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電車内で女子高生に「学生のくせに座っている」「早くどけよ」“嫌がらせ”をした相手がブツブツ言いながら退散するまで

 移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。  今回は、他人の予想外の行動に恐怖と憤りを感じたという2人のエピソードを紹介する。

足に体重をかけてくる女性

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※写真はイメージです。以下同

「ムカつく気持ちを通り越して、恐怖を感じました」  原田裕子さん(仮名・30代)は高校時代、1時間ほどかけて電車通学をしていた。ある日の帰り道、疲れて座っていると、思いもよらない出来事に遭遇したという。 「たまたま空いていた端の席に座りました。ウトウトしていると、ある女性が私の目の前に立ったんです」 「“老人”と呼ぶには若い雰囲気だった」ことや、原田さんは部活でかなり疲れていたため、そのまま座っていたという。すると、女性が原田さんの足に体重をかけ、もたれかかってきたそうだ。 「そのときは何が起こったのか全くわからず、パニックになりました。女性の顔をチラッと見ると無表情で……」  女性が何を考えているのかわからず、恐怖で身動きがとれなくなった原田さん。最寄り駅まで、ただひたすらに“寝たふり”をしようと決めた。 「今だったらすぐにその場を離れますが、そのときは恐ろしい気持ちが大きくて、立ち上がることができませんでした」  寄りかかってきた当初は無言だった女性だが、次第に小言を言い始めたのだとか。 「座りたい」 「学生のくせに座っている」 「早くどけよ」

恐怖で「早く帰りたい」と泣きそうに…

 原田さんは、「早く家に帰りたい」と泣きそうになった。  次の駅に電車が到着すると、制服姿の学生たちが大声で笑いながら乗車してきたそうだ。その声に圧倒されたのか、原田さんに寄りかかっていた女性は黙り込んだ。 「それからしばらく経つと、『危険信号を受信したため、急停車しますのでご注意ください』とアナウンスがあり、直後に電車が急停車したんです」  その瞬間、その女性がバランスを崩して飛ばされてしまったという。 「女性は、『わあわあ』とわめいていましたが、まわりの乗客は誰も見ないようにしていましたね。そして、私に寄りかかっていた女性を見ていた学生たちが、その間にスッと私の前に立ってくれたんです。助かりました。相手の女性はブツブツと言いながら電車を降りていきました」  原田さんはその後、無事に目的地に着いた。助けてくれた学生にお礼を言って電車を降りたそうだ。
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隣の席の男性が酒を飲んで爆睡
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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