連載3回目となる今回は、今年11月に待望のデビュー・アルバムを発売したばかりのhydrant house purport rife on sleepy(以下、hydrant)と、そのデビュー作にも参加している青木裕(unkie/downy)、そしてTAKUTO(about tess)という、強力な3者による鼎談をお送りする。「クロスオーバーの可能性」というテーマは、海外にも通用する楽曲を作る3者に、日本と海外のクロスオーバーについて語ってもらう企画であったが、いざ話してみると考え方は3者3様。世代のクロスオーバー、時代のクロスオーバー、ジャンルのクロスオーバーなど、様々なクロスオーバーについて、それぞれの経験を元に語ってもらった。
「恐い」という言葉を使いながらも自信ありげなyawn of sleepy、冷静に言葉を発するsleepy it、少しおどけた突っ込みを入れながらも真剣に答えを導き出す青木裕、丁寧な語り口で自分にストイックなTAKUTOの絶妙な掛合いを1字1句見逃さないでほしい。
進行&文 : 西澤裕郎
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V.A / Kilk Records Sampler 2011 Summer
【TRACK LIST】
1. Rehearsal(Ekko) / 2. Retrospect(üka) / 3. Atlas(Tie These Hands) / 4. Bold Chain(Hydrant House Purport Rife On Sleepy) / 5. Summer(Gamine) / 6. Shower Drop(Melodique) / 7. sincerer-y(nemlino) / 8. Fading Sigh(Ferri) / 9. Goodbye(Chris Olley) / 10. egoist(studio live ver./虚弱。) / 11. Zhulong(alternative version/urbansole) / 12. Glow(Worm Is Green) / 13. life(bronbaba) / 14. The Sea , The Room(Aureole)
いまこの時代に、音源を作ることについて
——hydrantはこれまでに何枚ものアルバムをリリースしていて、カナダ・ツアーもしていますよね。そして先月、ついにデビュー・アルバムをリリースしたわけですが、今まで知られていなかったのが不思議なくらい完成度が高くてビックリしました。一体、どういう活動スタイルをとっていたんですか。
yawn of sleepy(hydrant house purport rife on sleepy) : だいたいスタジオに集まって、録音と編集の繰り返しばかりをしていたんです。音源を作っていくほうが今後のためになると思っていたんですよ。あと、技術的表現力に興味がなかったっていうのもあって、ライヴをしていなかったんです。上手くなろうと思ったけど、ならなかったんですよね(笑)。
青木裕(以下、青木) : でも極端な話をすれば、そこまで上手さっていらないんじゃない?
yawn of sleepy : それがないとライヴは出来ないって思い込んでたんです。22、23歳の頃に始めたので、変な驕りもあったし。
——最近の若いバンドでライヴをやらないっていうのは珍しいと思うんですけど、先輩方2人から彼らはどのように映りますか。
青木 : まあ、変わってますよね(笑)。普通、ライヴって、高揚感とかモチベーションを維持するためにも不可欠じゃないですか。音源を作るっていうのは、発売するってのと意識は違うの?
