日本最低気温-41.2℃を記録した“極寒地帯”に鉄道があった?30年前の廃線を路線バスで巡った
―[シリーズ・駅]―
今から30年前の1995年、北海道の深川駅と名寄駅を結ぶ、JR深名線が廃止された。
同路線は国鉄時代からワースト上位に入る赤字路線。JRへの分割民営化後も生き残ったのは、並行する幹線道路の整備状況が不十分だったため。道内でも屈指の豪雪地帯で除雪が追い付かないことも多かったからだ。
それでも平成の世に変わってからは除雪環境が大きく改善。これを受けて廃線となったわけだが、その代替交通機関として重宝されているのが路線バスだ。
鉄道時代の深名線のルートとほぼ並行する形で深川―名寄間の約120㎞を運行している。そこで今回は、路線廃止から30年の節目を迎える深名線をバスに乗って巡ってみた。
乗客は筆者1人の事実上の貸し切り状態
深名線時代の幌成駅の駅舎がまだ保存されていた
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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