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日本の“ヤンキー”スタイル、海外で高評価のナゾ。見た目は“悪”でも「目立ちたい」パワーが追い風に

 こんにちは。伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』3代目編集長をやっていた倉科典仁と申します。ティーンズロードは1989年に創刊され、90年代には社会現象に。現在は廃刊となっておりますが、そんな本誌に10年以上携わっていました。

北九州の“成人式ヤンキーファッション”が世界の舞台で大絶賛

成人の日

※写真はイメージです。以下同

 先日、ニュース番組を見ていると、世界4大コレクションのひとつである「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」で北九州ならではの“成人式ヤンキーファッション”がランウェイで披露され、大絶賛を浴びたそうです。  私はヤンキー文化をティーンズロード時代から現在まで取材を続けていますが、彼らのアートフルな発想(特に旧車)には衝撃を受けることも多いです。アメリカやヨーロッパ、東南アジアなどでは、日本のヤンキー文化に憧れを抱き、リスペクトしている方々もいることを知っていました。  ただ、北九州はもちろん、毎年成人式になると、紋付袴をベースにギラギラのカスタムを施したド派手な衣装に身を包んだヤンキーたちが、成人式の最中に大声を出したり、大暴れしたり、格好のニュースのネタになっていました……。    正直、他の新成人たちや近隣住民にとっては「厄介な存在」と言っても過言ではないと思いますが、目線を変えてみたら「ジャパニーズ・ヤンキー・スタイル」として海外からは評価されていることも事実なのです。

日本ならではの「ジャパニーズ・ヤンキー・スタイル」

成人の日 ちょっと面白い(!?)のは、今までは厄介な存在だったヤンキーたちが、ファッションの世界で“良い意味”で日の目を浴びた際、北九州市の武内和久市長も「北九州ならではのコンテンツとして活用していきたい」と語ったことです。  当然、成人式で大暴れすることを容認しているわけではなく、あくまでファッションやアートの観点で発信していくという意味でしょう。  そもそもヤンキー文化がなければ、今回のような世界が注目するニュースも生まれなかったのです。私も暴走行為などの犯罪を認めているわけではないのですが、前述のとおり、少なくとも彼らのアートフルなセンスや発想には驚かされることが多く、海外から評価される「ジャパンメイド」「ジャパニーズ・ヤンキー・スタイル」として認めざるを得ないと思っています。
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旧車のペイントもアート作品として海外から高評価
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伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。

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仏恥義理 旧車★天国

令和の「バリバリ!」族車マガジン! 全国の有名旧車會、超絶カスタム写真を詰め込んだヤンキー魂あふれる一冊!YouTubeチャンネル「ナックルズTV」で動画配信をしている旧車イベントやチーム、その他全国の有名バイクなど数百台をまとめた豪華カタログ本

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