yawn of sleepy : 違いますね。自己確認というか。
sleepy it(hydrant house purport rife on sleepy) : ライヴはそのうちするって感じだったんです。積み上げていったら、よりよいものが出来るって感覚。
青木 : じゃあ最終的にはライヴがあるんだ。だったら、それはライヴのための練習期間がすごく長かったってことと同じだよね。
yawn of sleepy : 多分ライヴっていうものをすごく大袈裟に考えていたんです。彼(sleepy it)とは小学校から一緒なんですけど、変な意味じゃなくて、音楽をやっているヤツはバカだと思ってたんです。洋楽を聴くのも早くて、音楽を自分でもやろうとするヤツは最低だみたいなことを中学の頃から話していたんです。彼はビートルズとかローリング・ストーンズからスタートして、色んなものを聴いてきたので、純粋に神のように思っていたというか。
sleepy it : 音楽をやっている人自体がすごく偉大だと思っていたんですよ。だから、最高の褒め言葉として使っていたんです。
青木 : まあ、バカになりきらないと、生き残れませんよ。まともになっちゃうんだったら、就職すればってなっちゃうもんね。
TAKUTO : 僕はうらやましいですけどね。情報に翻弄されないで磨いてきた感じが、音源にも表れていると思うんですよね。音楽を取り巻く環境が変わって、どう活動していいかわからない中で、本当にいい作品を作らなきゃいけないってことに、みんな気づき始めていると思うんですよ。それを行動としてやってきた人たちなんだなって音源から伝わってきたんです。
——TAKUTOさんがおっしゃったように、音楽を巡る環境が大きく変わりつつあります。音源を作る、ライヴをする、YouTubeで発表するなど、アウトプットの方法が多様化する中、みなさんはどういう部分に焦点を当てて活動されているのでしょう。
TAKUTO : 今年は地震があったじゃないですか。あれは僕にとっても相当大きな出来事で、自分の中にあるものを本当に細かく整理しないと、次に行けない感じになっちゃったんですよ。なので今年はとにかく音作り、機材の調整を含めて地盤を固めている段階です。整理がちゃんとついた時に次の段階に行こうっていう準備をしていますね。
青木 : 僕は純粋に楽曲を仕上げることに集中したいんですけど、作品を売っていくことも重要ですからね。unkieの3rdアルバムを出すにあたって予約限定販売という新たな試みに挑戦してみたんですけど、メリットと同時にデメリットも浮き彫りになったんです。でも作り続けなきゃいけないし、そういう生き方しか出来ないんです。さっきの震災の話じゃないですけど、今世の中はものすごいスピ—ドで変化している。そこで音楽を必要とされたいし、届けたい。この先も足掻きますってことですよね。
——キャリアのあるお2人も先の見えない中で、hydrantはデビューを飾ったわけですね。
青木 : いらっしゃいませですよ(笑)。
yawn of sleepy : (笑)。僕たちも純度の高いものを作っていくことを忘れず、色んな形態でやれたらいいなって思います。ウォークマンのことを考えるとすごいと思うんですよ。昔は家でレコードを聴いていたのが、外で聴けるようになったわけじゃないですか。そういう変化をしっかり受けながら作っていきたいなと思います。いい意味で時代に影響されたいなと。
青木 : そうだね。アナログの頃はA面とB面の曲順にも頭を悩ましたわけだよ。今はダウンロードも出来るしシャッフルも出来るから、曲順やストーリー性も昔とは違うわけでしょ。それも考えて作らないといけないよね。
yawn of sleepy : ビートルズの『アビーロード』ってあるじゃないですか。僕らにとってはメドレー的なイメージがないんですよ。小学校くらいからシャッフルで聴いていたから。
TAKUTO : それはアルバムっていう感覚があまりないってこと?
yawn of sleepy : トータル・アルバムって作り手の気取った感じがするというか、クリエイティヴな目線じゃないと思うんですよ。これは僕だけの感覚というより、そう思っている人はいっぱいいると思うんです。リアル・タイムじゃないものに関しては、曲順だったりメドレーだったりっていうコンセプトはすっ飛んじゃってる。
青木 : だって、君たちのアルバムってシャッフルが似合うもん。そういう世代なんだなって勉強になったんだよね。
yawn of sleepy : ただ、先輩たちのそういうのを理解できないってイヤだなって思うんです。僕らより下に関しても言えるんですけど。
青木 : だけど、俺たちも順応していかんと思うよね。何かにつけ反旗を翻すようなアナーキストでいてもいいんだけど。
yawn of sleepy : その辺の感じが、青木さんはすごくかっこいいなって思うんです。
青木 : いつも、人を食ってやろうって気持ちで取りかかるからね(笑)。ギターを弾いてくれって言われたら、ギターらしいプレイは一切しないとか、そういうスタンスは貫きたいですよ。
曲の純度を上げるための方法とは
——曲の純度という言葉が出てきましたが、イメージとしては、1曲を何度も練り直していくって工程が考えられますよね。それに対してhydrantは1年にCD-Rを10枚近く出しています。純度を上げるっていうことを、どう捉えているのでしょう。
yawn of sleepy : 僕らはスケッチに近いですね。その辺の話は、僕もお2人に伺いたいですね。
TAKUTO : クオリティを上げていくってことですよね? 僕は、自分の信用できる人に聞いてもらって意見をもらったり、i-tunesに入れてみて好きな音楽と聴き比べたりってことを、ものすごくするんですよ。自信や自分の核みたいなものはあるんですけど、反面でそれを信じてない。だから沢山の意見を比べて、磨いていくんです。
青木 : 意外!
