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“年間2億円稼ぐホスト”が「ホストは自分も含めてみんな悪人」「立派な仕事ではない」と断言する理由

ホストはみんな悪人。綺麗事は言いたくない

華神疾翔(かがみやまと)さん

「『約束は守る』『ドタキャンしない』という当たり前のことは徹底していて、お酒を飲まないからこそ、会話の内容を覚えているし、粗相もしない。そういう丁寧なことの積み重ねを大事にしています」

 現在は24歳という若さながら常務取締役という役職に就き、自身の店を持つことを当面の目標としている。その一方で、「ホストはみんな悪人。立派な仕事ではないということを忘れないようにしている」と言い切る。 「当たり前のことをちゃんとできないホストはたくさんいます。実際、この仕事は自分の売り上げのためにお客様に大金を使わせるものです。『ホストのイメージを良くしたい』と言う人もいますが、自分も含めてみんな悪人だと思っています。きれいごとは言いたくないんですよね。だからこそ、女性の皆さんには不快な思いをさせたくない。自分だけでなく、一緒に働く人たちも稼げる環境であってほしいと考えています。お金とやりがいのバランスを探りながら、ホストを続けていきたいですね」  ホストという仕事に幻想を抱かせるのではなく、シビアな現実を語る疾翔さん。自分を美化することなく、覚悟を持って仕事に向き合っている証左だろう。 <取材・文/橋本 岬>
IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです
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