海外就職で挫折を味わった女性。コンプレックスを強みに、タイのパタヤで見出した光
早期退職や定年後の海外移住先として人気が高いタイ・パタヤ。ナイトライフが満喫できることから筆者(カワノアユミ)は何度も訪れているが、そんな街で起業したひとりの女性がいる。
石井エリさんは、タイ語力ゼロの状態からタイに渡り、現在は語学学校を経営、YouTuberとしても活動している。
彼女はなぜ、パタヤでビジネスを展開しようと思ったのだろうか。今回は現地で直撃インタビュー。タイを訪れた当初は言葉の壁や文化の違いから挫折も味わったというが……。
石井さんは1991年、埼玉県でタイ人の母と日本人の父の元に生まれた。両親は幼い頃に離婚し、彼女は父親に引き取られた。大学を卒業するまで日本で過ごしていたという。
「もともと海外には興味があって、留学生の多い大学に通っていました。語学を学ぶのが趣味で、学生時代〜社会人の間でマレーシア、台湾、アメリカに短期留学した経験もあります。
タイに住むことを意識し始めたのは大学のとき。母がパタヤに住んでいたので夏休みに毎年会いに行っていました。それまで、“ハーフ”ということにコンプレックスを抱いていたのですが、大学で外国人の友人と関わりを持つうちに、『このまま日本にいるのではなく、もっと違う生き方があるのではないか』と考えたんです」
母親は起業家としてパタヤで飲食店やホテルなどを経営していた。タイに母親がいるということも何か強みになるかもしれない。そう考えた石井さんは大学卒業後、タイに渡った。
「まずはバンコクで1年間、語学学校に通いました。はじめは母親の実家から近いパタヤに留学しようと思ったのですが、実家から離れないと甘えてしまうと考えてバンコクにしました。
その後は、また別の学校に通いながら、同時に就活も始めました。母親には『今のままの語学力では就職は難しい』と言われましたが、“タイで働く”という経験が欲しかったんです」
“ハーフ”がコンプレックスだった学生時代
大学卒業後、母親のいるタイへ
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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