yawn of sleepy : 音源の印象で逆だと思ってました。意見は聞かないのかと。
TAKUTO : メンバーの意見は一切聞かないんです。アレンジも全て僕がジャッジを持っていて、外部のものと比べられるだけ比べるんです。
——それは意外ですね! 青木さんはその辺りどうですか。
青木 : 僕は、外部の意見は一切聞きません。ジャッジは、作った時のテンション一つなんですよ。「この曲きた! 」と思ったら、だいたいメンバーにも受け入れられる。
TAKUTO : 真逆だ…
(一同笑)
——TAKUTOさんがメンバーに意見を求めない理由はどういうところにあるのでしょう。
TAKUTO : 家族っていったら変なんですけど、メンバーは僕と同じ判断をするし、同じ間違いをおかすだろうって考え方があるんですよ。あと、自分で作った作品は愛してしまうから、みんなで判断するより一回客観的な所に持って行きたいんです。外に向けての音楽なので、そこに向けて純度をあげたい気持ちが高いんです。
——hydrantはそのあたりのジャッジはどうですか。
yawn of sleepy : 僕達はエクセルで進行表を作るんです。基本的にオーバー・ダブの表を4人分作って、終わったら印をつけていくんです。もちろん、みんなで集まれる時はみんなで録りますし、個々で録った方がいい時は、家でやったりしますけど。なのでジャッジは各自です。
青木 : 見事にみんなバラバラだね(笑)。それは今の時代だからってことじゃなくて、変わってるヤツはいつの時代もいて、今日集まっちゃったんだね。
日本の生活の中に音楽はとけ込むのか
——これまで、hydrantは洋楽志向が強く、日本のバンドについてはほとんど知らなかったそうですが、日本の音楽を聴くようになって、印象は変わりましたか。
yawn of sleepy : 知るにつれて、楽しいと思うようになりましたね。でも、ちょっと生意気言わせてもらうと、最近のアイドル的な流れは変えたいなと。
青木 : どういうこと? 君たちがスカートはくとかじゃなくて(笑)?
(一同笑)
yawn of sleepy : 僕たちみたいなバンドでも、もうちょっとやりやすい状況になればいいなと思うようになりましたね。絶対的な評価じゃなくて、相対的な評価でマニアックなものを聞く人もいると思うけど、もっと色んな音楽が聞かれてもいいんじゃないかなと。
TAKUTO : チャートってことですか?
yawn of sleepy : うーん、全体的な存在感っていうんですかね。海外にツアーに行った時の話をしたいんですけど、いいですか?
