20代会社員が考える「自分の会社に失望する瞬間」…若手が定着しない職場の“致命的な問題点”
泉澤恵一朗と申します。20代専門の人材紹介サービス会社を経営するかたわら、若い世代の仕事観に関する情報を発信しています。
あなたの会社に入社したばかりの若手社員が、期待とは裏腹に失望の表情を浮かべる日が来るかもしれません。
それは、彼らが抱いていた理想と現実のギャップ、成長への期待と現場の日常の違いが、心の中で小さな不安の種を生み出すからです。こうした若者は今、急激に増加しています。
今回は若手社員が会社に失望してしまう瞬間と、そこからどう前に進むかをわかりやすく解説します。
マネージャーのポジションになると、チーム全体の売り上げを管理するようになるため、次のような会話が生まれることはよくあることだと思います。
「目標達成してるのに、チームの為にあと〇〇円売上作ってこい!!!」
しかし、このようなコミュニケーションをとってしまうと、部下は目標を達成したにもかかわらず、その達成感が否定されたように感じて、モチベーションが下がります。さらに無理を強いると、心身が疲弊し、ストレスが溜まり、いわゆる燃え尽き症候群を引き起こすリスクが高まります。
大手企業にいた当時の私もそうでした。月末になってからチーム売上を達成者がカバーするように、メンバーの前で怒号が飛ぶ日々。
「お前はいつもないところから売上を作ってきただろう! 今月もあと一件決めてくれ!」
上司の指示はいつも無茶ぶりで、思考停止で「売上、売上」と叫ぶばかりでした。目標を達成することの重要性やその背後にある会社の戦略が見えないので、正直失望していました。
セールス部門のモチベーションは会社の売上と成長に直結します。私が今の会社を立ち上げたときから、このセールスのモチベーションをどのように維持するかという課題は最重要事項として、常に考え続けてきたことです。
実際に私の会社でマネージャー層がチームの売上を最大化するためのコミュニケーションで特に意識しているポイントをいくつか紹介したいと思います。
まず、マネージャーが責任を負うのはチームの売上ですが、そもそもチームの売上目標は会社全体の売上のどの部分に寄与しているのかをチームメンバーに把握してもらう必要があります。
そのためには毎月のノルマを達成した先に、年間売上がどの程度成長するのか、それが来年度以降のどの事業への投資に回るのかを説明しておくことをおすすめします。目標達成をすることで、適切な評価や報酬や事業成長が見え、メンバーのモチベーションが高まるからです。
上司、先輩は知らない「若手社員が会社に失望する瞬間」
モチベーションの維持は会社の最重要課題

20代専門転職アドバイザー、株式会社デザイナー代表取締役CEO。1995年、大阪生まれ。キャリアアドバイザー兼ヘッドハンターとして過去2000人ほど、就活・転職相談に従事している。特に20代のキャリア支援には定評があり、26歳という若さで2022年には西日本ベンチャー100に選出される
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
この記者は、他にもこんな記事を書いています