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「なに見てんだよ!」深夜の電車で出会った“女子高生”の正体にア然…「イライラが止まりませんでした」

 移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。

3夜連続で遭遇した“謎の女子高生”

地下鉄

※写真はイメージです。以下同

 島村孝さん(仮名・30代)が通勤で利用していた地下鉄は、マイナーな路線だったため、夜9時ともなると車内は空いていたという。いつもと同じ時間帯の電車に乗っていると、途中の駅で珍しい“人物”に遭遇した。 「え、こんな時間に“女子高生”?」  その沿線では、夜遅くに高校生を見ることは珍しかった。島村さんは違和感を覚えた。とはいえ、疲れていたので深く考えず、その日は過ぎたそうだ。 「翌日、また同じ時間帯の電車に乗ると、同じ“女子高生”がいました。そこで、『どんな子なんだろう……』と気になってしまったんです」  島村さんは思わず二度見してしまったという。 「えっ……この人“おじさん”じゃない?」

“女子高生”にイライラが止まらなかった

 制服、カバン、ハイソックス……パッと見は女子高生だったのだが、その顔、体、肌は、どう考えても“おじさん”だった。島村さんは、衝撃とともにその夜も帰途についた。 「さすがに、『3日連続は会わないだろう』と思いながら電車に乗っていました。すると、あの“女子高生”が、しかも今度は、私の真正面に座ったんです」  島村さんは、まじまじと観察してしまった。 「本当にこういう人がいるんだと目が離せなくなっていました。印象としては、40代くらいに見えましたね。すると、そのおじさんも私のほうへ視線を返してきたんです」  そして、「なにこっち見てんだよ!」といって、島村さんを睨んできたのだとか。 「いやいや、見られるような“女子高生コスプレ”して電車乗っているのはあなたでしょう!と、イライラが止まりませんでした」  その日を最後に、その“女子高生おじさん”を見ることはなかった。通勤電車の体験として記憶に深く刻まれた出来事であり、今でも忘れられないそうだ。 「そのときはムカつきましたが、今となっては、このように話せる思い出になっています」
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女性専用車両に乗り込んできたおじさん
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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