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「あなたの電話番号が犯罪に使われています」ニセ警察らに、4200万円ダマし取られた人が明かす驚愕手口

妻は精神的に不安定に、夫婦の日常をも奪われた

本当にあった[怖い詐欺]手口

日常を取り戻すため詐欺師とのやり取りをすべて消去した滝沢夫妻。だが、“出張”時の夫婦のやり取りを見ると、大阪滞在を偽装するために詐欺師が夫人のために用意した梅田駅周辺の写真が夫人から滝沢さんに送信されていた。

詐欺師が奥さんに送った最後のメッセージは「逮捕されたいのか?」だった。定時連絡を怠った奥さんへの脅しだ。 「妻が精神的に不安定になったので、スマホからカード、口座まですべてつくり替えました。早くお金をつくりたいのか家のものをフリマアプリで売るので、モノがどんどん減っていく……」 詐欺師は大金だけでなく、夫婦の日常をも奪ったのだ。

怖~い詐欺事件簿6選

本当にあった[怖い詐欺]手口

※画像はイメージです

今回のケースの他にも様々な詐欺のケースが存在する。ここではあっと驚くような手口を6つ紹介しよう。

「新紙幣と交換します」詐欺(’24年3月)

7月3日の新紙幣発行に伴い、金融機関の職員を名乗って「交換する」とそそのかす詐欺が続発。3月以降、少なくとも4人が1500万円取られた。

SNS型投資詐欺で男性2.4億円失う(’24年3月)

昨年11月に若い女性からSNSでメッセージをもらった神奈川県の70代男性が「暗号資産で稼げる」とそそのかされ、県内最大2.4億円の被害に。

「黒柳徹子」名乗り生前贈与を打診(’24年7月)

70代男性が黒柳徹子を名乗る人物から「生前贈与して引退する」「贈与を受け取るために現金の振り込みを」と言われ、236万円を騙し取られた。

日銀総裁名乗るSNS型詐欺(’24年7月)

沖縄県の60代女性がSNS上で「日銀・黒田総裁」を名乗る人間から「原油先物で200%の利益が出る」とそそのかされ1100万円を詐取された。

総務省職員騙る劇場型詐欺(’24年7月)

秋田県の70代女性が、総務省職員を名乗る男から「あなたの電話から迷惑メールが送信されている」と連絡を受け、650万円詐取される被害に。

「暴力団の家にあなたの通帳が」(’24年7月)

静岡県の80代男性が警察官を名乗る男から「暴力団の家から通帳が見つかった。潔白の証明のためにお金が必要」と言われ、2300万円取られた。 取材・文/週刊SPA!編集部 図版/ウエイド
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