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「机がガタガタで集中できない」学校の“古い備品”が子どものストレスに。“教員が生まれる前”から使っていることも

教育の場である学校は、子どもたちが成長し、知識と経験を積むための大切な場所です。 しかし、学校を支える備品や設備が古くなり、老朽化している現実があります。この記事では、日々の学びの現場で感じる具体的な課題を紹介し、古い備品が教育現場にどのような影響を与えているかを考察します。
学校の備品

※画像はイメージです。以下同

揺れる椅子、ぐらつく机は当たり前

多くの学校では、子どもたちが使う机や椅子が古くなって、ガタガタと揺れる状態です。中には、穴があいてしまっているものもあり、これでは子どもたちも勉強に集中できません。 机や椅子は長年にわたって使われ、何度修理しても安定性がありません。座るたびに揺れる椅子や、書くたびにぐらつく机では、集中するのが難しいのは当たり前です。 私が現職の頃、子どもたちの下校後に教室環境を確認していましたが、やはり机や椅子のぐらつきは気になっていました。子どもたちからも訴えがあったため、用務員さんに何度も修理をお願いしていました。 修理直後はちゃんと使えるのですが、教室の床自体が歪んでいるため、席替えをして別の場所に移動すると、またぐらついてしまいます。用務員さんに何度修理をお願いしたことか…

劣化した備品を使い続けるストレス

さらに、教員用の机や椅子も同様にボロボロで、教員が快適に授業や採点などの仕事を進めることが難しい状況です。椅子のねじは定期的に外れて背もたれがグラグラしますし、座面のカバーがはがれて中のクッション部分がむき出しの状態です。 これを何年間も使わなければなりません。劣化した備品を使い続けるのは、やはりストレスが大きかったです。 廊下の壁がはがれていることもあり、見た目の悪さだけでなく、安全面でも問題があります。 子どもたちが移動する際に触れることで怪我の心配もあるため、気付いたら養生テープを貼って応急処置をし、すぐに用務員さんに修理をお願いしていました。 プールサイドの床も結構汚れていて、裸足で歩くのが嫌でした。子どもたちも同じことを感じていたと思います。
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FAXがまだ重宝されている現実
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勤続10年の元小学校教員で、現在は民間企業人事部に勤める。会社員・副業ブロガー・Webライターの三刀流で働きながら、教員の転職・副業・働き方改革について発信中。「がんばる先生を幸せにする」のがモットー。X(旧Twitter):@teach_happiness
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