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「109のアパレル店員時代、母子の霊をお祓いして…」話題の“ギャル霊媒師”が明かす半生

「マルキューの江原さん」として有名占い師に

──正体を隠していたはずが、“ギャル霊媒師”として知れ渡ったそうで。 飯塚:あの頃の109は4階の非常階段に幽霊がよく出るといわれていて、引き寄せられるように、私が勤める店がまさにその真横で……。  ある日の営業中、地震でもないのに突然、飾ってあったディスプレイがバタバタと落ちてきて、お客さんは全員逃げ出すわ、店のスタッフはパニックになるわで大騒ぎになったんです。  ただ、私には洋服のラックの裏に、母子の霊が見えちゃってた。みんな逃げ出して人目もなかったので、「今だ!」と手刀を斬ってお祓いしました。  ところが、遠目から副店長がその様子を見ていて、「え!? 今、何してたの?」ってツッコまれて。霊媒師だと明かしたら、今度は他の店員が「ギャーッ!」と驚いてしまったんです。 ──騒動はそれで収まったんですか? 飯塚:それが109の店員の間で、怖いくらいよく当たる占い師がいると噂になって……。当時、テレビ番組『オーラの泉』の江原啓之さんが大人気で、“マルキューの江原さん”とあだ名を付けられました。  お昼休みをとるスタッフルームでは、「今日、マルキューの江原さんが来る」と、占ってほしい店員が私を待っていたり、業務で各店舗の売り上げを聞きに行っても「私の運気、どうですか?」「彼氏とケンカしちゃって。どうすればいいですか?」と逆に聞き返されたり。  憧れの109で働いているのに、服を売ってるんだか、占いをしているんだかわからない日々でした(苦笑)

老舗占い店で頭角を現しテレビ出演するも……

エッジ1119──その後、老舗の人気店「占いの館・渋谷本店」で占い師として頭角を現したそうですが。 飯塚:渋谷中に私の噂が広まったらしく、スカウトされたんです。  ありがたいことにすぐにお客さんがついて、「ギャル霊媒師」の肩書と霊媒師家系の3代目という出自が後押しになったのか、新春特番の『さんまのまんま』(フジテレビ系)など、多くのテレビに出演しました。  でも、2年ほどたつと「霊」や「オーラ」という言葉がNGになり、用意された衣装を着て、台本通りにやらなくてはいけないように……。  でも、それは私じゃない。以降は、出演オファーをすべて断りました。非科学的なオカルトに賛同するような演出は、コンプライアンス的にダメだったようです。
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霊媒師なのに「霊視はNG」
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