川後陽菜が綴る、SNSと誹謗中傷「こういうときこそ本性が出る」

2020.6.8

文=川後陽菜 構成=森野広明
編集=中野 潤


乃木坂46の1期生として活動していた在籍中から、メンバーに切れ味鋭いあだ名をつけたり、雑誌連載でメンバープロデュースを行うなど、その確かな分析力から「川後P」の愛称で親しまれた川後陽菜。

卒業後は、フリーランスとしてオタク・サブカル方面を中心にマルチな活躍を見せる彼女が、『QJWeb』読者に伝えたいカルチャーを紹介する。

外出自粛による仕事への影響と新たな活動

前回のコラムでは、紹介したい好きなアイドルとして、ZOCさんについて書かせていただきました。ZOCファンの方からも「よくわかってる」と言ってもらえて、うれしかったです。ちなみに、3月27日にZOCの新メンバーに加入した、巫まろさんとのサシ飲みトーク生配信を3月31日にしたのですが、本人も記事を見てくれていたみたいで「早いね」と笑ってました。

しかし、それからすぐに新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言が出て、自粛期間に入ってしまいました。みなさんはどう過ごしていましたか? 今回は、私がこの間に何をしてたか、そしてどんなことを考えてたかをお届けできればと思います。

自粛期間中は、これまで定期的にやってたトークイベントやプロデュースしてるお酒関連のイベントができなくなったので、ファンの方に直接会える仕事がなくなってしまいました。誕生日の3月22日あたりに合わせて予定してたバスツアーも延期になってしまいましたし、大きめのイベントオファーもそのイベント自体が中止になったり。なので、みなさんに会えなかったのはちょっと寂しかったですね。

そのぶん、時間にちょっと余裕ができたので、本格的にYouTubeをやることにしました。もっとやってほしいとファンの方にはずっと言ってもらってたんですけど、イベントで会える機会も多かったし、ちゃんとやるとなるとそれなりに時間も取られるイメージがあったので、まあいいかな……と思ってました(笑)。でも、やると決めたからには、これから定期的に更新していけるようがんばっていくつもりです!

https://youtu.be/5Ke2bF_e4Xs
【川後陽菜】YouTubeはじめました【自己紹介】

ちなみにYouTubeは、企画、撮影、編集ぜんぶひとりでやってます。もともとYouTuberさんの知り合いも多かったので、いろんな人にアドバイスをもらいながら、手探りで少しずつやっていこうと思います。

実は、コロナと関係なく4月くらいから、仕事のやり方を変えようと考えてたんですよ。服のデザインを描いたりするのは家でもできるし、アパレルや日本酒などプロデュース系のお仕事を中心に自宅仕事をメインにシフトしていこうと思ってたので、コロナ禍でイベントなどしゃべるお仕事は減りましたが、仕事の量自体はそこまで変わってない気がします。「マルチな活動」といえば聞こえはいいですが、まあ、なんでも屋さんです(笑)。

ただ、ファッションブランドはやっぱり影響を受けてます。ルームウェア系の需要はあると思うんですけど、おうちから出ないとなると、おしゃれをする気持ちもそんなに強くならないでしょうし、リモート飲み会なんて、最悪上半身だけかわいければ成立してしまいますからね(笑)。

なので、せっかくYouTubeを本格的に始動させたので、そこでもプロデュースしてるアパレルブランドや日本酒なども紹介していけたらなと思ってます。

“おうち時間”でのお酒との向き合い方

私、日本酒のプロデュースをさせていただいているくらいお酒が好きなんですよね。どのくらい飲むかと聞かれたら……75度くらいの強いお酒でもいけちゃいます。日本酒なら一升瓶を空けてさらに、黒糖焼酎をボトル半分……まあ、無限に飲めちゃいます(笑)。そのくらいなので、基本的に毎日お酒を飲んでるんですが、自粛期間はお酒の量よりも度数が上がりましたね。そもそもほとんど二日酔いにならないんですけど、翌日が朝早いみたいなこともなかったので、自粛前は一応30度くらいにしてたところが、今は75度くらいのものをパッと飲んで寝る(笑)。だらだら飲みは減ったかもしれないです。

https://youtu.be/vl-xcxmS7pY
【おうち時間】を楽しもう!ひなねぎのオススメ暇つぶし〜

自粛期間はリモート飲み会が流行ってましたよね。私も誘われてちょっとだけやってみたんですけど、終わりが見えないのがイヤだし、いろんな人と会話が重なるのも好きじゃないので、あまり向いてないかなって思いました。もともと、ひとりでもお酒を楽しめるし、飲むときはお酒と向き合いたいタイプなので(笑)。

自粛期間を利用して、「唎酒師(ききざけし)」という資格の勉強も始めたんです。お酒に関しては、仕事につながればもちろんうれしいけど、本当に趣味なんですよね。この先もたぶんずっと飲むだろうし、ずっと先の話だと思うんですけど、芸能の仕事を辞めたあとに自分でお店をやりたいとも思ってるので、そのための準備って感じです。あと、最近英語と中国語の勉強もしてるんですけど、これも焼酎や日本酒について外国の方に伝えたいなと思って始めました。

もともとインドア派ではなく、フットワークは軽いほうだと思うんですが、この生活は意外と苦ではなかったですね。むしろ、逆にストレスがなくなりました。家にずっといると「何かしなきゃ!」って感覚になるので、前よりもかえって仕事をしてたような気がします。何もしないとダラダラと1カ月くらいすぐに過ぎちゃうので、朝起きて運動をして、動画を撮ったり編集したり、あとは打ち合わせや仕事をして、夜になったらお酒飲みながらYouTubeで流行りの動画をリサーチして……みたいな生活を送ってました。

自粛期間の最初の一週間くらいはそれこそNetflixを観たりとか、読めてなかった分厚い本を読んだりもしてたんですけど、今はひたすらYouTubeを観てます。いままで、YouTubeを全然観てこなかったんですよね。HIKAKINさんの名前だけは知ってるくらいのレベルだったので、いろいろ調べるようになりましたね。

SNSの楽しさと誹謗中傷

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川後陽菜

(かわご・ひな) 1998年3月22日生まれ、長崎県出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションで合格したことを機に上京。グループ活動中は「川後P」の愛称でプロデュース業や『Popteen』誌の専属モデルを務めた。2018年12月にグループを卒業、現在はフリーでマルチな活動を展開している。 川..

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