チョコフレークの“自虐PR” 大学生が描いた「チョコーン」パッケージ登場?
全国の男女3,300人を対象に「チョコフレーク全国一斉意識調査」を実施したという日清シスコ株式会社。製品そのものの認知は、「知っている(52%)」、そのキャラクター「チョコーン」の認知度は1割以下という結果だったそうです。
また、「チョコフレーク」を知っていると回答した29歳以下の男女(499人)を対象に、商品カテゴリーをたずねた設問で「チョコレート菓子」と正答した人は、60.9%、2割超の人が「シリアル(29.9%)」と回答しているそうです。
また、18〜22歳の大学生6人を招いて行った座談会では、「チョコフレーク」をよく食べるという人でも、家族が購入する場合が多く、自ら購入する機会は少ないということが明らかに。座談会において、調査が示した若者の約半数が「チョコフレーク」を知らないという事実に対して、「周りで買っている同世代をみたことがない……」「自分では買ったことはないですね」「お母さんが買ってきた」などの意見が挙がったそうです。
これらを「真摯に受け止めた」という同社は、半世紀以上の歴史をもつ「チョコフレーク」をさらに広めるために、特設サイトを開設するほか、限定パッケージでの販売、サンプリングイベントを実施するなど、若年層に向けたプロモーションを実施予定。
サンプリングイベントは、全国14大学ならびに25~35歳の男女をターゲットとするファッションブランド「niko and … (ニコアンド)」の39店舗で実施し、計76,000個を無料配布する予定です。
一連の取り組みにおいて異例となる施策は、期間限定で展開するプロモーションパッケージ。前述の座談会に参加した大学生に、製品キャラクターである「チョコーン」のイラストを描いてもらったといい、そのうちの数点を商品パッケージに採用します(画像上はイメージ)。
商品の認知をめぐる現状を、ありのままに、飾らずにPRのフックとするやや自虐的なアイデアは自治体やシティプロモーションで見かける手法です。発売からおよそ57年というロングセラー商品(1968年発売)だからこそ「食べたらわかる」その実力を伝えるべく、意欲的な事例が動き出します。
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