タイに移住した日本人が明かす「生活費は月5万バーツ(約23万円)」のリアル。現地でカフェ経営に失敗しても…
長引く不況や将来への不安から、海外で新たな挑戦を決意する日本人も少なくない。
YouTubeチャンネル「タイさんぽ隊ひろたん」を運営する“ひろたん”さん(31歳)。彼は20代でタイに魅了され、パタヤのラン島でカフェをオープンするも大失敗。それでも諦めず、シラチャにある日系の製造会社に現地採用で就職し、現在は駐在員として働いている。
今回は、そんなひろたんさんのタイ生活のリアルに迫る。
福岡出身のひろたんさんは、中学生の頃から芸能活動を始め、地方CMやドラマに出演した。
「高校卒業後も芝居を続けたくて、福岡の大学で学びながら、劇団にも入って舞台や芝居に没頭する日々。大学卒業後は役者を目指して上京し、事務所に所属しながら活動を続けました。ただ、役者一本では食べていけません。そこで、学生時代に起業した友人のIT系会社でアルバイトもしていました」
演技の世界は実力だけでなく、運やタイミングの要素も大きいだろう。不安定な生活が続く中で、ひろたんさんは「このまま役者一本でやっていけるのか?」という不安が募っていったという。
転機となったのは25歳のとき。初めての海外旅行でタイを訪れたことだった。
「大学では芝居とアルバイトに追われていました。周囲が次々と海外に行くのを見て、正直悔しい気持ちもありました。でも、25歳のときにアルバイトしていたIT企業で正社員となり、リモートワークが可能になったことで、海外を巡りながら働くことを決意しました」
ちょうどその頃、YouTubeやTikTokが流行するなかで、映画業界も採算が取れなくなっていると感じていた。
「このまま役者を続けても、成功するのは宝くじに当たるようなものじゃないか?と思い始めたんです。それなら自分で何か発信しようと、そこから旅系のYouTuberとしての活動を始めました。東南アジア、ヨーロッパ、中東と1ヶ月ごとに国を変えながらノマド生活を送り、気づけば30カ国を旅しました。その中でもタイが一番住みやすかったですね」
その中でもリゾート地として知られるパタヤは居心地がよく、自然と友人の輪も広がっていった。YouTubeやITの仕事を続けるうちにタイの生活に馴染み、次第に“ここで事業を始めたい”という思いが強くなっていったという。
中学時代から“子役”として活動するも「役者一本でやっていけるか?」
役者から旅系YouTuberに転身
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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