——はい。
yawn of sleepy : 僕たちの世話をしてくれたプロモーターの人がいて、感謝祭の時に彼の家の食事会に呼ばれたんですよ。そしたら、そこの親戚の割と年配の人が「俺はジョニー・キャッシュを見た」とか話し出して、最終的に歌詞カードをみんなに配り出したんです。そういうのっていいじゃないですか。自分のオヤジとはそういう話できないし、いいなって。
TAKUTO : おもしろいね(笑)。
yawn of sleepy : 日本で音楽をやっていると「音楽をやっています」ってなっちゃうじゃないですか。
青木 : もっと生活の中に音楽がとけ込んでいるのがいいってことだね。
yawn of sleepy : カナダでは友だちの家に行くと、両親に「日本でバンドをやってる友だちだよ」って紹介してくれるけど、日本の実家に帰ると「お前は遊んでばかりで大丈夫か」みたいな雰囲気になったりするんですよ。
青木 : それはメディアの露出の影響もあるけどね。
yawn of sleepy : もちろん善し悪しがあるのは分かりますよ。でも、もっとミュージシャンの地位って高くていい気がしたんです。日常のリラックスした中に音楽がある生活はいいなって。日本の音楽を好きになってきて、もっと一般的な楽しみ方が出来たらなと思ったんです。
——そうした悩みは先輩方2人も通ってきたと思うのですが、やはり経験として日本で生活に音楽がとけ込むことは難しいと思いますか。
青木 : 最近、テレビ離れが取り沙汰されるじゃないですか。ネット環境が全世界で整いつつあって、個々の意見がすごく大切なものになってきていると思うんですよ。Twitterひとつで世が動く時代ですしね、偏ったメディアでは気づかない、素晴らしい音楽やバンドをパソコンを通じて知ることができるんです。これまでのテレビの露出=成功っていう図式も変わって行くかもしれない。まさに今、音楽業界を含めて世界は過渡期にあるんですよね。
——もしかしたら、状況はガラリと変わるかもしれないですよね。TAKUTOさんは新宿Motionの店長という立場でライヴ・ハウスの状況を見てきていらっしゃいますが、ライヴがお客さんにとって身近なものになっていると感じますか。
TAKUTO : 悲観的ではないんですけど、難しさは感じています。文化論なんて言うつもりはまったくないんですけど、日本のお客さんは楽しみ方を教えてあげないと楽しめない傾向が強い。海外のお客さんが来ると、自発的にお酒を飲んでわ—って盛り上がったりするんです。つまり、自分が主役なんですよね。でも日本のお客さんって、演者側が主役なんですよ。その文化の違いはすごく大きい。あと、その文化が様々なんですよね。ヒップ・ホップの日だったら、大声だしても大丈夫だけど、弾き語りだったら大迷惑とか。
——音楽のジャンルによって、お客さんの層も変わってくると。
TAKUTO : そうですね。お客さんの文化の層もいくつもあるので、それにあった文化的振る舞いをしないと、雰囲気が悪くなってしまう状況があるんです。だから、すごくデリケートだなって。生活の一部に音楽があるっていうことで言えば、日本ではフォークとかアコギ1本で歌うものは強いかな。ハードな音楽をやっていた人が打ち上げで尾崎豊を歌ったら盛り上がるとか、バリバリのDJイベントだけど客電がついてからチャゲ&飛鳥の「Yah Yah Yah」を流したらどっかーんっていうのとかもありますし。そういう文化の違いが繋がる時はあるんですけど、難しさを感じながら見ていますね。
yawn of sleepy : ここまでで一つ言っておきたいことなんですけど。すみません。僕たちは自分たちが変えていきたいとまでは思っていなくて、なればいいよねくらいなんです。そういう環境が出来たらいいなとは思いますけど。
青木 : でもリリースをした人が発言するのってすごく意味のあることだからさ。何もしていない奴の言葉は伝わりにくいよ
hydrantが感じる恐さとは
yawn of sleepy : この前、unkieのコピーバンド・オーディションに参加させてもらった時、若い子のエネルギーってすごいなと思ったんですよね。5歳ぐらい世代が隔たると、温度とか形が違ったりするじゃないですか。だから、僕たちが無邪気にやっていることもブチ切れられてるんじゃないかと思いつつ、恐いなと思って。
青木 : 音楽っていうステージに上がったら、年齢は関係ないよ。
yawn of sleepy : でも世代間の距離ってありません? 形の違いというか。僕はレッド・ツェッペリンが好きっていう人がすごく苦手だったんですよ。なんでかっていうと、音とか技術に質を求めて行くと人は恐くなると思ったから。
TAKUTO : 僕じゃん!
