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「子持ち様」と「お一人様」の対立はなぜ起きるのか?

会社に巣食う問題社員によって同僚は疲弊し、職場は大混乱。時には退職者まで出し、業績を悪化させる。凶悪な野生生物さながらの「危険社員」の生態に迫った!

「子持ち様」と「お一人様」はなぜ対立する?

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写真はイメージ(以下同)

子供の急な体調不良や学校行事への参加などを理由に、欠勤や早退を余儀なくされる子育て中の女性社員が批判に晒されている。理由は、そのしわ寄せの多くが職場の同僚にいってしまうからだ。 「なんで私があなたの子供のために!」 SNS上では「子持ち様」と揶揄され、主に「おひとり様」から「傲慢で自己中心的」「権利ばかり主張するモンスター社員」などと激しい攻撃を受けるが、果たして彼女らも危険社員と言えるのか? 文筆家の御田寺圭氏が話す。 「女性総合職が増え、男性の育休取得も広がっている。社会構造の変容が同じ職場で働く者に労働負荷を与え、『子持ち様は危険社員』とみなす空気が醸成されたのではないか」 急ごしらえの感もある新しい働き方のルールも対立を助長した。 「例えば、育休を最長2年も取得できるのは日本くらい。米国では休めば自分の椅子がなくなるので、すぐに職場復帰します」

今後は分断が深まる可能性も!?

ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother