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1900日以上「毎日すき家に通い続ける」男性に訪れた最大のピンチ。閉店期間中にも、なんとか記録を継続できたワケ

すき家、全店を一時閉店。このニュースを見て筆者の脳裏にまず浮かんだのは「マナリス氏は大丈夫か!?」ということだった。 マナリス氏とは、2019年から毎日欠かさず「すき家」に通っている男性だ。筆者は2024年末に同氏を取材し、その時点で連続記録は1800日を超えていた。 取材後も、マナリス氏のSNSには連日すき家を食べた様子が投稿され続けており、記録はさらに更新されていた。しかし、全店閉店となってはその記録がどうやってもストップしてしまうではないかーーいてもたってもいられず、マナリス氏に連絡を取ってみた。
マナリス氏

マナリス氏

第一報を聞いた時は「終わった」と思った

​2025年1月、すき家鳥取南吉方店で、味噌汁にネズミの死骸が混入していたことが判明。​3月28日には昭島駅南店で、商品にゴキブリの一部が混入していたことも明らかになった。 これを受けすき家は、全店舗(一部を除く)を3月31日午前9時から4月4日午前9時まで一時閉店し、全店で害虫対策を実施すると発表した。 「最初にこのニュースを知った時は、『終わった』と思いましたよ。毎日の継続が途切れそうなピンチは、今までいくつもありましたけど、開いてないなら当然行けませんからね」(マナリス氏、以下同じ) さらに、この第一報が報じられたタイミングは、マナリス氏の人生においても、一大事を迎える直前だった。 「実は、少し前に結婚したんです。それで、妻のご両親に挨拶に行く時にニュースを知りました。順番がおかしいんですが、交際0日婚だったので。僕の今後の人生がどうなるか揺れているときで、そこにすき家の件も来たからめちゃくちゃ混乱しましたよ」

4/4までどう過ごしたのか?

すき家

まさに未曽有の事態であった

結婚の挨拶はなんとか無事に済ませたマナリス氏だったが、すき家閉店は目前に迫っている。希望の光となったのは一時閉店するのが、「ショッピングモール内など一部の店舗を除く全店」であったことだ。 「ただ、僕の生活圏から一番最寄りになるすき家は、片道で30〜40分かかり……。仕事が忙しい時など、どうやっても厳しいと思っていました」 窮地を救ったのは、“連続すき家記録”を見届けてきた、SNSのフォロワーの人々だった。 「一時閉店がスタートする今日(3月31日)になって、DMが数十件来たんです。『この店舗、開いてますよ!』と。実は、ショッピングモール以外でも駅構内の店舗などが営業を続けているようでした。おかげで、さっきも駅に併設された店舗で食べてきました」
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すき家に対して思うことは…
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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