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ネガティブな話題を言わない会社はNG?中高年が「転職で使ってはいけない紹介会社」の特徴5選

4.成功事例・失敗事例を語れない紹介会社

これも先の話に関連するが「成功事例・失敗事例を語れない紹介会社」も、実績が十分ではないことが多い。 先の例に挙げた希望給与が安過ぎて不採用になる話について、人材紹介会社から単に「もっと高い希望給与にしましょう」とアドバイスされたらどうだろう? 常識と真逆のアドバイスは不信感しか生まない。「希望給与が安過ぎて不採用になった人がいる、だから高い希望給与にしましょう」と、事例に基づいたアドバイスがあれば安心できる。

5.選考が進んでからの動きが遅い紹介会社

人材紹介会社はどの場面でもスピード感があったほうがいいが、特に「選考が進んでからの動きが遅い紹介会社」は頼り甲斐がない。 選考が進んでからは求人企業の対応スピード次第ではないのか? と思うかもしれないが、むしろそこからが人材紹介会社の力量が問われる場面となる。 求職者が最初にサービス登録や求人応募した際のレスポンスは、人材紹介会社次第でいくらでも早くできるが、求職者にとって気持ちよかったとしても就職の成否を左右するものではない。また、選考が進むまでのプロセスは人材紹介会社によって様々で、面談やヒアリングに力を入れるところや模擬面接などをしっかりやるところもあるだろう。 しかし、「選考が進んでからの動きが遅い」のは、人材紹介会社の特性などではなく、単なる職務怠慢である。こうなる場合のほとんどの理由は、求人企業が採用で迷っているためだ。もっと言えば、「選考を進めている求職者より、もっといい求職者が現れるのを待っている」ようなケースだ。 人材紹介会社のクライアントは求人企業なので、そのニーズにも応える必要はあるが、求職者は他のルートで他社への就業が決まる場合もあるし、離職者であれば無職の期間が続いて負担が増える。求職者にとっても人材紹介会社にとっても機会損失や負担があることを求人企業に伝えて、スムーズな選考を目指せる人材紹介会社が理想となる。
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シニアは「若手と競合する人材紹介会社」を使ってはいけない
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50代以上のシニアに特化した転職支援を提供する「シニアジョブ」代表取締役。大学在学中に仲間を募り、シニアジョブの前身となる会社を設立。2014年8月、シニアジョブ設立。当初はIT会社を設立したが、シニア転職の難しさを目の当たりにし、シニアの支援をライフワークとすることを誓う。シニアの転職・キャリアプラン、シニア採用等のテーマで連載・寄稿中

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