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1億円超を荒稼ぎ「盗撮魔たちの呆れた所業」。実刑判決も“反省の色なし”

盗撮犯に異例の実刑判決

 競馬で家を建てた奴なんかいねぇと言われるが、盗撮で刑務所に入った奴もいねぇらしい。ところが、6月にその“常識”を破る判決が2件も下された。
京都地裁

京都地裁

 2023年6月7日、京都地裁で「Mr.研修生」と呼ばれていた森雅紀被告(47)に懲役1年6カ月の実刑判決が下った。安永武央裁判長は「過去に同種の犯行で罰金刑を2回受けた後も盗撮を日常的に続け、今回の事件でも1年半以上にわたり、様々な場所で多数の女性の下着を盗撮し、その常習性は相当根強い」と断罪した。  この男の摘発で、落胆するネット住民は多数いた。森被告は複数の販売サイトに登録し、これまでに1億5千万円を売り上げたと言われ、それだけで生活しているプロの撮り師だったが、そのクオリティの高さはネット住民に一目置かれていた。

マニアの間では“カリスマ撮り師”

 スマートフォンを分解して自ら製作した盗撮道具をカバンの中に仕込み、撮った画像を明るく映し出す編集技術にも優れていたので、作品レビューのプロフィールページではこんなふうに絶賛されていた。 <アパレルショップ店員のパンチラ逆さ撮りと言えば、Mr.研修生と言うぐらい有名な撮り師さんで、店員さんに接客されている間に逆さ撮りを行う手法で有名になりました。店員さんを誘導することに長けた会話術をお持ちで、Mr.研修生さんが思ったような体勢に誘導し、通常では考えられないほどの映像を提供してくれます。中でもしゃがんだ店員さんを正面から撮影した水平撮りは、女性店員さんのエロい股間が丸見えになるという迫力満点の映像です。さらに店員さんのクオリティーも高く、かわいい店員さんの逆さ撮りパンチラが見られるとあって、古くから多くのファンをつかんでいます>(原文ママ)  撮影技術、被写体誘導術、編集技術と三拍子そろっていて、数多くいる撮り師の中でも断トツのトップというカリスマ撮り師だったのだ。今後は専門家のカウンセリングも受けると言うが、こんな男が懲役1年6カ月で更生するというのだろうか。
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盗撮グループのリーダーにも実刑判決
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ほとんどの週刊誌で執筆経験があるノンフィクションライター。別名義でマンガ原作多数。1969年生まれ。三重県出身。近著に『実録 女の性犯罪事件簿』

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