(一同笑)
青木 : 溝をつくってどうする(笑)。僕も本当にツェッペリンが苦手だったの。だから、どうして嫌いなのかを調べるためにボックス・セットを買ったんだよ。未だにそうなんだけど、なぜ嫌いなんだろうって調べるの。そこから発見することもあるし面白いよ。でも、ここまで世代にこだわっているのも珍しいよね。それは個性だからいいんだけどさ。
yawn of sleepy : 世代間の距離って気になりませんか?
TAKUTO : 色んな螺旋があって、その時代にみんな同じところに来ているけど、全然違う螺旋なんですよね。同い年でも、何だこいつみたいな感性の人はいるからね。やっぱりステージ立ったらみんなタメだと思っているし。10代のヤツにびっくりさせられることもあるし。
yawn of sleepy : わかった。何が恐いかって。今の人たちって、小さい頃からYouTubeとかがあるじゃないですか。自分と違う効率のいい形で、彼らは育ってきてるわけですよ。テープのMTRで苦労したことのない世代の人たちがこれから出てきて、僕らの知らない何かで僕らを上回っていくと思うと恐いんですよ。
青木 : 長い歴史から見たら俺たちのいる時代なんてちっぽけなもんなんだから、そんなおもしろいこと言わないでさ(笑)。
TAKUTO : 恐い恐いって言葉、よく使いますよね。
yawn of sleepy : みなさん恐いですもん(笑)。
sleepy it : 多分、何も知らずにいきなり飛び込んで、すごい人たちがいることを分かり出したからだと思うんです 。
yawn of sleepy : そう。アルバム制作をするにあたって、青木さんにガツンとビビらされたんです。それまでは、「この曲はグラミー取ったでしょ! 」とか言いながら4人で生きてきたんですけど、青木さんから音源が戻ってきたら衝撃で。
青木 : じゃあ、俺がぶち破ったってことだ! 俺だってそういう出会いを求めてますよ。今までもこれからもさ。君たちはこの先、どんどんおもしろい存在になっていくんだろうね。
TAKUTO : 彼らの言うことは分かりますよ。青木さんの音を聞かされたら、納得せざるを得ないものがあるんですよね。自分もちゃんとやらないといけないなって恐さがある。
青木 : それは僕も一緒ですよ。
——尊敬しつつも、競い合うような意味での恐さなんですね。
青木 : ずっとそういう人が欲しかったんですよ。でも、まさかギタリストとしてのフィールドで出会うと思わなかったですね。アートだったり、別の世界ではあったんですけど、まさかギターで会うとは。実は、5、6年前にDTMに興味が移行して、ギターを辞めようと思っていたんです。その時、unkieの結成話が舞い込んできて、もうちょっと続けようってなったんですけど、辞めていたらこの出会いすらなかったんだなって。
森大地(kilk records レーベル・オーナー) : hydrantは、邦楽のシーンで全然やってこなかったから、ジャズのシーンに飛び込むくらい未知の領域なんだと思うんですよ。それで恐いんだと思います。
yawn of sleepy : でも、同世代で恐いなと思う人たちとやっても、負けないよって気持ちはあります。違うことやっている自信もあるし。自信がないわけではないんです。ただ、ちょっと恐いってだけ(笑)。
青木 : でも、飛び込む気持ちがあるんだったらいいんじゃない?
TAKUTO : まだまだ片鱗だと思うんですけど、今日は話せて嬉しかったですね。あと、この3バンドで3マン・ライヴやりたいですね。
——それはぜひ拝見したいです! では最後に、今後の抱負についてそれぞれお伺いできますか。
TAKUTO : about tessとしてもそうなんですけど、ギタリストとして演奏の純度を上げて行きたいですね。作品もそうですし、あらゆる純度をあげていきたいです。ライヴをやっても、作品を出しても、評価してくれるのはお客さんであったり、イベンターの人だったりするので、そういう人たちに向けても届くように、とにかく磨き続けたいですね。
青木 : 僕は、TAKUTOさんとの出会いがすごく大きいんです。コンポーザーである以前に自分がギタリストであることに気づかせてくれたんです。彼は高い演奏技術を持っていながら、毎日のギター練習を欠かさないんですよ。そのストイックな姿勢は僕も見習わないとって思います。それと同時に作品を生み出す側として、僕らを取り巻く環境を観察しつつ、進んでいきたいなと思います。自分のポジションを常に把握してやっていきたいですね
yawn of sleepy : 僕はよく才能の毛布にくるまるって言っているんですけど、外部は関係なしに、こんなにすごい作品が出来たぜって部分を大切にしていきたいですね。ライヴのよさももちろんですけど、そこも忘れないようにしたいです。いっぱい結果を出している人がいるので、ここから頑張って行きたいです!
