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エアコンを1年中、清潔に保つ方法…「クリーニング」のベストな時期や回数をプロが解説

 久しぶりに使用したエアコンが、カビ臭かったというイヤな体験をしたことはないだろうか。エアコンのトラブルを未然に防ぐために、正しいクリーニングの仕方や、日頃からできるメンテナンス方法を、エアコンクリーニングを手掛ける「ダッククリーンサービス」の石川綾代表に聞いた。

お掃除機能付きエアコンも内部はカビだらけ!?

ダッククリーンサービス

「ダッククリーンサービス」の石川綾代表

 軽微な異変を感じてもついそのまま使い続けてしまうことが多いエアコン。しかし、石川氏は「エアコンのクリーニングを行わないと、さまざまなトラブルが起きかねません」と警鐘を鳴らす。 「エアコンの内部には、雑菌や埃、カビ、花粉、ダニなどが溜まっており、悪臭がしたり、室内の空気を汚染したりします。いちばん怖いのは健康被害で、目や鼻のかゆみ、咳といった症状が出るだけではなく、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の悪化などにも影響を及ぼすことがあります。  また、エアコン内部が汚れていると本来の性能が発揮できず、冷暖房能力が低下したり、余計な電気代がかかったりします。内部の汚れは故障の原因にもなるので、使用頻度にもよりますが、最低でも年1回はクリーニングをするのがオススメです」  我が家は、“お掃除機能付きエアコン”だから大丈夫と安心するのは早計だ。というのも、お掃除機能付きエアコンが掃除を行ってくれるのは、フィルターなどの一部だけ。エアコン内部全体の掃除を行ってくれるわけではなく、石川氏によると「お掃除機能付きエアコンのほうが、むしろ内部にカビが発生していることが多い」という。

エアコンクリーニングを行うベストな時期は?

 定期的なエアコンクリーニングを行っているという人も本格稼働する夏前に、慌てて専門業者にお願いしているケースが多いのではないだろうか。 「5月や6月はエアコンクリーニングの繁忙期ですが、私たちがクリーニングを推奨しているのは、冷房を使い終わる10月です。  そもそも、エアコンの内部にカビが発生する原因は、夏場に使用したエアコンの内部が結露した状態で放置してしまうから。10月に内部をキレイにしておけば、カビが発生するのを未然に防ぐことができるので、来年の夏まで快適に使用できます」  ただし、揚げ物をよく作るという家庭、ペットを飼育している家庭などは、エアコンの内部が汚れやすいので要注意。石川氏は「家計に余裕があるなら」と前置きした上で、「10月だけではなく、5月か6月にもエアコンクリーニングを実施したほうがいい」と補足した。
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自分でクリーニングを行うのは避けるべき
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