54歳、シングルマザーとして歩んだ現役セクシー女優の軌跡。子どもは「ずっと前から知ってたよ」
1989年にデビューし、2024年にはデビュー35周年を迎えたレジェンドセクシー女優の加山なつこさん(54歳)。その間に結婚・出産・離婚を経験し、シングルマザーとして我が子を育てあげた。なんと、昨年は孫が誕生し、ついに念願の“おばあちゃん”になったそうだ。
現在は女優業だけでなく、熟女キャバクラのママとして多忙な日々を過ごす。そんな彼女の話から、セクシー女優であり一人の母親でもある女性の“生き方”が見えてくるかもしれない。
――昨年、デビュー35周年を迎えられましたね。おめでとうございます。
「ありがとうございます! お陰様で去年は写真集や2025年のカレンダーも発売されたり、充実した1年になりました」
――もともと、どういった経緯でセクシー女優になったのでしょうか?
「いわゆるスカウトです。声を掛けられたのは、農業高校を卒業して花屋さんでアルバイトをしていた頃でした。『これから私の未来はどうなっていくんだろう?』と、漠然と考えていた時期だったんです。
私はそれまで、良くも悪くも普通の人生を歩んできていて、“波乱万丈な人生”に憧れていたんですよ。生き別れの家族を探す番組に出るみたいな(笑)。とにかく人と違うことがしたいっていう気持ちだけは強かったんです」
――裸になる仕事、という部分に抵抗は感じませんでしたか?
「詳しいことはわからないまま、とんとん拍子に話が進んだというのが正直なところです。でも、最初からグラビアの仕事にはけっこう興味ありましたね」
――企画単体女優として、瞬く間に売れっ子になりましたよね。
「事務所は売れるとはあんまり思ってなかったみたいですよ。ムチムチ系って当時はB級扱いだったので、マネージャーもたぶんあんまりやる気なかった感じで。でも、発売してみたら売れちゃったという(笑)」
――そんな中、デビューから1年半くらいで表舞台から去っていますよね。
「あの頃はメーカー数も少なかったし、ひと通り撮影したら終わりという時代だったんですよ。要は1年半で出演し尽くしちゃったってことです。その後はステージで踊る方に主戦場を移したのですが、付き合っていた相手との子どもができたので、特に引退発表などをすることもなく、業界からフェードアウトするかたちとなりました」
――当時、そうやって消えていく女優さんは珍しくなかったのでしょうか。
「だと思いますよ。そういう時代でした。結婚相手も仕事を辞めて欲しいと言っていたし、私も女優をしていた過去を隠しながら主婦として生きていくつもりでいたんです。でも結局、子どもが1歳くらいの時に離婚しちゃったんですよね」

加山なつこさん(54歳)
高校卒業後、“波乱万丈な人生”に憧れていた

妊娠と同時に業界からフェードアウト
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