仕事

飲食店で働く人がぶっちゃける“イラっとした客の言動”「『同じのください』は困る」「お冷を人数分出しても結局余る」

「面白いことやってよ」に対しては…

飲食店 店主

田中さん

お酒を飲めば、気が大きくなることも珍しくない。一緒に飲んでいる相手は、少々失礼なことを言っても笑って済ませてくれるかもしれない。しかし、同じテンションで見ず知らずのスタッフに話しかけてはいけない。元お笑い芸人で、現在は居酒屋を営む田中さんは「どうしてもムカついてしまう」場面があるそうだ。 「『元芸人なら、なんか面白いことやってよ〜』という人です。『全裸で配膳してやろう』とも一瞬思いましたけど、まともに相手にしたくなかったのでスルーしましたね」 前出の千代田さんは鉄板焼き店の“経営者”なのだが、こんな人に遭遇したという。 「一緒に飲んでいる人に対して自慢したいのかわかりませんが、『俺はこの店のオーナーと知り合いだからな』と、なぜか僕に対して圧をかけてくる人がいましたね(笑)。お客様なので、『オーナーは俺だよ』とは言わず、『えー本当ですか!すごいですねー!』と流しましたけどね」

呼んだスタッフが来てから注文の相談を始めるのは…

お酒を飲んで油断した拍子にお店の人がモヤっとする行動をとってしまうこともあるかもしれない。それを防ぐためにも、コメントをくださった経営者の面々から、その他にあがった細かなコメントを最後にまとめておこう。 「呼んだスタッフが来てから注文の相談を始めるグループは困りますね」 「イヤホンをしていたり、携帯電話で話しながら入店されると、席案内ができず、不本意な場所に座られてしまいます」 「電子タバコが普及してから、空皿や取り皿に吸い殻を捨てる人が多くなりました」 「器が熱かったり溢れやすかったりするものは、こちらでテーブルに置かせていただきたいんですが、それをお伝えしても受け取ろうとされるお客様が結構います。そういう方は『大丈夫、大丈夫』とおっしゃいますが、空中で受け渡すのは怖すぎます」 「メニューにあるものを罰ゲームに使わないでほしいです。例えば、激辛シビレ麻婆豆腐を罰ゲームのネタにするとか。しっかり傷つきますね」 ===== なんでも「マナー」「ルール」と言われると堅苦しく感じてしまう。しかし、本来そこにあるのは思いやりのはず。思いやりの範囲を、自分や一緒に飲んでいる相手だけでなく、お店の人にまで広げることで、誰しもが気持ちよく今より楽しい飲みライフが過ごせるのではないだろうか。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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