AV
新刊『日本AV全史』(ケンエレブックス)が発売になりました。タイトル通りに日本のアダルトビデオの全歴史をたどる一冊で「日本のAVの歴史教科書」を目指して書きました(笑)。 日本のAVの歴史は、1981年から始まるというのが定説なのですが、映画が…
これは2011年に「WJC」という雑誌に書いたコラムですが、AVから「ドキュメント性」が失われつつある今、ちょっと再掲載してみたくなりました。90年代に一部の文化人に熱狂的にAVが支持されたのは、このアナーキーなドキュメント性によるものであり、それは映…
先日(2022年4月10日)、新宿ロフトプラスワンで開催されたイベント「コアチョコTシャツデスマッチ」に出演して、「アダルトメディア変遷史」というプレゼンをしたのですが、まぁ実演だけではちょっともったいないかなと思ったので、改めてここにまとめてお…
最近、死蔵してた8ミリビデオのテープをデジタルデータ化する作業をしています。あ、こんなもの撮ってたのか、という貴重な映像もあるんですが、一時期はVHSを使うように8ミリビデオに録画してたので、色んなソフトをダビングしてたりしてたんですね。そん…
ここのところ、毎日のようにデジカメによるハメ撮りをしている。会員制のアダルトサイトを始めるためだ。旧知の業者から持ち込まれた仕事なのだが、これが意外なほどにギャラがいい。AVよりも雑誌よりも、ずっと美味しいハナシなのだ。その業者は、他にも…
アダルトVRに対しては態度を決めかねていた。 VR元年と言われた2016年にはずいぶん取材もしたし、スマホを取り付けるタイプのゴーグルも購入してVR作品をいくつか試してみた。個人的な感想としては「うん、まぁ、面白いんじゃないの?」と言ったところだ。そ…
2014年の8月に高円寺パンディットで僕が行った「ブラックパックナイト」が5年ぶりに帰ってきます! ブラックパックとは80年代半ばに、一部で話題を呼んだ無審査AVで、その名の通り黒い紙の箱に包まれた怪しげなビデオです。その内容は極めて過激。いや、…
基本的に僕はアダルトVRには否定的な立場を取っています。「これからのアダルトはVRだ!」なんて興奮気味に語る人もいますが、僕はあまり賛同できません。 どう考えても、それほど普及するとは思えないからです。その理由を上げていくと、キリがないほど…
毎度ながら、すっかり更新サボっちゃっててすいませんです。 先日、美郷りらさんという方からお手紙をいただきました。なんと以前に書いた「日本初のニューハーフAVを発見する」で紹介した「華麗なるゲイの世界を彩るドラマ リラ」の主演の「リラ」さんな…
デラべっぴんRから、「この間のジャパン・アダルト・エキスポ(JAE)でアダルトVR試用したんでしょ。それについて書いてよ」と言われたんですが、悩みました。その前にも「アダルトVRエキスポ」も見に行ったり、他でもちょこちょこ試してはいるんですが、…
戸田真琴をインタビューしたのは5月のこと。まだデビュー作のサンプルもあがっておらず、「処女でAVデビュー」という以外、前情報がない状態での取材だったが、大変可愛らしく、表情も豊かで、しかも頭の回転が早くて話も面白い女の子なので、いっぺんで…
拙著「痴女の誕生」の第五章「男の娘の時代」で、日本最初のシーメール(ニューハーフ)AVは1986年に映研から発売された「シーメール ちえみ」だと書きました。これは藤木TDCさんの著書「アダルトビデオ最尖端」(コアマガジン 現在は「ニッポンAV最…
団鬼六原作の映像作品には、いつも不満でした。映画やVシネマは数多く作られ、そのいくつかはヒットしていますが、どれも原作とはかけ離れたアレンジがなされたものばかり。杉本彩版の「花と蛇」なんて、登場人物の名前以外何一つ原作と関係ないじゃないで…
今、9年ぶりの書き下ろし単行本をコツコツと執筆中なのですが、その中で宇宙企画の黄金期について触れました。80年代後半のAV業界において、宇宙企画というのは絶対的な王者でした。当時の僕は宇宙企画のエースであったさいとうまこと監督のノスタルジッ…
3月25日に新宿TSUTAYAで行われた素人onlyプラムさんのイベント「リアル一番くじ」に行ってきました。今回が二回目となるこのイベント、1000円払ってくじを引くと、女優さんが色々なことをしてくれたり、色々なものをプレゼントしてくれたりするというもの。…
