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「18歳で初めて顔にメスを入れた」…外見に不満があった才女が“整形計画”を完璧に遂行するまで

サイエンスコンテストの入賞賞金で目を整形

美容整形は自費診療のため、どうしても高額になってしまうのが特徴。手術費用の工面について、岡田さんは次のように語る。 「初めて顔にメスを入れたのが18歳の頃。目頭切開と二重全切開で35万円ほど。だったのですが、その時期、運よく入賞できた高校生のサイエンスコンテストの賞金がなんと30万円。それで費用のほとんどをまかなうことができました。 あとは家庭教師のアルバイトと、長期休みは派遣バイトに登録して工場で働いていました。洋服は姉のおさがりかジャージで過ごしていたし、内向的で交際費もあまりかからなかったので、整形費用は思いのほか早いペースで貯まっていきました」 サイエンスコンテストの賞金をすべて投入し、初めて行った目の美容整形。施術を終え、クリニックの外に出たときの感覚は今でも鮮明に記憶しているという。 「手術直後で目はかなりグロテスクだったけれど、なんだかすごく晴れやかな気分で、施術を受ける前と後で世界がまるで違って見えました。ずっと『こんな顔で生きなきゃいけないのか』と暗い気持ちで人生を歩んできたからこそ、一気に前向きな気持ちになりましたね

200万円かけたのに効果がなかった施術

岡田幸恵さん

効果を感じられないものもいくつかあった

その後は頬とアゴの脂肪吸引、アゴにプロテーゼ(※シリコン製の人口軟骨)挿入、目も微調整のため追加で2回ほどメスを入れるなど、計画していた美容整形を着々と実行していった。一方で、想定よりも効果を感じられなかった施術もいくつかあったようで……。 「目の下のクマ取り、ヒアルロン酸、ボトックスなどのプチ整形は、あまり意味がなかったように思います。安価だし、お試しでやってみただけだからこれらは別にいいんですけど、問題はお腹と太ももの脂肪吸引ですね。200万円と高額のうえダウンタイムも辛かったのに、私には不向きだったのか、まったく効果を感じられませんでした」 岡田さんは「整形は魔法じゃない」と繰り返す。どれだけ下調べを行い、綿密な計画を立てて臨んでも、思うような結果を得られないことは多分にあるという。 「理想はあるけれど、美容整形によってできることは限られています。完璧な自分を目指すよりも、コンプレックスになっている箇所を最大限“マシ”にするという方向で直していくほうがゴールは近くなると思います
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その後の人生は大きく変化した
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1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める

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