ツッコミ担当中谷、ボケ担当阪本からなる吉本興業所属のコンビである。常に挙動不審な阪本君のボケに中谷君の絶叫ツッコミが冴える。漫才からコントに入るのを主にしたネタを得意とする。 　言い方は悪いが、2人とも男前ではないが、なぜか大人気で、追い風に乗りなんと『Perfect!!』という水着写真集を発売。これまたなぜか大人気。これも期待を裏切らない面白さからくる人気だと思う。今最もインパクトのあるコンビなのだ。 　今回の準決勝は「マユリカ」にとって正念場だった。出番順は最後の大トリを務め、一つ前の出番が「カベポスター」、その前が「さや香」という大阪時代に同じ舞台でしのぎを削った昨年のファイナリストが続くのだ。 　直前2組はまさに横綱相撲といった漫才を決め、誰の目にも決勝進出だと思える出来だった。少しでも見劣りしてしまうと決勝の目は潰えてしまう。そんな中「マユリカ」は2組にがっぷり四つで組み合い、見劣りしない漫才を披露。初めての決勝を決めた。 　2023年からは大阪「よしもと漫才劇場」を離れ、東京に進出。慣れない舞台に初めてのお客さんも多かったことだろう。その鍛錬が今年の結果に現れたのだろう。この勢いのまま、てっぺんまで駆け抜けろ！！ 　今年のM-1は改革のM-1である。決勝の日程だけではない。敗者復活戦が変わる。そこに芸人審査員が現れる。そして、決勝審査員も変わる。その翌日も……。明日は、改革だらけのM-1グランプリの敗者復活戦&決勝展望を考察いたします！　絶対読んでね！！
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』