インタビューしたり、イベントで会ったりして、すっかりファンになってしまったのが涼川絢音ちゃんです。 華奢で可憐なルックスなのに、時々博多弁が出ちゃうところとか、酒好き、おじさん好きといったあたりにグッと来ましたね。 定期的にやっている彼女の…
現在、AVはセル(販売用)が中心となっていますが、ほんの10年ほど前まではAVは基本的にレンタルで、セルはインディーズと呼ばれ、あくまでもマニアックなものという扱いでした。 そして、さらにその前には通販ビデオと呼ばれた、本当にマニアックなAV…
恵比寿マスカッツが絶好調であります。CDもかなり売れてるみたいですし、一般コミック誌の表紙なんかも飾ったりして、彼女たちがAV女優だとは知らない*1若いコも多いという話も聞くようになりました。飯島愛を除けば、AV女優がメジャーな音楽シーンで…
前回はSMモノを中心とした官能小説について書いたので、今回はSMのAVで行ってみましょうか。 日本最初のSMモノだと思われる作品は82年の1月にVIPエンタープライズ(後のVIP)が発売した「48時間の裸体」「死虐の宴」です。この2作品はVIP…
1月に見た22本のAVの中で、本当に面白かったなと思ったAV3本です。 「はじめてづくし」松岡ちな(SODクリエイト) デビュー作を昨年度の個人的ベストワン作品に選んだ松岡ちなちゃんの2作目。「いかにもAV」という感じの定番プレイに挑戦すると…
AVライターという仕事をやっていると、なかなか自分ではAVを買わなくなります。レビューを書くためのAVは編集部からサンプルが送られてきますし、メーカーからも毎月大量に送られてきます。原稿の資料として自分で購入することもありますが、個人的な…
「くりいむレモン」とつぶやくだけで、甘酸っぱい気持ちになる40代も多いことと思います。今では珍しいことではありませんが、アニメの美少女キャラがエロい姿を見せてくれるなんて、あの当時はありえない衝撃でしたよね。 日本のアダルトアニメの歴史という…
村西とおる、カンパニー松尾など有名なAV監督は何人もいますが、一般の人が名前を知った初めてのAV監督といったら、ヨヨチューこと代々木忠になるのではないでしょうか? 60年代に成人映画から*1そのキャリアをスタートさせた代々木監督は、81年に愛染恭…
私がAVを見始めた1984年頃、レンタルビデオ店は今よりも、もっといかがわしいムードに包まれていました。一般向けビデオのコーナーでさえ、どこか怪しい感じがしてました。ましてや、AVコーナーなんていったら……。 そう、黎明期のAVって、非常にマニア…
2014年も、もうおしまい。僕も原稿を書く仕事は今日が最後です。ということで、今年見たAVの中で個人的なベスト作品を選んでみました。2012年にもやったんですが、去年はサボっちゃいましたね。今年見た新作AVは全部で224本。原稿にしてなかったり、全部…
最近AVイベントの司会ばかりやっておりますが(実は本日もやります)、9月1日のイベントはかなり力が入っておりますよ。タイトルが「やれんのか?! オナフェス!」で、9月6日に行われる「オナフェス2014」というイベントの前夜祭という位置付けなんです…
直前の告知で申し訳ありません。今週の金曜日に、高円寺パンディットで「ブラックパックナイト」というイベントをやります。 80年代半ばに、一部で話題を呼んだAVの黒歴史「ブラックパック」。 その名の通り黒い紙の箱に包まれた怪しげなパッケージの無審…
90年代の約10年間に「平成風俗ブーム」がありました。それまでのソープ、ファッションヘルス、ピンサロとは違った新しい風俗。具体的にはイメージクラブや性感マッサージ(美療系)、性感ヘルス*1といった業種の店が爆発的に増えたんですね。 そのきっかけと…
先日、レビューの仕事で「100人斬り ついでに30発も大量ゴックンしちゃいました! 春原未来」(アイデアポケット)という作品を見て、唸った。 人気企画単体女優である春原未来が、100人の男優を次々とフェラや本番で抜いていくという内容だ。確かにハードで…
先日、「ベストビデオ」*1が休刊しました。1986年創刊で、25年の歴史でした。創刊号のグラビアは沙羅樹*2ですか。うーん、時代だなぁ。 ここ数年で「オレンジ通信」*3「ビデオメイトDX」*4と老舗がバタバタと倒れ、これでレンタル時代からのAV雑誌で、現…