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元セクシー女優が暴露する「ビデオ撮影の裏側」。女優が“許されるワガママ”とNG行動

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半で引退を決意し、ライターへ転向。現在は鳥越アズーリFM「たかなし亜妖のモザイクストリート」で冠番組を持つなど、メディア出演も積極的に行っている。

元女優だから知っている「ビデオ撮影の裏側」

たかなし亜妖

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

「セクシー女優はお姫様扱いをしてもらえる」「現場のみんながチヤホヤしてくれる」というメリットを並べ、求人を強化するプロダクションやスカウトマンがいる。“女優はお姫様”なんてウワサは一般ユーザーもよく知っているようで、「大金をもらえてヨイショされるなんて、いいご身分だな!」と思う人さえいるだろう。  しかし、実際はワガママ放題ではないのが現実である。現場スタッフは演者に優しいけれど、すべてのお願いをきいてもらえるとは限らないのだ。今回はセクシー女優の“ワガママ”と仕事をするうえで欠かせない“要望”がどこまで通じるのかを解説しよう。

共演NGの要望がほぼ確実に通る!

 先に結論を言っておくと、ぶっちゃけ7割くらいは融通が利く。ただし残りの3割は難しいことが多く、女優側も妥協しなければならないので、完全なる“お姫様扱い”の印象とは程遠いかもしれない。  演者に気持ちよく仕事をしてもらわなければ良い作品が作れず、現場が難航するため、メーカーは共演者やスケジュールに関してかなり柔軟に対応する。  例えば、「セクシー女優Aさんは業界仲間のB子ちゃんに対し苦手意識を抱いており、絡みたくない男優のC男さんもいる」といった場合。やりづらい相手と共演させてもまるでいいことは起きないので、メーカーはAさんの作品に、該当する2人を絶対キャスティングしない。つまり、これが共演NGというヤツだ。  女優が「この人は嫌」と言えば、理由がどうであれ要望が確実に通る。生理的に無理、喧嘩したからあの子キライなど、人間関係においてはどんなワガママでも取り合ってもらえるので、ダメな相手と顔を合わせずに済むのは女優にとっていいことかもしれない。だからといって何でもかんでも突っぱねるとメーカーを困らせるので、限度はあるのだが。

スケジュールも女優の要望が優先的に

 またスケジュールも非常に重要で、撮影日や終了時間も可能な限り演者に合わせていく。特に子どものお迎え、門限、住居が遠方など事情は人それぞれなので、ケツ(上がり時間や締め切りのこと)が決まっている演者の始まり・終わりの時間は早めに設定される。  相当現場が押さない限りは既定の時間通りに帰し、どうにもならないくらい段取りが狂っていると、その場で変更を加えたり、最悪の場合は追撮(追加撮影の略)で対応を行うのだ。  共演者やスケジュールは撮影をするうえで欠かせない“基本のキ”であるため、演者の融通が効きやすい部分である。
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食事も女優の好きなものが食べられる環境に
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya

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