都内に現れる、中国系「緑ナンバーのタクシー」の正体は?国交省も知らなかったグレーな実態
日本が観光大国となりつつあるなか、SPA!でもたびたび報じてきたのが違法タクシー「白タク」の問題だ。だが、最近では新たな潮流が生まれている。いわゆる緑ナンバーの名義貸しだ。実態に迫った!
インバウンドが隆盛するなか、白タクの存在はもはや風物詩となりつつある。今年の春節期間中も有名観光地で集中取り締まりが行われ、ドライバーが摘発されたという報道がいくつも駆け巡った。
しかし、今年はさらなる異変が起きていた。都内のタクシー運転手はこう述べる。
「銀座や新宿なんかは最近、緑ナンバーを付けたアルファードやハイエースのハイヤーが多くなったね。ドライバーはほとんど中国人。なかにはVOXYやフリードのようなハイヤーに向かない大衆ミニバンにも緑ナンバーが付いてることもあって、見るたびに不思議に思ってたんだよ」
さらに別のタクシー運転手もこう証言する。
「羽田空港によく行くんですが、最近、他県の緑ナンバーのハイヤーが増えたよね。今まであまりなかったね」
緑ナンバーは、道路運送法で定める「事業用自動車」に交付され、営業ナンバーとも呼ばれる。運賃を徴収して人や物を運ぶ場合、必要になる。
違法行為である白タクが減り、正規に営業するハイヤーが増えたということであれば、喜ばしい事態だろう。だが、決してそうではないようだ。在日中国人事情に詳しいライターの山重慶子氏は言う。
「実はコロナ禍が明けた頃から、中国系のハイヤー会社が増え、緑ナンバーの名義貸しが横行するようになった。というのも緑ナンバーを付けていれば摘発リスクはゼロ。警察は白ナンバーしか見てないのでスルーしますからね」
名義貸し「緑ナンバー」で摘発リスクはゼロになる!?
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春節期間中の成田空港。数多くのハイヤーやタクシーで溢れていた