「ガソリン280円」の予測も…くらしが破綻する“最悪シナリオ”の現実味
1973年10月、第4次中東戦争をきっかけに起きたオイルショックは、社会を大混乱に陥れた。あれから50年、危機は再び起きるのか――。
パレスチナのイスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルへの攻撃を開始して以来、両者による大規模な衝突が続いている。
イスラエル軍がガザへの地上侵攻を開始し、被害は拡大。情勢の先行きは不透明だが、国際政治学者の舛添要一氏は、長期化する可能性が高いと指摘する。
「イスラエルはハマスを壊滅するまでやめないでしょう。もし攻撃の手を緩めたら、ネタニヤフ政権が倒れかねませんからね。
一方のハマスは人質の交換を要求していますが、イスラエルは応じていない。戦車を保有するイスラエルが有利ですが、ハマスは地下トンネルを張り巡らせゲリラ的な抵抗をするので、簡単には終わらないでしょう」
両者の戦闘を止められるのは米国だけだが、期待は薄いと舛添氏は言う。
「米国は仲裁するのに『停戦』とは言わず、『ポーズ(一時休止)』という言葉を使っています。
米国は来年、大統領選挙を控えていますが、ユダヤ人やイスラエルを支持するキリスト教福音派は、返り咲きを目指すトランプ寄り。バイデンは彼らの票を取りたいため、『停戦』と言えないのです」
ホルムズ海峡の封鎖で第3次オイルショック到来!?