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PROFILE
hydrant house purport rife on sleepy
2006年結成。sleepy it(gt、key、machine)、金子祐二(b、key、gt)、金子泰介(dr、key、machine)、yawn of sleepy(vo、gt、key、machine)の男性4人からなるバンド。ポスト・ロック、シューゲイザー、プログレ、サイケ、クラウト・ロック、ヒップ・ホップやアンビエントなどをミックスさせたようなサウンドが特徴。音源製作によって探求・啓発を続ける事を基本コンセプトとし、現在は「音楽によってぼくらはもっとクールでいるべきだ」というバーニング・スピアのライナー・ノーツをテーマに掲げている。過去には、配信限定で莫大な数の作品をリリース。ライヴにも定評があり、現在も都内のライヴ・ハウスを中心に活動中。2008年には、5都市12箇所17回にもおよぶカナダ・ツアーを敢行し、限定500枚のCDを完売させる。
hydrant house purport rife on sleepy official HP
unkie
TOKIE (Ba)、青木 裕 (Gt)、城戸 紘志 (Dr)の3人で2006年1月、結成。当初は雑誌主催イベント出演のための一夜限りのセッション・バンドであったが、そのライヴが評判となり、パーマネントな活動をスタートする。2007年7月、1stアルバム『the Price of Fame』をリリース。以降、ライヴを重ねていく中で、インスト・バンドの既成概念を払拭しながらより先鋭的なサウンドを展開。2008年7月、スティーヴ・アルビニをエンジニアに迎えてシカゴ・レコーディング。10月に新作『too many secrets』としてリリース。2009年9月、配信限定リリース第1弾としてシングル「Save It」をリリース。ベース、ギターやドラム、それぞれ強力な個性を持ち合わせる三人がぶつかり合い、融合してインストゥルメンタル・ロックの新たなスタンダードを構築する。
about tess
TAKUTO(G)、KAZUYA(G)、KANZ(Ba)、MIYA-KEN(Ba)、TETSURO(Ds)、DKO(Ds)のツイン・ドラム+ツイン・ベース+ツイン・ギターという特異な6人編成バンド。延々繰り返えされるリフと重なり合うリズム、即興と構築を並列に置き、肉体の限界から精神の暴走までを体現するライヴは「観る」「聴く」というよりは「体感する」もの。
about tess official HP
Virgin Babylon Records
年末は、Kilk records session 3daysで締めくくる!
Kilk records 3 day event"skim kilk sounds"
【day1】
üka & Ferri release party
2011年12月26日(月)@新代田FEVER
open : 18:00 / start : 18:30
Live : üka / cokiyu / Ferri / nemlino / us
【day2】
hydrant house purport rife on sleepy release party
2011年12月27日(火)@新代田FEVER
open : 18:00 / start : 18:30
Live : hydrant house purport rife on sleepy / bronbaba / Limited Express (has gone?) / Fragment feat. DOTAMA
【day3】
special party
2011年12月29日(木)@渋谷WOMB
open : 15:00 / start : 15:30
Live : NATSUMEN / LOSTAGE / unkie / Aureole / on button down / nhhmbase / 虚弱。
【料金】
12/26一日券 2,200円
12/27一日券 2,200円
12/29一日券 3,500円
12/26、12/27二日券 4,000円
12/26、12/29二日券 5,200円
12/27、12/29二日券 5,200円
三日通し券 6,500円
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