連載:あなたを作る10曲(第二回)
Charli XCX、乃木坂46のMVも手掛けた映像作家・柳沢翔を形作る10曲とは? ヒップホップが与えた影響と共にプレイリスト紹介
アーティストや俳優、クリエイター、お笑い芸人など、さまざまな著名人に音楽体験について伺いながら、とっておきの曲を厳選してプレイリストを作成していただく連載「あなたを作る10曲」。
第2回のゲストは映像作家の柳沢翔。『Pokémon GO』のワールドトレーラーを手がけ、一躍世界の注目を浴びた。資生堂「High School Girl?」、GRAVITY DAZE 2「GRAVITY CAT」が世界三大広告祭全てでゴールドを受賞するという偉業を達成。さらに、イギリスでは名監督リドリー・スコットの事務所RSAと契約し、アメリカではアカデミー賞最優秀作品賞を獲得した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の監督ダニエルズと同じレーベルに所属。世界を舞台に活躍中の注目クリエイターだ。
乃木坂46のMVなども手掛けている柳沢だが、作成していただいたプレイリストは意外にもヒップホップ中心。その理由とは? 彼が辿ってきた音楽聴取遍歴も含め、思い入れのある楽曲のエピソードと共に語ってもらった。
音楽は仕事に欠かせない 映像作家・柳沢翔と音楽の関係
ーー映像作家として活躍されている柳沢さんですが、普段作業中に音楽を聴くことはありますか?
柳沢翔(以下、柳沢):僕はどんな仕事でもまず絵コンテを描きます。サチ録みたいなタッチの、めちゃくちゃラフな奴。その時、音楽がないとカット間のリズムがわからないので、必ず音楽を流しながら描いてますね。
――その作業中にはどういった音楽を聴いていますか。作成いただいたプレイリストから察するに、やはりヒップホップでしょうか?
柳沢:ノリノリになれれば良いので、特にこだわってないですね。今はNewJeansとDoechiiを無限ループしています(笑)。レコメンドによって、流れてくるのもありますけど。周りの音楽プロデューサーの人たちからSpotifyのレコメンドは正確だよと教えてもらったのもあって、かなり信頼していますね。
ーーなるほど。仕事に音楽は欠かせないんですね。MV監督をされていて、思い入れがある作品やアーティストはいますか?
柳沢:思い入れがあるのは圧倒的に乃木坂46ですね…。デビュー時から映像制作で関わらせて頂いたので、彼女達がアイドルとしても人間としても成長していく姿を片隅から見させて頂きました。ホント、アイドルって大変だなって。尊敬しかないです。