つくろう、島の未来

2024年12月23日 月曜日

つくろう、島の未来

「島の宝を未来につなぐ」を合言葉に、持続可能な地域づくりを推進する離島経済新聞社のミッションに賛同する法人サポーターの声を紹介します。

「規格建築事業」「流通建築リース事業」「リーシングソリューション事業」「環境緑化事業」を中心に、全国の自治体や離島地域を含む多様な地域の課題解決をサポートし、SDGsの推進にも力を入れる大和リース株式会社の代表取締役社長・北哲弥さんに、島への想いを伺いました。

島への想い・大和リースの仕事

大和リースは大和ハウスグループの一員で、創業者・石橋信夫の「大いなる和をもって社会の課題を解決する事業を追求する」という理念のもとに事業を行っている会社です。私自身は兵庫県のどちらかというと山間地域出身ですが、大学時代に入ってから始めたスキューバダイビングのクラブで沖縄の小浜島(こはまじま)に行ったことを皮切りに、座間味島(ざまみじま|沖縄県)や宮古島(みやこじま|沖縄県)、奄美大島(あまみおおしま|鹿児島県)などを訪れるようになりました。そこでこれまでとは異なる暮らしや時間の流れを感じ、離島が一気に好きになりました。

大和リースでは離島地域に携わる仕事もたくさんさせていただいています。

当社は災害時に応急仮設住宅を建設する仕事もしていますが東日本大震災では、宮城県からの依頼で塩釜市の寒風沢島(さぶさわじま)、桂島(かつらじま)、野々島(ののしま)などに行きました。応急仮設住宅を建てることが目的でしたが、災害直後のため護岸が海に沈んで船がつけられず、資材をあげるための道もない状態でしたので非常に困難な状況でした。しかし、島の方々が協力して、困難な課題に挑戦している姿を目の当たりにしました。応急仮設住宅建設に際しても積極的に協力していただき、無事建設することができました。島の方々の団結心や行動力に感動すら覚え、なおさら島が好きになりました。

沖縄では座間味村の庁舎をつくるため、十数年ぶりに座間味島を訪れた時には強烈な原体験がよみがえ ってきました。若いころ感じた心地よい島の空気、時間の流れ、人々の生活です。
自治体の仕事をする上において、特に離島の仕事についてはその島のことをよく知らなければ良い仕事はできません。当然ながら島のお住まいの方のようにはなりませんができる限り、詳しくなりたいと思っています。島に行って食事をして、宿泊をして、いろんな人の話を聞いてなどです。座間味島では若いころ長く滞在した経験が大いに役に立ちました。

座間味村の庁舎は沖縄県内ではじめてPPP(Public Private Partnership=公民連携)手法で整備させていただきました。引き渡して終わりではなく、維持管理や法定点検などを含めた事業期間15年という契約ですから、竣工式の後もお付き合いが続いていきます。

サポーターになった理由・貢献したいこと

大和リースではもちろん、離島の仕事だけを優先しているわけではありませんが、私自身も島の仕事は好きです。ただ、島で生活をしていないので、その良し悪しやお困りごとの本音はわかりません。そこで、島の専門誌を探していたところ、リトケイを見つけました。

観光だけではなく、法整備や経済産業、子育て教育の話題があり、なにより当事者の言葉がたくさん載っているので、まずは離島の実情を知りたいと思いました。

大学時代に春の奄美大島で、中学を卒業して都会に出る人が乗ったフェリーが島をあげて見送られている光景を見ました。そんな島の人々は同窓会を大事にされていて、心のよりどころになっている。

そうした事柄は本土にいると理解しにくいもので、私たちが提案させていただいている仕事も、本土でやっていることを離島に当てはめているだけで、本当に島で暮らす人々の解決になっているのだろうか?と思っています。

ですから、リトケイとの連携で島の実情や島の人の声にふれながら、たとえばごみの問題やアクセスの問題などで、私たちが役に立てることがあれば貢献したい。また、1社ですべてを解決することはできないので、同じように島に興味・関心のある企業や人とつながれるといいなと考えています。

リトケイ読者へのメッセージ

いろんな話を聞かせてください。お手伝いできることを探します。

【関連リンク】
大和リース株式会社ホームページ

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