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電車内で女子高生に「学生のくせに座っている」「早くどけよ」“嫌がらせ”をした相手がブツブツ言いながら退散するまで

隣の席の男性が酒を飲んで爆睡

新幹線の車内 愛知県内の大学に通っていた戸塚賢太郎さん(仮名・20代)は、地元の長野県で就職をするため、愛知県と長野県を往復する生活を送っていた。 「特急でも移動に3時間ほどかかるので、その間に小説を読もうと考えていました」  戸塚さんは就職活動がうまくいっておらず、現実逃避をしたい気持ちで読書に没頭したかったという。  次の停車駅で50代ほどのサラリーマンらしき人が、隣の席に乗ってきたそうだ。 「その男性は席に座って1分も経たないうちに、缶ビールを飲み始めました。お酒の匂いが充満して、読書をする気がどんどんなくなってしまいました」  そして、3本くらい飲んだ後あたりから、その男性は気持ちよさそうに寝てしまったという。

小説の続きはNetflixで知った

「いびきもかいていて、『こっちは明日、会社の面接とSPI試験があるのに……』と思いながら、イライラがMAXの状態でしたね。この状態では、小説の内容が頭に入ってこないので、4分の1くらいで読むのをやめました」  男性が途中駅で降りたらその後ゆっくりできると思っていたが、その願いは叶わず、約2時間半をこの状態で耐えた。 「結局、男性は長野駅の手前で降りました。指定席だったので席を移動することができなかったんです。電車内では全然くつろげませんでした」  戸塚さんが就職活動のために愛知県と長野県を往復したのは10回ほど。この日以降、電車内で読書をする気持ちが失せてしまったようだ。 「缶ビールを飲むのも、寝るのも自由なんですが、隣に座られるとさすがに気になりますよね……」  結局、小説の続きはNetflixの映画版で知ることになったという。  電車では個人のマナーが大いに問われる。だが、不快に感じても声をあげにくい空気があるのは事実だ。自分の何気ない行動が周囲の迷惑になっていないか、あらためて意識する必要があるだろう。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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