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Posted by 滋賀咲くブログ at

2014年05月03日

博多湾と脊振山の恩恵を受けた町~福岡市早良区~

 福岡市早良区は豊かな自然に囲まれたのどかな町である。早良区は上流は脊振山から下流は博多湾まで幅広い範囲にある。脇山は脊振山のふもとに位置しており、その山頂から流れる椎原川の恩恵を受けている地域である。それとは逆に博多湾の近くでは、福岡タワーやヤフオクドームなどの福岡市の中心ともいえる建造物が立ち並んでいる。早良区は田舎と都会の両方の面を持っているのである。(192)

 脊振山は標高1000mほどの山で、野生の生物も多く生息している。例えばイノシシや猿などが実際に目撃されている。脊振山は四季ごとに違った色を見せる。春は桜の木々がピンクの花を咲かし、夏にはそれが緑一色に染まる。秋は紅葉で山が真っ赤になり、冬は山頂に積もった雪がきれいな白に輝く。また脊振山にはキャンプ場があり、夜にはそこから星空がきれいに見える。そこは山の上部で空に近いので天体観測には最適である。脊振山の山頂からは椎原川という川が流れている。上流の方は深い場所が多く、しかも水がとても冷たくて澄んでいるので、夏にはよく子供たちが泳いだりして遊んでいる。早良の子供たちはこのように自然の中で遊んでいることが多い。(305)

 脇山という地域は、その名の通り背振山や油山など多くの山に囲まれている。田や畑が一面に広がっており、自分の田を所有していて、仕事の傍らで農家を行っている人も多い。脇山小学校では、授業の一環として田んぼで実習を行っている。6月頃には泥まみれになって田植えをし、地域の伝統である「お田植え舞」を踊る。11月には成長して実った稲を鎌で刈り取る。そして収穫した米は12月に行われる餅つき大会で、みんなでおいしくいただく。こうやって子供たちは、農作業の教育を受けると同時に、地域の人々とのふれあいや、協力することの大切さを学ぶのである。また脇山には福岡子供の家という児童保護施設がある。そこに住んでいる子供たちも同じように学校に通い、地域の一員として体験を積んでいる。(326)

 椎原川の水は最終的には博多湾にたどり着く。博多湾は福岡市の上部を幅広い範囲にわたって囲んでいる広大な湾である。その一部にももち浜海浜公園という人工ビーチがある。夏の日差しが照りつける空の下、浜辺で遊んだり、泳いだりしている人々をよく見かける。数年前までは夜に花火をしている姿も見受けられたが、人々のマナーの悪さにより、残念ながら最近ではできなくなってしまった。その近くには福岡タワーがある。そこの展望台からの眺めは、福岡の中でも群を抜いて素晴らしく、晴れの日には遠くの島まで見渡せる。また、博多湾はいい風が吹くことが多く、ヨットに乗っている人が多くみられる。すぐ近くに小戸ヨットハーバーがあり、環境が整っていることもヨットが多いことに関連している。博多湾では夕暮れの浜辺をヨットが横切っている風景がよくみられる。(355)

 このように、早良区は山や川、田に海と数多くの自然と素晴らしい景色をもっている地域である。このような早良区の自然を私たちは守っていかなければならない。しかし、最近では観光客のマナーの悪さなどによって、もとあった自然が徐々に破壊されつつある。人間の勝手な都合で景観を乱すことは許しがたいことである。路肩にごみを捨てて帰ったりしないなど、最低限のマナーは守らなければならない。(152)

(1330)


【写真画像】
130312shiibagawa_01
木々に囲まれた上流の椎原川


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夕暮れの福岡子供の家と後ろにそびえる山々


140321fukuokatawa-_01
博多湾に面した福岡タワー


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夕暮れの広大な博多湾




地図はこちら


動画はこちら



航空写真の比較
1981/11/24(昭56)の早良区脇山
1981/11/24(昭56)の早良区脇山

2007/07/27(平19)の早良区脇山
2007/07/27(平19)の早良区脇山

国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスよりhttp://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do

<変化したところ>
田んぼが多くなった。
山の緑が減った。
田んぼが四角形に区分された。
舗装された道が多くなった。
住宅街ができた。


福岡市早良区 都市計画図
福岡市早良区 都市計画図

福岡市早良区 土地利用構想図
福岡市早良区 土地利用構想図


  


Posted by よっちゃんん at 15:21Comments(0)