「小池都政を採点するなら30点」と井川意高氏。「余計な愚策は本当にやめてほしい」

 2期8年、都政の頂に君臨した女帝・小池百合子。3期目の座を懸けて挑む今回の都知事選を、有権者はどう捉えるべきなのか――。SPA!では、4人の有識者に「8年の小池都政」の“採点”を依頼した。  本記事では、大王製紙元会長・井川意高氏による通信簿の結果をお届けする。

コロナ騒動に太陽光パネル……自己承認欲求で愚策を連発

小池百合子[女帝8年]の通信簿

大王製紙元会長・井川意高氏。「3密に自粛要請、科学的根拠もなく負担強いる手法はクールビズと同一」

 小池さんは’16年の都知事選で初当選した際に7つのゼロという公約を掲げたけれど、何も成し遂げていない。満員電車ゼロってどうなったんだと。  すべて実現していないものだから、私は“8つ目のゼロ”なんて言っています。  コロナ対応もひどかった。注目を浴びようと、「ステイホーム」だとか言って根拠も示さずに飲食店などに自粛を強制した。それで、五輪が1年延期で開催が決まったら口をつぐむようになった。  もともと、小池さんって自分が目立てれば、理屈や主義主張は関係ないんですよね。環境大臣の時も、「クールビズ」だとか、「冷房の設定温度を28℃にしろ」だとか言い出して。  おかげで、夏場の新幹線なんかは暑くて仕方ない。最近になり、当時の担当課長が「科学的根拠はなかった」って告白しましたよね。