たまったもんじゃない。悔しいし、犯人を捕まえたい」と話した。